非常宣言のレビュー・感想・評価
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長尺2時間半は感じさせない。
ウィルスの恐怖、日本人なら全員が経験した今、そこにハイジャックパニックムービーが合わされば恐怖心を煽られるバイオテロムービー。イ・ビョンホン、ソン・ガンホの2大巨頭が演じて面白くないはずがない。背景を抱えた人間物語も交えてよく作られている長尺2時間半は感じさせない。
袋小路
心臓が痛い。
作中の「拡大自殺」って単語に戦慄を覚える。
最悪のシチュエーションだった。
飛行機の中のバイオテロ…いや、もう、空飛ぶ棺桶としか言いようがない。
冒頭から耳鳴りのように響くBGM、コイツが一旦止むのが犯人が機内でウイルスを散布し終わった時だった。延々と流れる。意図した事は分かるのだけど、狙いすぎなような気もしなくはなく…その後の束の間の生活音にリアリズムを感じるも、BGMがあるからこそ、あるべきリアリズムが削がれるような気にもなった。
このBGMは作中ほぼほぼ流れ続ける。
韓国2大スターの共演でもあり、1人は機内、1人は地上と、地上の役割何もなくないかと思っていたのだけど…さすがの構成力。納得の配置だった。
いや、むしろ地上の方が能動的であった。
コロナ以降、ウィルスネタは目も引くのだが、この内容を映像化したのは快挙だと思われる。
特に機内がローリングする様は身の毛がよだつ。女性の髪もそうだけど、天井を転がりまわる客室乗務員とか、とてもいい仕事してた。
犯人の人も素晴らしくて…なんか隠世にでもいるかのような、そこに居てもそこに居ない感じがして薄気味悪いったらない。
色々行き過ぎた設定もありはするが、韓国お得意の抉るような人物描写は健在で噛み応えがあった。
各国が着陸を拒否する様は、自分の良心にも訴えかけられもするし、機内の選択にホッともした。
狼狽える乗客たちにも同情はするのだけれど、自分としては、時間がくれば死ぬ状況で、機内にいる以上何も出来ないから返って冷静になったりするんじゃなかろうかとも考える。
この「着陸をしない」って選択が美談とうつる国民性に親和性も感じ…日韓にある慰安婦像とか旭日旗とかの問題も一部の人間が捲し立ててるだけなのかもなと思えた。国民の総意みたいに感じてたけど、そうではないのかも。ただ機長が言う「恨まない」って宣言に、恨(ハン)という文化はあるだなとも感じた。
作品を見て思うのはひき絵の多さだ。
映画らしいと言えばそれまでなのだけれど、この多用されるひき絵にどんな効果を感じてたのか興味が尽きない。感情移入を阻害するとまではいかないのだけど、どこか観察者のような視点を感じる。
日常に依存する視覚とでも言えばいいのか、画面に映る様々な情報の取捨選択が観客に委ねられてるような気にもなる。それが可能なのは俳優陣の没入感が高いって事もあるのだろうなぁ。
BGMの役割は好みなのだとは思う。
緊張感を煽られはするけども、その分、エンタメ色が濃くなる要素もある。
あのBGMがなかったらリアルに寄りすぎたりもするのだろうか…?
気になる点もなくはないけど、よくまとまってたとは思う。最大の疑問は燃料の量だった。
韓国⇄ハワイ間を往復するだけの燃料をそもそも積めるのかとも思うし、後半「ソウルまではもたない」と言ってた割には案外飛べてたように思う。
墜落の危機は、被害の拡大にも直結し、結末をも左右する事柄で…本国の空港上をそこそこ旋回できてた事に興を削がれてた。
ただ、韓国xパニック映画はやっぱ相性がいい。
犯罪パニック映画の傑作、に成り得た
70年代のパニック映画のような導入、機内と地上での捜査が交互に繰り広げられる息詰まる展開、臨場感溢れるクラッシュシーン、イ・ビョンホンとソン・ガンホの二大スターの競演、そしてなによりも大臣を演じたチョン・ドヨンのカッコ良さ。
もっとお洒落なタイトルにして、後半の(描きたかったんであろうが)家族愛、生命の重さ、責任の取り方や後日譚などは別の作品でやってもらって、地上での捜査が解決してハワイか日本へ緊急着陸してめでたしめでたしで終わっていたら、犯罪パニックアクション映画の傑作になってただろうに。
物語としては着地に失敗してますよ
前半の不穏な緊張感は好きですし、映像も俳優陣の演技も非常に素晴らしい。
話のペースが早い、と感じた中盤くらいから悪い意味で「普通はそうはならないだろ!」という展開の連続。
ツッコミどころも一つや二つなら無視しますが……。最後も緩い終わり方で非常に不満でした。
時間軸がブレブレで、医療方面や政治方面にもリアリティが欠けていて、脚本の練り込みが足らな過ぎる印象です。
予告編、煽りすぎでしょう?
予告編、カンヌの文字に踊らされて鑑賞。
前半は多少の(?)にも効果音と映像でドキドキ、ハラハラしながら観れたのに、途中から、「この映画コメディだっけ?」
韓流独特の裏の裏、そのまた裏のオチに笑いたいのに。
このご時世、ウイルス関連では笑えない。
「予告が秀逸」
今年3本目。
テレビ東京で1月8日の深夜に5分間の韓国映画を2本紹介する番組があって、今作と20日公開の「パーフェクト・ドライバー」。その番組で飛行機の中で乗客が上下左右に飛ばされる映像見て「これは面白そう」と言う事で今日はこの一本。自分の場合人生NO.1が多発するんですが人生NO.1でした。2020年の「パラサイト」「はちどり」昨年の「モガディシュ」そして今作、特に「モガディシュ」から韓国映画世界一かなと感じています。今このアクションとスリル満点の映像見れる映画ないと思います。ハリウッドを超えている。こう言う作品見ると映画はやめられない、また明日から行こうと感じます。
NOゾンビ パニックスリラー 人間ドラマ
今のウイルス禍に合ったテーマで、バイオテロが飛行機内で起こる話です。
バイオテロでも、ゲーム『バイオハザード』の様に、ゾンビは出てきません(笑)
パニックスリラーであり人間ドラマです。
色々と考えさせられます。
個人的には、あまり好みじゃないけど、いい映画だと思う。
80~85点ぐらい。
観ても損ないと思います。
すごい熱量の機内のパニック!機内上映は無理ですね。
基本密室(機体)ものなのだが、外の世界で七転八倒(文字通り)する刑事役のソン・ガンホの熱演とでバランスとってもらえててよかった。じゃないとこの尺で見る方の体も持たないわ。しかし外の世界も中の世界も360度パニックする場面でのカメラワークには酔いました。ストーリーのプロット自体は案外単純で、劇中人物たちと同目線で事に当たれてよかった。実は〜、過去に〜の逸話もまあひねりなしで、それはそれで伏線の回収に置いてきぼりを作らないという意味ではよくできた脚本。
とにかくグッときたのは、いわゆる「NIMBY(Not In My Back Yard)」的分断が機内でも世界(アメリカとアメリカに右へ倣えの日本)でも韓国国内でも起きてしまって、そんな中、「みんなに迷惑かけるくらいなら自分が犠牲になりましょう」という同調圧力(本人たちは扇動されている意識はなく美談)が発生してしまうことの哀しさ、でした。
模倣犯が出ないことを祈ります。
なかなかの力作
時間が有ったので、見てきました。
正直、毎度言うようですが、韓国映画はもう凄いとしか言いようがない・・・・
本作品もそうですが、映画自体にギュッとぎっしりとアイデアとお話(緊迫感なども含め)詰まっている気がするけど、邦画はまだまだスカスカと言う印象がある。
本作品は、韓国映画にありがちな、シリアスモノでも、コメディタッチのようなモノが追加されているけど、本作品には、そう言った要素がなく、全編通して緊迫感が有って良かったかな・・・
最初から最後まで、何度かの状況変化や緊迫感、また、お涙頂戴まで有った・・・
一番関心させられたのが、飛行機が失速するシーン・・・これがまた大変に本物ぽく出来ていると言うか、ここまで撮れる韓国映画はもはや凄いとしか言いようがないよな・・・
アメリカや韓国は、国上げて映画に協力する国だから凄いんだろうな・・・
お話の中で、日本は酷いよな・・・凄く酷いよな・・・見ていて、日本が嫌いになるかと思った(笑い)
2時間15分位ある映画でしたが、最初から最後まで奇想天外な内容に大変に楽しめた。
細菌テロ
はじめから終わりまで手に汗にぎるサスペンス❗。第2次世界大戦の日本軍のお偉いさんが。割れ物の徳利にコレラ菌だか赤痢菌だかを培養して入れたものをゼロセンから地上へ落として敵を殺す方法をあみだした話を思い出したなぁ。あぁ未来が思いやられる。
Pandemic
コナンは総集編だったので、実質こちらが新年1発目の新作映画。韓国映画は常に高水準を叩き出してくれるので、今作も期待しながら鑑賞。
中盤あたりまでの1人目の感染、そこからの感染拡大、飛行機内パニック、地上との連携がとてもスリリングで、ハラハラドキドキしながら観ていました。感染した瞬間にわかる恐怖、直後にやってくる死、目から口から噴き出る血、密室な空間だからこその恐ろしさが素晴らしかったです。
ただ、後半家族愛が怒涛の勢いで盛り込まれたり、日本とアメリカが着陸を受け入れない描写を入れたり、よくよく考えたら全員血を噴き出してもおかしくないんじゃないかなと思うレベルで口を塞いでたり塞いでいなかったりと、現実味のあった前半とは違い、ややファンタジーになってしまったのが残念でした。日本がとんでもない戦闘機で威嚇してきたのはギャグかと思って笑ってしまいました。
格差だったりをエコノミーとファーストクラスで表現しているんだとは思いますが、あっさりしているのでそういえば…レベルなのも前半の良さも相まって惜しかったです。役者陣は全員魅力的でした。特にイム・シワンの嫌なやつっぷりがまた良いです。
日本人としてはモヤモヤする感じになりましたが、韓国映画のエンタメ性の高さには今年も唸ることになりそうです。
鑑賞日 1/6
鑑賞時間 15:25〜18:00
座席 H-12
そんなに日本が嫌いかよ
K-POPアイドルみたいな不審人物が空港ターミナルで怪しい行動。
とある親子に目を付けテロの目標にハワイ行きの飛行機に搭乗。
この時点でテロ計画失敗決定。
K国ドラマ四天王(笑)の顔くらい覚えとけ。そいつイ・ビョンホンだぜ。
早速機内で持参したウィルス散布開始。
WCに割り込んでズルをしたファーストクラスの乗客から感染し
気の毒なCAも巻き添えで機内に拡散。
ところで搭乗シーンで台詞のある乗客の紹介がない。
『普通』は老夫婦、妊婦、心臓移植待ってる重病人、傲慢な金持ち
離婚寸前の夫婦、喘息持ちの子供とかが不在なのはなんで?
航空機パニック映画の常識を分かってないな。
一方地上では犯行声明を見た刑事が犯人宅の家宅捜索で
謎の遺体を発見しテロを察知し政府も動き出す。
機内では感染者が増え続け米国に着陸を拒否られ引き返す事に。
ここまでは普通のパニック映画だったのにこの後明らかに日本への
悪意のある脚本で全て台無し。エンタメ界まで“NO JAPAN”とは。
そのままK国に戻れば良かったのに燃料の問題で成田に着陸要請。
ところが我らが日本政府は着陸拒否。
しかも空自スクランブル発進して進路妨害、更に威嚇射撃!!
おいおいおいおい!自衛隊の基本理念である専守防衛は何処へ?
極悪非道日帝の脅威から逃れK国の空港を目指すが(燃料残り僅かでは?)
今度は周辺住民が着陸拒否。国民性が出ますね。
横断幕やプラカードまで用意してデモ活動。他人批判に抜かりなし。
中盤で判明したウィルスを所持していた会社が作っていたワクチンが
鍵を握るのだがその有効性で一悶着。
先ほどの刑事が命を懸けてワクチン接種し効果を実証したら
手のひらを返して着陸OKで感動の結末ってなんかなあ。
『たまたま』元パイロットが乗っていたのも出来過ぎ。
それにしてもフィクションでまで我が国を避難するとは
まだレーダー照射の件を反省してないな。遺憾の意を表明したい。
後半墜落事故
前半は面白くみていましたが、飛行機が飛び立ち感染が始まった後は全く面白くなかったです。
まさに墜落事故。
(期待しすぎたのかもしれません)
現実とかけ離れすぎてツッコミどころ満載でした。
飛行時間 感染時間 自衛隊の攻撃 など…
強引度高い
期待し過ぎたかな。多分、ドキュメント好きな人は没入できないでしょう。
展開と時間軸がかみ合わなすぎる!!
突っ込みどころ満載です。
それが気になって、集中できなかった。ネタバレになるので書きませんが・・・。
一つだけ、最初の犯人と居住場所がいきなり繋がるのは絶対無理。
これがOKな人は、最後まで楽しいです。
非常に不誠実
韓国の世界的スター、イ・ビョンホンとソン・ガンホが揃い踏みという豪華なキャスティング。これはと観にいきました。
が、何コレ。雑なストーリーに辟易する上にタイトルの非常宣言も有名無実でなんの意味もない。そのうえむちゃな日本描写。そんなことするわけないじゃん。下調べもせずに適当に製作してるとしか思えない。それでおもしろいのならまだしも、突っ込みしかなかったです。メジャーな韓国映画でもこんなのあるのだなと驚きました。
「責任をとるのが我々の仕事」
ソン•ガンホが主役と思っていたが、元機長や大臣、副機長など群像劇のような内容でした。
イノは刑事としての見せ場はない(手掛りはすべて都合のよい通報、被疑者にも逃走を許す)が、夫としての姿で魅せる。
しかしこれ、ウイルスを投与させて治験するというものでしたが、それ、元のウイルスですよね。
「変異してるかも」ということの解決にならないのでは。。
(犯人の部屋で感染・発症→治験だと自発性に欠けたからだろうけど)
その他にも違和感は多数。
・わざわざ現地で体内にウイルス仕込む犯人
・血管破裂するはずが、最初の人だけ
・威嚇とはいえ、発砲はしないだろ(しかも海上ですらなく国土上空で)
・燃料もたないはずが、自国で余裕の旋回
・デモ対応早すぎ
・墜落からの拡散が一番怖いハズなのに、そこは誰も触れない
明らかに日本人じゃないイントネーションの日本人も気になった。
また、長尺にも関わらず離陸前からBGMが常に不穏さを煽っており、メリハリ不足。
犯人問題→ウイルス問題→着陸問題と一つずつ解決していくので、間延びした印象も。
しかし、演技は総じて素晴らしく、子役にも目を瞠った。
(アトピーでからかわれ、他人の目に敏感になるのもリアル)
墜落しかけた際の機内描写も非常にリアルで、ここが一番怖かったかもしれない。
電波の問題で時折止まりながらの『最後の言葉』は、真に迫っていて印象に残りました。
最近の事件でも行動や動機の理解できないものが多いので、犯人の描写は違和感なし。
個人的には女性大臣が一番好きでした。
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