法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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杉咲花さんがぜんぶ持っていった作品
予告のようなハラハラ感はあまりなく、想像とは違い淡々とした人間ドラマのような内容でした。
特段捻りもなかったように感じます。
けっこう展開が分かりやすくて、考察好きな方には物足りない作品に思えるかもしれません。
ミステリーかと言われればミステリーなのかもしれないけど、重きが置かれた場所がそこではなかったのかも。
真っ直ぐに自分の罪と向き合うことを決意した主人公、自分を犠牲にして父の冤罪を証明する息子(友人)、そして自分を幼少期から守り続けてくれた主人公への執着が激しいヒロイン。簡潔にまとめると個人的にはこんな感じでした。
杉咲花さんのお芝居が良かったから中間的な評価にできた作品ですかね。
うーん。期待以下だった。
もっとどんでん返しがあるのかと思った。思った以上に大人向けの内容であったのは評価出来る。無辜ゲームをダラダラする内容かと思っていたが、そんなことはなかった。しかしモヤモヤする終り方だった。何でこんなに評価が高いのだろう?主人公のファンが評価しているのだろうか?
動機だらけ。白夜行。
ロースクールの同級生、清義と美鈴と馨。
でも卒業後無事に司法試験に合格し、
実際の裁判では、
清義は弁護人、美鈴は被告人、馨は被害者となっていた。
ロースクール在学中に司法試験に合格し、在学中は無辜ゲームを主宰していた馨が、卒業後2年して再び最後の無辜ゲームを開くとした日に、馨は殺されてそこには美鈴が返り血を浴びて立っていた。
第一発見者となった清義が、美鈴の弁護人となる。
黙秘を貫く美鈴を清義は、美鈴には動機がないと弁護する。
それどころか、本当は動機だらけやないか!
清義と美鈴は、同じ児童養護施設の出身。
美鈴は施設員から性被害に遭っていて、
清義が施設員を刺し、清義が暴行被害に遭っていた正当防衛という虚偽の主張で無罪となった過去がある。
美鈴は養護施設に来る前に、親不在で何日も放置されたネグレクトの被害に遭っていた。
高校時代には、電車で美玲の痴漢に気付いた清義が犯人を捕まえた際、お金で解決されて味をしめ、大人を痴漢に仕立て上げてお金を得たこともある。
そしてある時、後ろに立った大人を痴漢ということにしようとした時、その大人は警官でかえって捕まりそうになる。駅の階段で「大丈夫やり直せる」と声をかけられた美鈴は、動機を持って階段から警官と落ちようとした。その時同時に、離れて見ていた清義は警官が階段を踏み外すよう引っ張った。
警官はリハビリに励んだが、裁判でも誰も警官を信じなかった。現行の警官でありながら痴漢という社会的に失った信用の大きさはとてつもなく、のちに自死した。その警官こそ、母を亡くし父と2人で生きて来た馨の父親だったのだ。
ロースクール在学中もずっと、馨は父の無念と名誉を晴らすため、復讐計画を練っていた。
清義は美鈴を守るため、
美鈴は清義を守るため、
馨は亡き父を守るため、
司法に参加する。
でも結局、その本当の動機に気が付いたのは、本人達だけ。
ロースクールでも、無辜ゲームの主催者でありながら、清義や美鈴への嫌がらせを首謀していたのは馨だった。
司法を動かせる立場が腐ると、法で裁かれる物達の人生は崩れ去る。
それに人生そのものを左右されてきた者達だからこそ、一個人の人生と暮らしを守るためにこれから奔走できることが沢山あったはずなのに。
司法に携わる者の心構えを考えさせられるとともに、
大人のせいで、人生に影を落とすことになった子供達の苦悩に辛くなる。
北村匠海が出ているからきっと深いだろうと見た作品。あまり表情の大きな変化を見せずとも、悟っているかのような思考力が既に顔立ちに現れている俳優さん。
永瀬廉は何に出ていても、目は憂いを帯びるが、演技は口先が喋っている淡々とした感じ。同世代より不器用が目立つがなかなかに態度は大きく、でももてはやされる不思議な印象。
本作での高校時代はもろに坂道くん。
杉咲花はいつも、ただの理不尽な生い立ち役ではない。
まっすぐ見つめる強く澄んだ瞳を持ちながら、
頭では先回りして考えている役がよく似合う。
馨の父は家族と別のお墓に入れられ、
馨の遺族に、会いに来た清義に馨の父のことを悪く言う。
その時の清義の描写から、あぁ馨は真相を知っていたんだと気がつく。
そこから、清義が罪に苛まれる様子もなく、弁護人として疲弊しているようにしか見えないのは、永瀬廉の演技の問題?一方で、清義が罪悪感に苦しみながらも美鈴を守るために弁護を続ける事を選択する心情がもっと描かれていたとしたら、馨がどこまでも損をする被害者で、清義と美鈴は凶悪な印象になるだろう。
そうはならず「揺れ動く若者」として見られるのは、
永瀬廉と杉咲花の若さと爽やかさがあるから。
白夜行のような展開。
本当は全然違う明るい未来もあったはずの若者3人の失われた未来を思うと、馨のいう、赦すための同罪報復は成立しないと結論が出る。
なら理不尽にはどう戦えば?それが法であって欲しいからこそ、法に怠惰や傲慢や黒い力が影響しないで欲しいのに。
そして、大人が見抜けなかったり誤魔化して、子供に犯罪の成功体験の味を占めさせてしまうことも、子供達の人生を狂わせるから、現行犯で裁かれる重要性がよくわかる。
2023年の邦画で個人的には1番面白かったです!
(完全ネタバレですので、必ず映画鑑賞後にお読み下さい)
※本来の長いレビューは時間的に不可能なので短く。
この映画『法廷遊戯』は、個人的には見た範囲の2023年の邦画の中で1番面白かったです。
この作品が優れているのはまず、
・父の名誉を回復しようと生きる結城馨(北村匠海さん)
・社会や人々に対する絶望と復讐心を持ちながら清義だけは信じている織本美鈴(杉咲花さん)
・美鈴を救いそして社会や人々を救おうとしている久我清義(永瀬廉さん)
の3人の登場人物の一貫性です。
そして3人それぞれが自身の目的(父の名誉の回復、社会や人々への復讐、美鈴と社会や人々の救済)のために法律を利用し駆使します。
私はまずこの映画の最後まで貫かれた3人(あるいは他の登場人物も含めて)の一貫性に感嘆しました。
さらにこの映画は展開がスピーディーで二転三転し、日本映画にありがちな冗長さが全くない作品でした。
エンターテインメントとしても大変優れた作品だと思われました。
そして映画の描写はディティールの点で大変リアリティある描写になっていたと思われます。
例えば途中に出てくる検事や傍聴席の記者といったちょっとした役の人にもリアリティがあり、法廷での審理も私が知る限り全く違和感なく最後まで見ることが出来ました。
かつ最後には、表層や党派的にしか見ない社会の人々や識者に対して、ナイフを突き立てる映画にもなっていました。
これは今現在も進行中の、物事を多角的に検証し見ようとしない日本の社会や識者に対する問題の現状を正確に指さしていて、現在性や社会性ある作品にも仕上がっていると思われました。
この登場人物のそれぞれの一貫性、展開のスピード感と二転三転、いま日本で起こっている問題の本質に到達している内容、などから、個人的には文句なしの鑑賞した中では2023年のNO.1の邦画だったなと思われています。
永瀬廉さん、北村匠海さんの演技も素晴らしく、杉咲花さんに至っては圧巻の演技だったと思われています。
大変面白かったです。ありがとうございました。
対象年齢低め
つまらない映画でした
正直、杉咲花の演技目当てで視聴しましたが、
序盤からツッコミどころ満載でした。
煽りの多い演出と稚拙な脚本。
役者のオーバーな演技は少し舞台ぽい
原作未読だが、原作通りなのかな?
シーンが飛び飛びで、終始何が起こってるのか分かりづらいし、ナレーションで保管する演出は手抜きを感じる。
最初の30分程でこれだけのノイズを発見したので、没入できませんでした。
そして、肝心のミステリー要素も対して目新しさもなかったので、
ミステリー初心者向けなのでしょう。
せめてホラー映画のような馬鹿馬鹿しさであれば、笑いながら見れるんだけど、
やたらと綺麗事を並べて露骨に視聴者に訴えかけようとしてくるところがツッコミずらくて、うすら寒い。
評価が異常に高いから期待して視聴してみたけど、
これ、30代以上の大人は見てるのか?と思ってしまった。
おそらく、普段から小説やドラマや映画などをあまり見ない
物語のリテラシーが低い人がこの作品の視聴者層だと推測します。
あくまで、一個人の批評なのでレビューを見た方は僕のレビューなんかでいちいち目鯨を立てないでくださいね。
面白いと思ったなら、その気持ちを大切にして下さい
面白く無い
原作は割と出版されて直ぐの頃に読んだ。正直、映画向きの内容では無いと思ったので映画化と聞いて「はぁ?」と。まぁ、そのまま何時上映されたのかも気にせず、配信に来たので鑑賞。
「えっ、上映時間90分?そこそこページ数の有る本だったし、過去の話を途中で挟んだりするから90分じゃ無理だろ」と思った。まぁ、当然に色々とカットはしてるんだが、結果余計に分かり憎いし、何も伝わらない。しかも、冒頭の無辜ゲームの演出、なんかカルトの集会?みたいな描写。いっそのこと、このゲーム全部カットで良いんじゃね?って程。この序盤で、作者が伝えたい事は他のシーンにセリフで入れれば済む程度だし。
結局、演出だけ妙に凝って、中身を削ってるからミステリーとしても中途半端。(まぁ、ドクター・デスとそらのレストランの監督だしなぁ)。杉咲花は上手いんだけど、ここで、この演技させたら浮くでしょって感じ。
興行成績の割に初期のレビューが沢山、そして高評価、そしてその人らの殆どがこの作品だけしかレビューしてないと言う、如何にもアイドル主演の作品らしいレビュー。ファンの気持ちは分かるけど、けっして演者の為にはならないよ。
星1.5位でも良いんだけど、帳尻合わせの為に0.5にしておきます。
罪深き法科学生
「無罪とは単に検察の立件失敗によるもの」とゼミで言い放つ結城馨(北村匠海)が印象的過ぎる。冤罪と無罪については、彼が在学中に司法試験合格したにも関わらず法曹界に入らず研究室に留まりいくつもの論文を書いた経緯で分かるように、警察官だった父親の無念を晴らすためだけに生きていたこと。そして弁護士になった久我清義(永瀬廉)と織本美玲(杉咲花)の絶妙で危うい犯罪が暴かれていくという異色の法廷サスペンス。
施設に入っていた久我と織本、父親が自殺してしまうまで痴漢冤罪に脅かされていた過去。その痴漢行為でっち上げ恐喝していた織本と久我。さらには施設長殺人未遂事件で久我を庇っていた織本。ラスト近くでは結城の残していた日記により結城の父佐久間(筒井道隆)を駅の階段から転落させ重傷を負わせた者までが・・・
冤罪というテーマ以前に彼ら3人の罪深さが天秤に計られている気がした。そんな過去の罪があるのによくもまぁ弁護士になろうと志したものだ。というのが正直な感想です。一方で結城の命を賭した「無辜ゲーム」も真意が亡き父の冤罪を証明するためのものだったことが強烈でした。そのためだけに法律家を目指すというのも一途すぎて印象的。
全体的には罪深き法科学生によるゲームといったイメージで、大森南朋演ずる占い師の役回りが霞んでしまいました。盗聴の依頼主が誰なのかといったミステリアスな部分に意味があったのかどうか・・・それよりも児童福祉施設や親によるDVといった問題に重きを置いたらどうなのか。ただ、ラストでの回想シーンにて、政治家が法律を鬱陶しく思ってる等々といった結城の言葉はなかなか良かった。
深夜にテレビで観てたのですが、杉咲花の悲鳴が大きすぎたためボリュームを絞ってしまいました(汗
裁判長〜って大声で叫ぶ必要が本当にあるのか?
日本映画の一部でありがちなヘンなセリフの言い方のやつですねこれ!
そんな事普通やらないでしょうって演出とセリフを順番に言ってます感の違和感が全く自分には合わなかったです。
脅迫のチラシやら杉咲花に話しかける子供の演技やら
最初に怪しいと思わせるメガネのオッサンがカップラーメン食べながら訳分からんフッフッフとかって謎の笑いからのカップラーメンぶん投げて逃げるとか(主役の足の速さなら即捕まえられるだろ)イチイチイチイチ不自然だらけで逆に再確認する為に2回鑑賞しましたよ!(2回連続で見てる時点で大好きやないかい笑)
あと日本の裁判モノあるあるの(病気系の作品で誰か助けて下さーいって叫ぶ爆笑パターンのやつ笑)何故かムダにムダに裁判長〜って雄叫びあげるシーンが超大爆笑モノだし(劇場で見てても大爆笑してると思うから行かなくて良かったです)演出がとにかく酷くてこちらの感情の起伏が一切起きないのにはビックリだし落下の解剖学とか見て叫ばなくても裁判のシーンは成立するって学んで欲しいですマジで。
杉咲花の役の理解度と演技と表情管理は相変わらず400%完璧です、法廷遊戯からの市子からのクジラ52なので 闇落ち犯罪者2連続からの闇落ちで三回連続闇落ちって凄いなオイ!
脚本や内容的には悪くないから 全て監督なのか誰なのか知らんけど演出と演技のさせ方に問題あります。
それが気にならないならめちゃくちゃ面白いんだと思います!
鬼気迫る演技!
杉崎花の突出した演技がスゴい!
その演技は★5つだと思います。
ただ、その演技の深さと、「無辜ゲーム」などの映画上の設定とがかみ合っていないような気がして、全体としての映画の評価は3.5としました。
話題性重視のつくりが鼻につく
孤児院で育った久我清義(永瀬廉)と織本美鈴(杉咲花)が余程の秀才なのか、頑張ったのか司法試験に合格、ともに弁護士の道へ、同級生の結城馨(北村匠海)の父親の痴漢冤罪事件を巡って3人の葛藤が延々語られる。キンプリとコメディ向きの杉咲花がシリアスな役を演じるのは無理があるが若者向けに仕上げるためのマーケティングなのでしょう。
つくり方によっては大人の鑑賞に耐えうる法廷ミステリーにできたかもしれませんが、人物設定と脚本が余りにも稚拙なので予測可能、たいしたミステリーにはなりませんでした、しかも、この後味の悪さは何なのでしょう、司法の限界に迫る社会派ミステリーにもなっていません。度を越した感情表現の多い演出、キャスティングからも話題性重視としか思えぬB級映画でした。
ドンデン返し?
普通でした。
私はドンデン返しが大好きで、みなさんのレビューでもドンデン返しと書かれてる方が多いので期待していたのですが、思った通りにストーリーが進みどこがドンデン返しだったのかよく分かりませんでした。
暗い雰囲気だったし見終わった後もスッキリしませんでした。特に何も残らない普通のお話でした。
原作とのイメージ
原作を読んで抱いたイメージと演技のイメージが異なるのは感性の問題だけど、ところどころの大袈裟な演技がイメージと離れすぎていたなと感じた。
でも、原作は最高なので、もちろんそれなりに楽しめた!
疑問が残る
一緒に階段から落ちたのに警察官が批判される?
救急車を呼んでいないし、ビデオだけで急に無罪になるのか?
最後に傷害罪できちんと自首したのだろうか?
いろいろと疑問が生じて楽しめなかった。
孤児院で育った子供が施設長から性的虐待を受けて、子供が助け合って犯罪まがいのことを繰り返して生きていく、というステレオタイプの設定は見飽きたし、見ていてしんどい。
役者の演技は良かったけど。
三者三様の良さ
ポスターの印象と全然違って、重くて深く考えさせられる話だった。杉咲さんの狂気が爆発する演技、北村さんの存在感のある演技、永瀬さんの実は一番難しいであろう受けの静の演技、それぞれの良さと上手さがあった。
異色のリーガルサスペンス
《無罪とは検察が立件に失敗した結果に過ぎない》
法律の不備、そして盲点を平易に説明した映画でした。
とても考えさせられ、面白かったです。
日本の裁判の有罪率は99.9%。
そして証人の何%が信頼おける正しい証言をしているのでしょうか?
美鈴のついた嘘が薫の父親・佐久間悟(筒井道隆)を死に追いやる。
そう考えると怖くなり事件に巻き込まれずにいられる事を
願わずにはいられません。
《ストーリー》
ロースクール(法科大学)を舞台に無辜(むこ)ゲームという
模擬裁判を通して、
親の冤罪を命懸けで晴らそうとすると馨(北村匠海)と、
その死を誘発した犯罪に深く絡んだ美鈴(杉咲花)と幼なじみの
清義(セイギ=永瀬廉)の3人を描いたリーガルサスペンス。
原作者の五十嵐律人は34歳の弁護士で作家。
弁護士になる以前には、裁判所の書記官や事務官を経験した。
弱い者のチカラになりたいと法曹界に入り直して
弁護士になった異色の経歴の持ち主だ。
法の盲点や不備を突いた面白い作品だと思うのは、(9年前)
美鈴と清義は2人で組んで痴漢した男性を脅して
生活費や高校などの学費を稼いでいた。
美鈴は母親の自殺により養護施設に預けられて、清義と友達になる。
清義の施設長への殺人未遂は美鈴にセクハラをしてた施設長への恨み
と思われるが97分の短い映画なので端折ったものと思われます。
薫の父親・悟は警察官で、美鈴が「痴漢です!!次の駅で降りてください」
と声を上げた時
悟はすぐに警察手帳を突きつけて、
「初めてではないね!!」と、念を押す。
美鈴を電車から降ろして一緒に階段を昇る。
連行される美鈴を近くで見ていた清義は悟のリュックを掴み引っ張って、
悟と美鈴は階段を落下する。
この時美鈴は悟に傷害罪を負わせるためにわざと反動をつけて
突き落とす。
その際、薫の父親・悟は大怪我をした上に痴漢として、
起訴され有罪になり、もちろん警官を失職する。
真面目な父親はだれにも冤罪を信じて貰えずに絶望して自殺する。
そこで薫が父親の仇を討つために、無辜ゲームを口実に美鈴を呼び出して、
自分の命の引き換えに美玲を殺人犯として起訴されるように仕組む。
そして美玲の過去の父親への冤罪事件にも再審の道を開き、美鈴と清義が
裁かれるように画策する。
ここで、奇想天外なのは、美鈴の弁護をする弁護士が清義だとの点だ。
(実は美鈴と清義は、自分たちが自殺に追い込んだ悟が、
結城馨の父親だと、姓が違うため最近まで知らなかったのだ)
この映画に一つだけ大きな問題点があるとしたら、
結城馨(北村匠海)が、父親を階段から突き落とす清義(永瀬廉)を
目撃していたのに、なぜ直ぐに警官や駅員に告げなかという点です。
ここには非常に疑問を感じました。
あと杉咲花のように小柄で非力な女性が、いくら隙をついたとはいえ、
逞しい薫を死ぬ程強く刺し殺せるのか?
(でも馨は自らの死をもってしても、美鈴を罰したから、
自分で深く刺したのかも?)
杉咲花の狂ったような高笑い!!
得体の知れないクルクル変わる表情。
「市子」にしても「52ヘルツのクジラたち」にしても、
若手の実力派として目を離せない存在感ですね。
新鮮な切り口の問題作にして快作(怪作)だと思いました。
短い映画なので、端折ったストーリーもあるようです。
前半のスリリングな胃の痛くなる緊張感に較べて、
後半は駆け足で雰囲気も軽くなったのは
少し残念です。
凄いものをみた
深すぎて消化しきれない。
司法とはなんなのか。
人の嘘はどうやって見抜くのか。
目に見えてるもの、聞こえてるもの
果たしてそれが真実なのか。
犯罪者や冤罪はこうして生まれるのだ。
それらが社会に問題提起されていた。
タイトル的にエンタメ的な作品かと思いきや
全くそんなことはなく。
“遊戯”という言葉に
皮肉が込められていると思った。
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