パスト ライブス 再会のレビュー・感想・評価
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恋の思い出の下に隠れているもの
前評判の高さの割に地味な作品、というのが最初の感想だった。
ただ、地味であるからこそ身近に感じる部分もあるわけで、キラキラキュンキュンした恋愛ものよりもリアルな共感を持った人も多かったのではないだろうか。
登場人物たちが抱く未練や嫉妬や困惑、そしてそれを表に出すまいとする大人としての振舞いは、ただ夢中になって突き進むことが許されている年頃の表情ではなかった。
メインの三人にはそれぞれのバックグラウンドや現在の立場があり、それが個々の感情に影響している人物造形も面白かった。
子供の頃も大人になっても、ヘソンを「男らしい」と表現するノラ。韓国にもアメリカにも独特のマッチョイズムがある。
アメリカのマッチョイズムからは離れた存在であるノラの夫・アーサーはこの評価に随分衝撃を受けているようだった。ノラがアメリカ式の男らしさや韓国式の男らしさを重視していないとわかっていても、自分の知らないノラを知っていることや同じ文化をルーツにしている点も含め、ヘソンの存在にアーサーは動揺しっぱなしだ。
ヘソンが言葉にはしないまでも自分に気持ちを寄せていること、彼が過去の思い出を美化し過ぎていることをわかった上で彼をはっきりと拒まないノラは、人によっては思わせぶりな女性に見えるかも知れない。
ノラの優しさとも優柔不断さとも八方美人ともとれる態度からは、ヘソンがノラを象徴とした過去ののびのびとした時代を振り切れないように、ノラもまた自分の居場所や所属がはっきりしていた頃の居心地の良さに後ろ髪を引かれている気持ちがうかがえた。
男性像に対してコンプレックスのあるアーサー、韓国の普通の暮らしを無難にこなしながらも自信のないヘソン、自立して居場所を獲得し続けているが時折不安定さに揺れるノラ、それぞれが築いてきた人生が恋の思い出の下に透けて見える、深みのある物語だった。
伝わるという幻想…そこに頼る純情
子供のころの初恋の相手と再開するストーリー。突然親の仕事の都合で韓国からアメリカへ移住する女の子。突然、残された男の子。その後の彼らの人生。12年後、ふとしたことでオンライン上再開する二人。楽しい時間はそうは続きません。彼女は仕事に集中したい、オンライン上で話しをするようになってから、ソウルのことばかり考えてしまう。「しばらく、やめましょう」…そして…さらに12年が経ちます。
夫が居て、仕事も順調な彼女は現状を変える気はない。一方、単なるノスタルジーではない感情を抑えきれない彼はニューヨークへ向かう。彼女の夫も含めた3人での時間。隠しきれない緊張感は和めない微妙な空気を作り出す。単なる旅行者に徹したい彼の頬に涙が伝う。それを意思を持って無視する彼女。
別れの時、彼の前では決して泣かなかった彼女。しかし、家の前で待っていた夫の腕の中で号泣する。
恋愛の結果が結婚ではなく。生活設計としての結婚がある。そこに愛を感じないわけじゃない。でも…子供の頃に体験した純粋な愛情を求めるなんて…そんなリスクを背負うほど愚かじゃない。
「来世に会えたら」…彼を納得させ、自分を納得させるためには…この思想しかないのかも知れない。
「イニョン」…輪廻転生も含めた「縁」を表す韓国語は、二人を繋ぐ言葉であったが、二人を諦めさせる言葉でもあった。
なかなかいい映画でしたが…演出が淡白過ぎて…わかりにくさ…が残りました。韓国の文化…特に、韓国の男女の特性に対する知識がある方が納得感はあるのかな🤔
え?これそんなに良いですか?
期待してたんですが、がっかりしました。
「タラレバ」のセンチメンタルでどう感動させてもらえるのかな〜と思ってたら。
観てみたら、ごめんなさい、表現悪いんですが
すごく子供っぽい話だった…
誰かが「ララランド」と並べてたけど、とんでもない。
雲泥の差。
だって、パストライブスは、12才の時の、手繋いで親同伴でデートごっこしてただけの恋ですよ。
共に夢を追い、未来を夢見て同棲してたララランドと比べるのはおかしい。
それを20年引きずった末に、再会して2人とも思わせぶりな会話して、旦那まで巻き込んで最後は涙のお別れ、て・・・
ごめんなさい、私には理解不能でした。
すっごく不完全燃焼。
評判より良くない…
スルーしようか迷って、評判が良かったんで観たけど、そんな良くない(笑)
ガッカリだ(笑)
けっこう淡々としてます。
終わり方も…
“袖振り合うも多生の縁”って言葉は、韓国でも言われるのね…
この言葉は、その通りだと思います。
主演の女性は、MEGUMIさんに似てる。
異性の友達と観ると盛り上がります
A24なので期待してたけど、すごくパーソナルな映画で知り合いの悩み相談聞いて忘れた頃に後日談を聞かされた感じ。
ナヨンとヘソンの物語っぽいけど、縁や運命というなら夫アーサーは何なのか?幼馴染ですれ違えば運命なのか?
確かに最後の言葉にならない気持ちを映像にしたのは流石だなと思ったが、見た後の味はどこか女の愚痴を聞かされた気持ちに似てた。
自分の身に降りかかるモノはドラマチックに見えるが、
韓国社会の実情を考えれば彼女の決断は一択だし、彼も彼女との未来なんて現実味のない話だと心のどこかではわかってて、でもあの時感じたモノは確かにあったよね?と箱を開けてお互いに確かめたくなるのもわかる。
でもさすがに最初に出会った年齢が若過ぎてここまで引っ張れるほどでもないし、わざわざ旦那をあんな目に合わせてまで箱を開ける程意味があった様に思えないし、説得力に欠ける気がするし、
小学生の頃の初恋の子ガーと言われてもそこに通う気持ちって恋か友情かママごとか分別も出来てないしね。
とはいえ、人生なんてそんな感じで進んでくし、いちいち納得して選んでるわけでも整理してもないから、それが逆にリアルといえばリアルなのかもしれない。
あとNYの街並みが評価されてるが、個人的にはインスタの写真みたいな構図で安っぽく感じてしまった。
ヘソンがガタイが良く長身でイケメンでナヨナヨしてる感じが嘘くさかったなぁ、モテるでしょって。
逆にナヨンは説得力ある風貌で、アーサーも良かった。
いやぁアーサーもなぁ…。
とちょい辛口になってしまったが、パーソナルな映画という意味ではよく表現されてた。あーだこーだ言いたくなるくらいだから。
ちなみにデートには×
余計なこと思い出されて台無しになるパターンあり。
家族や子供×
その面子で観るよりフライみとけ!
1人◎
おセンチな夜に観ると沁みます。
女は上書き保存、男は新規保存。
起承転結がはっきりしてるわけではないのに、そんな冗長に感じず良かった。
新たな広い世界に飛び出した後、前にいた世界の人と話をすると世界が狭いままだなあと感じてしまうの、わかるなあと思いました。
ヘソンの最後の台詞が結構好き。
とにもかくにも、アーサー(キービジュアル女性の旦那)が良すぎた。全部好き。最高。アーサーのために見てくれ。
エンドロール、ノラムンはわかるんだけど、もういっそヤングノラムンじゃなくてナヨンにした方がエモかったな。
グリーンカード:米国永住権。
思い出は美しい
12歳のヘソンとナヨンはいつも一緒で仲良し。
ナヨンは自己主張をはっきりする明るく天真爛漫な女の子。ヘソンは泣き虫なナヨンをいつも近くで守るような優しい男の子。
子供ながらに純粋に惹かれあって、ナヨンは将来の結婚も想像できるほど。きっとヘソンも同じだろう。
けれど高みを目指すナヨンは、家族で移住してしまう。
ヘソンはすごく落ち込んで寂しそうだが、ナヨンはその先の光に満ちていてものすごくドライに見える。所詮子供のころの好きなんてそんなものだろう。
普通はそのまま忘れ去られるが、2人は12年後に再開する。たまたまヘソンのことを思い出したナヨン・・この頃はアメリカ名のノラになっている。たまたまヘソンのことを思い出したノラは、PCでヘソンを検索する。そこでヘソンが自分を探していることを知り、メッセージを送って12年ぶりのコンタクトが叶った。2人は12年ぶりの穴を一瞬で埋め、子供の頃に戻ったような幸せに包まれる。
だがしかしノラはNY、ヘソンはソウル。ネット上でのやり取りを続けるが、実際に会うことは出来ずに自然消滅していく。ここでもノラが、ヘソンもNYに来ることは出来ない、ノラもソウルに行くことは出来ない、でも何かここで成し遂げたいからしばらく話すのをやめたいと、離れていく。
その後ノラは同じ作家の白人男性と結婚し、ヘソンはソウルで彼女が出来る。
そしてまた12年後に彼女と別れたヘソンがNYを訪れ、またノラと再会を果たす。ノラに夫がいる事はわかっていてNYまで来たヘソンはどうしたかったのだろう。どこかノラとまた昔のようにに戻れると期待して来たのではないだろうか。ノラはどこまでも天真爛漫でまたもヘソンを振り回しているようにしか見えない。最後までノラは、夫のアーサーとヘソンのどちらを選ぶのか観てるこちらを翻弄するが、ヘソンを選ぶことはなかった。が、そこまでは私も納得がいった。
最後ヘソンと別れた後のノラのあの涙はなんだったのでしょう。どうしてあんなにも号泣してたのでしょう。
ヘソンはいつでも自分の気持ちに正直だったが、ノラの気持ちは本当は夫よりもヘソンにあったということなのか。
あの号泣にちょっとうるっとしかけたが、それをなだめる夫の気持ちがいかなる気持ちだったのか。なんか私が複雑な気持ちになってしまった。
国と時を超えた三角関係 - 映画感想文 「 PAST LIVES」
・冒頭のBAR
冒頭はBARで男女が話すシーンで始まる。女性が真ん中におり、それを挟んで両脇に男性がいる。
それを見ている人が「彼らはどんな関係なのか?」と話す。「もしかしたら片方は恋人同士で、もう一人の男は兄弟なのでは?」というように。
観客が抱くべき疑問をすべて言葉で代弁してしまう。これはなかなかに説明的で野暮ったいシーンではあった。
・少年少女
物語の始まりは、まず12歳の少年少女がいる。彼らはお互いを好きになるが、少女は遠くに引っ越しして離れ離れになってしまう。
・12年後
12年後、大人になった24歳の男女。女はニューヨークに住み、男は韓国に住んでいるが、Facebookを介してオンラインで再会して、連絡を取り合うようになる。
再会の仕方がさすが現代的だ。ここをドラマチックにお膳立てしないところが「本当にありそうな物語」としての仕掛けだとも言える。
日本よりさらにネット大国の韓国らしいとも。
二人は「ずっと会いたかった」と告白しあう。実は女の方は彼を忘れかけていたぐらいなのだが、男の方は強く彼女に惹かれたままだったのだ。
・アカデミー賞
アカデミー賞にもノミネートされているし、数々の賞を取りまくっているらしき本作。
一見地味にも見える映画だが、何がそんなに素晴らしいのだろうという視点で観てしまう。素晴らしい体験を期待しながら観てしまう。
これが俗に言うハードルが上がるというやつだ。
・2度目の別離
オンラインで連絡を取り合っていた二人だが、お互い国も違い、距離が離れすぎている。そしてまだ学生だ。
女は「ニューヨークまで来て」と言うが男は行こうとしない。
そして女が連絡を止めようというと、男は悲しそうな顔をする。いやニューヨークぐらい飛んでいけよと思うのだが、よく分からない。きっと簡単には行けない事情があるのだろう。
・なぜ男は女に連絡したのか?
電車でイチャイチャする他のカップルを見て羨ましそうな顔をする男。
あまりにも彼女が欲しすぎてゆかりのかる少女に連絡してしまったのだろうか。一見爽やかなのだが、中身はなかなかの非モテ系。
・さらに12年後
男女が連絡をやめてからさらに12年後。女はすでに結婚していた。男はまだ独り身である。
男はついにニューヨークを訪ねる。電撃訪問。
24年越しの思いを抱えながら女を求めて国を越えるなど、曲がり間違えば相当やばいストーカーなのだが、それは相手の受け取り方次第だ。
ストーカーなのか?実は運命の相手なのか?
ギリギリのラインを揺れ動きながら、男はリアルでは20年ぶり以上に女と再会し、自由の女神を観に行ったり、遊園地に行ったり、恋人まがいのデートを楽しむのだった。
そして今度は女の夫もあわせて3人で飲みに行くことになる。それが冒頭に出て来たBARであった。
・女の夫
女の夫は気が気でない。
なぜなら彼は韓国人ではなく、妻は韓国人。女はことあるごとに「韓国ではこうだ」「あれは韓国的で、これは韓国的でない」ということを無意識に口にしてしまう。
しかも妻の寝癖で出てくる言葉も韓国語なのだ。
夫は自分の知らない領域が彼女の中にあることに不安を覚える。しかも今回は、少年少女時代とは言え昔好きだった男が訪ねて来ると言うのだから大変だ。
しかし漢を追い払うわけでもなく、丁重にもてなす夫。BARで男と妻が見つめ合って恋人同士みたいな雰囲気を作っても我慢する夫。頑張り屋。
そこは怒っていいよ。
・キスしない
最後に男とおんなが分かれるシーン。当たり前だが男は韓国に帰る。女はニューヨークでの暮らしを続ける。
今の瞬間が終わったら今生の別れかもしれない。
そして二人はお互いに見つめ合い、もしかしたらキスしてしまうのかと思わせておきながら、やっぱりしない。
「ここでキスさせてしまうようなら駄作だ」と思いながら観ていた。
二人は運命の出会いを果たして結ばれるでもなく、お互いの人生に戻って行くこととなる。
・袖触り合うのも多生の縁
人生で出会う人には前世からの因縁があり、8000層の何かの層を超えて今世で巡り会ったのだと言う。
輪廻転生的な哲学が繰り返し語られる。
もしかしたらほんの少しのタイミングが違えば、二人は同じ道を歩んでいたのかも知らない。それを思うと切ない。
というか学生時代に男がニューヨークまで訪ねていれば一緒になれていた可能性もあったのでは?
行けよ。地を這ってでも。
・国を越えた共作
コットンテールもPERFECT DAYS もそうだったが、今は国をまたいだ共作って流行ってるんだろうか。
初恋は初恋のままとっておいた方が良いと思う
韓国での幼なじみのナヨンとヘソンが24年後ニューヨークで再会するというラブストーリー
この2人の再会よりも、私はナヨンの夫のアーサーの気持ちが一番切なかったです
妻ノラ(ナヨン)の気持ちは知ってるけどそれでもヘソンの存在に不安になるって打ち明けるシーン、3人でバーにいるのに韓国語で話す2人の会話に入っていけず蚊帳の外、切なくて涙でした
夫婦であっても自分の知らない時の妻の過去って踏み込めない世界
ちょっとナヨンがアーサーに対して思いやりがないような
ヘソンの切ない気持ちも良いのです
ぎこちないハグと会話の2人が再会したシーン、あのシーン好きです
ヘソンはずっとナヨンが好きだったのかもです
再会したナヨンとヘソンはそれぞれの人生に戻るって事だけど、私はそれで良かったと思います
だからヘソンとナヨンはお互いがずっと心のどこかにいる人になって、そこがアーサーにとっては切ないところだけど
運命の人=結婚相手ではなくて一番好きになった人と私は思います
ヘソンにとってはナヨンが運命の人で、アーサーにとってはノラが運命の人で、じゃあ彼女にとって運命の人は誰なのか、そこが私にはわかりません
実際付き合うといろいろトラブルは起きて好きな気持ちが消える事もあるし、「あの時こうしていたら」ってずっと思ってしまうだろうけど、やっぱり初恋は初恋のままきれいなままにしといた方が良いかも
両思いだけど片思いしてたっていう初恋、そういう初恋をずっととっておけるのもステキかなと
ノラとアーサーが出会った場所、ニューヨーク、きれいなロケーションでした
「Past」と「lives」の間に開く空間
本日は本作公開1週目のサービスデイ。平日+荒天で客入りはイマイチでしたが、やはり作品性からいっても女性の割合が多かった印象です。
グレタ・リー、私が彼女に初めて気づいたのはAppleTV+作品の『ザ・モーニングショー(Season2以降)』。同作品の出演者として、Netflixで配信されたSAGアワード授賞式でも素敵な笑顔で参加されていましたが、本作はそのグレタが主演し、96回アカデミー賞において作品賞、脚本賞にノミネーションされていて公開を心待ちにしておりました。
まず観て思ったのは、意外なほどに韓国語がメイン言語な作品だったこと。グレタが普通に韓国語で話していたので鑑賞後にちょっと調べてみたら、グレタ自身がLA出身の韓国系移民2世ではあるものの、生まれた時からアメリカ国籍を持つ英語ネイティブ。ノラ役を演じるために相当な鍛錬を積んだようです。(この辺のエピソードはちょっと検索すると見つけられますので、興味があったらどうぞ。)
一方で役の上とは言え、ノラの相手役ヘソン(ユ・テオ)が韓国の大学で工学を学び留学までするくらいなのに、アーサーとの挨拶の際「nice to meet you」が片言なのはちょっとやり過ぎな気もしつつ、そんな彼が一人でニューヨークまでノラに会いに来るほどの切実さも伝わってきます。
106分という観やすい尺ですが、「恋愛orキャリア」と普通にありそうな話ながら、程よくドラマチックで見応えもあります。Facebookで相手を探して再会し、Skypeで昼夜問わず連絡を取り合う様子などみていると、同じ時代に恋愛をしていた40代や50代にとってはノスタルジーも感じられると思います。
そして、本編最後に出るタイトルの「Past」と「lives」の間に開く空間にしみじみと感じ入る恋愛弱者オジサンな私。ずっと煮え切らない態度のヘソンが何故今更、ノラのフィールドに飛び込もうと思ったのか。相手への未練?自分へのけじめ?いずれにしても、あからさまに「捨てきれない思いの丈」だけで飛び込んでいく「土足感」もヘソンくらいの年齢までですかね。。やはり女性監督はキツイところついてきますわ。
知ってるかい?寝言は韓国語だけ。君は、僕がわからない言語で夢を見る。
私モテてるわ、と悦に浸っている韓国系移民女の話。A24作品なので期待したものの、ただの雰囲気映画でした。評価の低さは、この女に対する嫌悪感ゆえです。
シャイなユダヤ系(たしか?)アメリカ人の夫。24年も初恋を引きずっている故郷韓国の幼馴染。その二人の間を爽やかそうに振る舞っていそうで、じつはしたたかに弄ぶ。
なに?幼馴染の気持ちに気づきながら、自分にはもうその気はないのにその思わせぶりは?
どうして?いくら夫が気が優しいからと言って、背を向け放置して知らない言葉で語り合う羞恥プレイの真意は?
おそらくこの三人の関係が、例えば陽気なイタリア人がハワイにでも出かけて行ったとかなら、友達にでもなれただろう。だけど、男二人は、一人静かに家でゲームをしているような大人しい奴と、お堅い韓国の風土に染まり兵役を終えた真面目な奴。そこに、大ごとにはならないだろうという女の甘えがないかい?二人の心情を思えば、自分の行動がどれだけ傷つけているかと気付かないのかい?ましてや、あんたは物書きなんだろう?
だいたい、遠くに住む既婚女性のところにノコノコと言ってしまう男もどうか、だな。奪うつもりもないなら、夫の気持ちを察しろと思う。ただ懐かしくて会いに来た、自分は害がないとしっかり演じろと思う。これが大人のラブストーリーだって?いやいや、大人じゃなくまだ子供だから自制が効かずに会いに出かけてしまうんでしょ。久々の再会にももじもじしてしまうんでしょ。別れ際に、女からキスでもされたらそのまま連れ去っていったのか? 穿ってみれば、君は今いい出会いがないから(もしくは気づきがないから)過去に縋っているだけじゃないのかい?と。前世、現世、来世。そんな言葉できれいごとに済まそうなんて虫が良すぎる、そう思った。
夫も、あれじゃあ疑念は深まるだけだな。彼は純粋にただの幼馴染の関係なのか?(本当はもっと深い仲だったのでは?)、君はただ懐かしかっただけなのか?(あわよくば彼とどこかに行ってはしないか?)、そして君は、本当に僕を愛してくれているのか?(グリーンカード欲しさ?)と。
そうだ、彼は「ファースト・カウ」の彼か。じゃあ尚更幸せになって欲しいわ。(他の映画の結末を引きずってもしょうがないけど)
初恋の残酷な未来=愛おしい現在
初恋相手との24年ぶりの再会。
長すぎるブランクの間に彼女は夢を叶え
ニューヨークで結婚生活を送り
彼はまだ彼女を思い続けていた。
同テーマを扱った作品は少なくない。
常に描かれてきたのは観客が妄想するifの物語だ。
しかし本作では異なる。
初恋の2人も夫も全員が
慎重に言葉を選び相手を思いやり行動する。
それは恋愛に情熱を燃やす年齢を経た彼らが
心にブレーキを掛けて取った選択だ。
初恋の未来は残酷でもあり
愛おしい現在でもある。
特にラストシーンに心を掴まれた。
大人が見る恋愛ドラマ。悪人がいないのが良かった
第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされた作品という事で見てきました。
衝撃的な事件や悪人が出なくても魅力的なドラマは作れる手本のような作品でした。
30代以上の人は誰でも自分の身に置き換えてしまう男女のすれ違いの題材を上手に描いています。
ドラマチックで衝撃的な出来事は殆どなくしっとりとしたストーリーでしたがラストは感動しました。
大人の方にお勧め度は高いので興味あり迷っている方は是非ご覧ください。
上映時間も長くは感じないと思います。
主人公の女性は私は苦手でしたが、男性がとても魅力的でした。え
みんないい人、みんな良識ある大人すぎて、正直しんどい
久しぶりに等身大で共感できる大人のラブストーリーに出会い、観終わって今もまだ胸がドキドキキューンとしています。決して多くはない自分の恋愛経験が、記憶の奥からそっと顔を出し、映画の出来事とリンクします。結ばれなかった初恋は、いつの日も一番美しい思い出です。あの時、あの彼ともし結ばれていたら?なんて妄想が止まらなくなり、映画の余韻とあいまって、美しい初恋の迷宮に迷い込んでしまいそうになります。危ない危ない…帰ってこ〜い、自分🙄
さすがにアカデミー賞で評価されただけのことはある見応えのある映画でした。登場人物は、ほぼ3人。派手な演出シーンもありませんが、計算されたシーン割、カメラカットなどにより、洗練された大人の物語を終始、上品に自然に演出しているのがお見事!!
自分が主人公でも、多分あのラストでヘソンを選ぶことはできなかったと思います。旦那さん超絶エエ人すぎるんやから…。せめて旦那さんが、ほんの少しでも悪人であってくれたなら、ヘソンもキスくらいはできたでしょうに…それすらも許されないとは、なんとも切ない…🥲
切ないぞーーー😭😭😭
みんないい人
みんな良識ありすぎて、正直しんどい😓
ヘソン、そこでガッとキスしろ〜
奪い去って、タクシーに乗せろ〜
なんて心の中で叫んでいたのは
私だけでしょうか…
初恋は、叶わないから美しいなんて言いますよね。実際はほろ苦い思い出の方が多い気がしますが、時間とともに美しい部分だけが切り取られてたりしますよね。
いつまでも忘れられないし厄介です。
イニョン(=縁)
東洋的哲学、輪廻転生を主題に盛り込んだところも、西洋の人たちにとっては新しい感覚であったかもしれません。
前世(= パスト ライブス)で縁あるあなたと
今世でも出会い、そして別れた
来世こそはと願う
イニョン(=縁)あるあなたと
また出会い、そして人生をともにしたいと
あなたがもし鳥ならば、
それを止める枝になりたい。
あなたが、もし花ならば、
それを咲かす大地になりたい。
あなたにも来世で会いたい人はいますか?
東京ラブストーリー
50代の私にとって最も多感な時期にテレビ放映していた東京ラブストーリーの赤名リカは憧れの女性像だった。今作の主人公も赤名リカと同様に強さと弱さを秘めた魅力的な女性だ。自分の人生なんだから自分で決める。自分が決めた人生なんだから間違ってない。心からそう思っているのに😢する。人生は一回きりの悲哀。
ちょっと、キュッとなりました。
メリーゴーランド前に座る二人のカットが素敵だなと思い、あまり事前情報を入れずに映画館へ。スタイリッシュな印象を持ってましたが、映像も素敵で良かったです。
セリーヌ・ソン監督、今後も楽しみです。
幼い頃の恋心は、同じ好きでも、本気の好きと、仲良しの延長戦上ぐらいの好きもあるでしょうし、ヘソンは前者だなあ…なんて思って見てました。いずれにしても初恋は、うまく気持ちを伝えられないことの方が多いかもしれませんね。
この二人には少し温度差があったような、コンタクトもヘソンから取ったのが始まりだし、ノラ(ナヨン)の方が目指しているものがあるだけに、ドライに感じました。
なので、ヘソンの方が泣き虫キャラっぽく思えました。
10年じゃなく、12年区切りなのは何故だろう、干支が一周まわってしまう…なんてことはさておき、20代の一番動けそうな時に会いに行けなかったもんかなとか思いますが、実際なかなか行かれなかったりしますね。
縁とは、必ずしも現世で一緒になることではないのだなと思い切なくなりました。
俳優さんたちは初見ですが、素敵でした。
ヘソン役のユ・テオが時々、現・松本幸四郎(松たか子兄)に見えました。あと、顔に対して結構がたい がいい。鍛えてるんだろうなあ。
*****
内容は違うけど、離ればなれの二人が海外で会う……ちょっと「冷静と情熱のあいだ」を思い出しました。
そして、最後は割りきってるんだけどスッキリしない感、私には「マチネの終わりに」と同じ気分でした。
なんじゃこりゃ!
この映画を観る前に、GAGA+で
ジェイチョウの言えない秘密をみた。
数年ぶりの3度目の鑑賞。
あまりの面白さと謎解きに5連チャンで自分ハイライトで部分鑑賞した。
脳みそが恋愛脳になってたのと、SNSのおすすめレビュー文章があまりに良かったのでパストライブスを。
ヘソンは男前で胸板厚い。それだけでそこそこモテると思うのに、みみっちいのよ!
そら!長距離恋愛で何年も会えなきゃそうなるだろ!
ナンパしろ!誰かに声かけろ!気持ちは込めなくていい!←って思いながらみてた。
あと、ニューヨークで夫婦と歩いてるシーン。
ファッションがだせーょ!
田舎のおっさんの俺でもそこそこの恰好しまっせ!
映画でのラブシーンは嫌いだけど、わざわざニューヨークまで会いに行って、セクロスせずに帰るんですか?いみわかめ。
いい年こいて純愛とか、純愛?
あーわたしのこころにはそんなものはもとからなかったのかどこかにおきわすれてきたのか
書いてたら怒りがわいてきたので、星半分減らします。
別れられた幼馴染みの再会という泣ける物語
予告編だけで見ると どうな映画かな どんな結末で終わるかといろんな問題が答えられる。だが その脚本の魅力や主人公の気持ちの共感は映画館で見ないと分からないと思う。
最初は女の主人公の旦那さんはきついと思う。でも 最後でも彼の気持ちが分かる 現実にはもっと複雑になるかな
映画の色調も自分好きな様子だし 子供達別れるシーンと最後別々な道へ行く その感情の変化の表しも凄くいいと思う 。
アカデミー賞がとられるかどうかは今年後半の作品から判断しなければならないと思って 楽しみにしている😀
全200件中、101~120件目を表示