かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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児童文学のつもりで観ていたが大人も観た方が良い作品
最初は児童文学のつもりで観ていたが、大人も含めて観た方が良い作品に感じた。
自分の周りに心に課題を感じ、休む人も増えた。そんななか、只でさえ完成されていない子供達は時代を超えてもそれぞれ似た課題を抱え、守ってくれる•認めてくれる•支えあえる存在を求めている。その必要性を丁寧に、かつ飽きさせないエンターテイメントとして描かれている良い作品だった。
「大丈夫だから、大人になって」最後にこのコメントが出てくるが、すごく想いを感じる一言。自分も子供の頃もっと大人になってると思ってた。大人でも子供でも、さほど変わらない。だからこそ、在り方はそれぞれだし、成長の仕方もそれぞれ。だからこそ、聞こえ方が異なり引っかかりがある「大人になって」という言葉に感動を覚えた。
なぜ未来の子供たちは苗字での呼び名だったのか、鏡が輝いていない時のロジックはあるのか、記憶が引き継がれるのは誰でどうしてなのか、原作を読んでいないので、読んで考察をしたいと感じた。
終始優しい時間
心を閉ざしてしまう子供達。
外見から何がわかるというのだろう。
そんな悩みを持った7人の願い事は叶うのか?
それとも?
劇場で観逃したくなかったから観れて良かった。
終始ふわっとした空気感から産まれる“優しさ”
本来ならどんでん返しに出来る終わり方も
ずーっと優しい時間でした。
それにしても
すずめ、スラダン、ワンピと
“予算たくさんのアニメ三銃士”と同時期にしては
頑張ったような、
もっとヒット&ニュースになって欲しいような(^_^;)
物凄くドキドキした...ここ最近で一番感動した!
人生で初めてレビューを書かせていただきます。
…というのも、私精神的な様々なストレスを
抱えてしまっておりまして、(身体的にも)
それをなおす為に色々調べていたら、
太陽の光を浴びる、公園で緑の葉を見るに続いて、
"映画を観る、そしてレビューを書く。"
…というセラピーの項目があったんですね。
それで映画探ししてる時に
私はたまたまツイートで見つけた、
この"かがみの孤城"に行ってきたー!感動した!
というツイートを見かけて、
なんとなく、、観に行こう!そしてレビューをしよう!
…と決めました。
では、オッホン。
ネタバレなしで予告の中の話にとどめて書いていきます。
私は映画が元々大大大好きなのですが、
実は最近映画が楽しくないと感じてしまっていたんです。
というのも、2021年3月8日に公開した、
エヴァンゲリオンシリーズの最終作である
『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』が
あまりにも私にとって素晴らしすぎて、
こんなに素敵な映画を観てしまった私は
『もう人生でいちばんの映画を観てしまったんだな、
これ以上、あるいはそれに匹敵する感動は
きっと映画では出来ないんだろうな。』と
思い込んでしまっていたからなんですね。
それからこの2年で何度も映画を観ました。
コナンも呪術廻戦0も
シン・ウルトラマンも
すずめの戸締まりも観ましたが、
楽しくて面白いのですが、
なんか好きになれなかったんです。
そんな訳で、この映画を
ちょっとそんなダメな自分で観に行くことに
不安になりながら観に来ました。
上映開始!
最初に主人公の安西こころさんの日常パートで、
どんな子なのか?という事が分かりました。
その後、鏡の中の世界の孤城のパートで
『え?こんなちっちゃい塔みたいなのがお城?
拍子抜けもいいとこだ…大丈夫かな…』とか思ってたのですが、後ろの方を見たら超巨大な孤城でビックリしました。拍子抜けすべきなのはそんな事を上映中に考えるお前だって感じですね。ハハハ!(ちょっと何言ってるか分からない)
正直もう最初の時点で色々私と内面+境遇が似ていて
安西こころさんの事が好きになってしまいました。
デザインもしぐさもまんま好みの主人公で幸せでした。
話を戻します、この孤城を管理している
"オオカミさま"という小さな幼女にルールを伝えられ、
かがみの孤城でみんなと
来年の3月までの期限付きで、
この孤城のどこかに隠されているという、
どんな願いも叶う願いの鍵を探すことに。
あ、あと、
かがみのお城には午前9時から午後5時まで
滞在することができるのですが、
そのルールを破ると巨大な狼が現れて
連帯責任で食べ殺されてしまうらしいです。
怖いですね。
まずはみんなで自己紹介をするのですが、
みんなどうやら同じ"中学生"だということがわかりました。
そこからみんなと沢山話したり遊んだりするのですが、
長い月日は流れ…
話しているうちに少しずつみんなの事も
大切な"友達"に私は感じてきてしまいました。
そんなある日に、オオカミさまから
ある重要な言葉を告げられます。
『願いの鍵を手に入れて誰か1人の願いを叶えた場合、ここで起きたこと、ここで話したこと、みんなの事を忘れる。このお城も無かったことになる。』と。
そこから自分の願いを、叶えるべきなのか?
みんなのそれぞれの願いは何なのか?
ここはとても大事な項目なので観て欲しいです。
その事実を伝えられてからも
どんどん月日は進んでいきます。
果たしてみんなはどうするのか?ということなのですが、
私はこの先のネタバレ部分を劇場で観て、
ドキドキ、ワクワクしっぱなしでした。
ネタバレ禁止なので伝えるのは難しいですね。
ただ、一つ言いたい事があります。
私はアニメ映画を主に愛しているのですが
"アニメは虚構"だとよく言われていますが、
私はそれでも良いんじゃないかと思っています。
素晴らしかったらファンタジーでも、
嘘だって幻だって良いと思っている派の人間です。
そもそもアニメが何故ここ日本にあるのか?
それは…
辛く苦しい現実を生きていくのが耐えられないから
少しの時間でいいからそれを忘れさせてくれる、
何だったら感動までさせてくれちゃう、という多幸を味わいたい!という迷える子羊の為にそこに存在するのではないかなと思っているんです。
この作品の凄すぎるところは
アニメという虚構でありながらも
そんな辛く苦しい現実を生きている人を
抱きしめて大切にしてくれている優しさが多々見えるところです。
かがみの孤城は現実ではない嘘だ!と言えば、
存在しないじゃないですか。(あるかもしれないけど)
元から"アニメは虚構"、"嘘を作品にするな"と言っている人々をタイトルで元より弾くという賢さに感動します。
お陰で辛く苦しい現実を生きている私達は
全力でこの素晴らしい映画を楽しむ事ができました。
話は変わりますが、
あなたは小さい頃にどんな絵本を読んでもらいましたか?
やはり、グリム童話や日本の昔話、いないないばぁなど
よく知られた作品を読んでもらったのではないでしょうか?
それは何故だとあなたは思いますか?
私は、大切な思いと幸せの詰まった素晴らしいお話を
真っ先に人生が始まったばかりの
まだ何も知らないあなたに
触れて欲しかったからだと思います。
既にあなたはこの世界で最も素晴らしいといってもいい
最高の物語に触れているんです。
クラシックもきっと聞かされたんじゃないでしょうか。
クラシックオーケストラとは音楽のご馳走です。
私はかがみの孤城にそれに匹敵する多幸感を感じました。
こんな素晴らしいアニメ作品を観てしまったら、
私もこんな辛くて苦しい現実でも生きていきたいなって思いました。(ありがとう)
また、私が主人公達と同じ悩みを抱えていた時に
お父さんお母さんや学校の先生など様々な方に支えて貰えたから今があるんだと感謝の気持ちで一杯になりました。
私もいつか子供が出来たら、同じようにいつでも味方で、
いつでも居場所になってあげられるように、守ってあげられるようになりたいなと思います。
最後になりますが、
ここ最近で一番感動した作品でした。
シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇以降、
もう映画で本気で感動することはないんだなと
思っていたのですが、
本当に素晴らしかったです。
こんなに幸せな気持ちになれるなら、
また何度も映画を期待して
映画館へと観に行きたいなと思いました。
あぁ、かがみの孤城を記憶を無くしてもう一度観たいな…
今から松竹の上映している映画館へ
記憶なしで観に行けるあなたが心の底から羨ましいです。
あ、でも、死ぬほど泣いてた私に驚いて
上映後に前の席の高校生2人が
(なんでこの人泣いてるんや…)という感じで
不思議そうに見ていましたが、
映画なんてそれで良いと思うんです、
私は強く感動しました。でも、あなたはそう思わないかもしれない。
レビューでかがみの孤城がどれだけ評価されているか、低く評価されているかは私は見ないでレビューを書いています。
どうかあなたも周りがどう思うかは無視して
このレビューの事も無視して
全力で楽しんでみてください。
それでは、最後まで読んでくれてありがとう。
オオカミ様…
映画めっちゃ良かったので鑑賞後原作読みました。中学生に戻ってこの映画を観たい!
オオカミ様の気持ちを考えるともう胸がギュンッってなって、泣けました。「メリーゴーランド」もオオカミ様視点かなと思えて沁みる。エンディングの映像でもまた泣いた。
その先の、現実での全員集合場面もください…
大人になるって
苦しいことを経験した人のほうがことばに深みが出ることが多いけど、この映画を観ると、自分がこの歳になるまでしてきた経験って糧になってるかなって振り返って考えてみようという気分になる。苦しんでる人の助けになれるような人生を歩んでいられたらいいな。
途中で色々と勘づいてしまって結末は答え合わせになってしまったけど、そういうことより、大人になることや思春期に苦しんだことなんかを思い出して、あのとき諦めたこと諦めなかったことが今につながってるんだな、なんて思いがこころの中に湧きました。
後味の良い作品
バ先の先輩方から激推しされて観に行きました。
展開が良くてとても観やすく、ラストの流れ、伏線の回収がとても好みでした。アニメーションが少し違和感を感じましたが、コナンコラボもあってとても楽しめました。
普通
色々あるけど主人公が平日の昼間に家に帰ってきた母親に対して私を監視するなと怒るところと遠くに住んでる息子の寮を訪ねた母親がホールケーキ作って丸ごと押しつけて帰っていくところが違和感を感じて没入できなかった。
ストーリーのつながりがよかった
今年初めて見た映。
原作も読まず行ったが初見でも楽しめるのは本当にありがたいし、テンポも良く後半40分ぐらいからオチはなんとなくわかるけど、それでも気持ちのいいテンポとリズムで映像が進むのが本当に良い。
日テレでおそらく今後テレビ放送すると思うが、最後のエンディングからラストシーンまでは描かれるのかな?って思うが、多分カットされちゃうんだろうなーと思うこの頃。
設定や伏線回収は素晴らしいのだけど…
原作未読。
タイトル通り、ストーリー展開は文句なしです。辻村さんの小説は読んだことないのですが、俄然興味が湧きました。
ただ、思春期の子どもたち(しかも特に複雑な事情を抱えた子たち)がメインの割には、やけに演出が抑え気味。
落ち込む場面はいいのですが、感情が高ぶる場面でも同じ調子なので、なんだか微妙に白けてしまいました…
声の演技が全体的にやはり…なのも拍車をかけています。
決して下手とかじゃないんですが、やっぱり、なんか声に乗ってる感情の度合いが本職とは違うなぁと…
音楽だけは妙に張り切ってて、これがまた空回り気味。
メッセージ性も良く、良作なのは間違いないのですが、演出や演技次第でもっともっと良く出来たのでは?
なんか惜しい!という気持ちから、スコアはちょい厳しめに。
集団(化)教育の限界と弊害
何かと集団を作らないと前に進めない日本。学校教育から擦り込まれて、マジョリティがマイノリティを淘汰(もしくは踏み付け)する世界を小学生の段階では立派に生育し、大人がやっている事そのままのイジメ社会を形成する。子供に「イジメやめましょうね」なんて言っても絵空事。だって子供は綺麗に大人をトレースしているだけなのだから。
中盤位までは「既視感のある秀作」といった印象でしたが、何かにピン!とくるそれ以降、グングン加速していき怒涛の伏線回収祭り状態。感情が渦巻いた先のエンディング。更に落とされましたね。お見事でした。しかも、今なら「大ヒット御礼オマケ映像」がエンドロール後にも。コレが贅沢過ぎて、エンドロールでもお腹いっぱいだったのに場内全員の涙腺を決壊させます。明るくなって暫く誰も動けないのは久々に見たな。私は颯爽と顔面グシャグシャで立ち去りましたけどね苦笑
良作、心暖まる!しかし解せぬ事も…
良作だと思います。
見た後に心暖まる。観れて良かったと思える作品でした。
高評価したくなりますし、したくなる気持ちも分かります。
エンターテイメントとしては、映像美で見せるというシーンは少なかった。
シナリオで言うと、集まったメンバーが同年代では無い事に終盤迄気付か無いのは苦し過ぎる…。
視聴者に向けて苺ティーを使って早々にネタバレしていく所を見ると、この辺は重要では無いと判断したのでしょうか。
ここの原作がどうなってるかは気になりました。
※コナンのセリフ、監督遊び心有り過ぎる(笑)
期待以上の良作
レビュー評価が高いので気になって観てきました。
結論はかなり良作。アニメらしいながらも観ていスッと入り込める設定。
ストーリーは不登校になってしまった中学生の葛藤と
成長を描いた内容。かがみの孤城がみんなにとって居場所だった。でもいつかは終わりが来る。限られた子供の時間をどう過ごすのか、何を学んで大人になっていくのか不思議と大人が鑑賞しても感動させてくれる本当に素敵な映画でした。
まだ観てない人には絶対見てほしいです
原作のコアをしっかり残したまま完璧に映像化
正直に言うと、原作が大好きゆえに最初は観ようと思ってなかった。
小説の原作があるアニメ映画って原作と異なる部分があるとどうしても受け入れがたくて、
それが好きな作品ならなおさら。
でも、Twitterを見ていると、けっこう評判が良い。これは観てみるのもありかも…?
と思い切って鑑賞してみたら、大正解。
辻村深月さんが原作で書いた「かがみの孤城」の軸となる部分はしっかりと受け継がれ、
約2時間のアニメ映画として違和感なく再構築されていた。
メッセージがしっかりと伝わってくる作品なので、この映画単体でも十分に楽しめる。
もちろん、原作ファンとしてはこれをきっかけに原作も読んでほしいな。
高山みなみさんにしかできないアドリブっぽいシーンがあって好き。
原作にもあったかな…原作をもう一度読み返したくなる。
小説未読
小説に触れていなくてもしっかりとストーリーは細かく描かれていて、伏線の回収が美しい作品でした。一人一人それぞれの物語があって、同情できるところもあり、大変満足しました。他の方の意見では、声優がどうの演出がどうのというものもありましたがあくまでアクション映画ではなく、仮想の世界と現実を混ぜることでどのような問題があるのかをしっかりと伝えられているので作品自体の目的はしっかりと果たせていると思います。ただし時系列整理がやや難しいので気軽に観たい!という方には少々大変かもしれませんが是非1度はご覧になってはいかがでしょうか。
深かった
映画を見ました。小説はまだ
僕は映画やアニメには辛口なのですがとても評価の高い作品でした。しかし、あまり評価が高くないのは残念です。
例えばセリフがずっと棒読みという意見がありましたが元々が小説なのと作品の面白さの変化には関係ないので参考にはなりません。
内容では謎解きや深く読み取る部分があり考えながら見ることができた作品だった。最初主人公が不登校なのに意外と明るかったので不思議に思いましたがいじめてくる生徒がいることで「学校に行けない」ことがわかり主人公が序盤に言っていたことの伏線になっているのだと思います。他にもリオンが海外の学校に行ったのも映画では母親が勧めるだけでしたがよく見ると母親がリオンのことを嫌っている描写があり海外の学校に行かされたことなど語られることはなかったものの深く考えることで見えてくる描写が多々あったので見てみた方が良い作品だと思います。
姉、おおかみ様になる。
大勢の高校生に混じって鑑賞。
始まるまでとても騒がしくて、どうなる事かと危惧しましたが、上映中~終わった後もシーンとしていた。
中学生が主人公の話。
原作も知らないもので、何の話なのかわからないまま評判か良さそうなので見たが、なまじっか知らなくてよかった。
主人公のこころの声を担当したのは、妻に先立たれた夫(堤真一)が本屋で小学校低学年の女の子の体に憑依した死んだ妻と再会して、成人したら、また結婚しょうと約束するファンタジードラマ「妻、小学生になる」の夭逝した中学生作家役の子だと後から知った。蒔田彩珠が成人した娘役で、年下の小学生がどや顔で母親のような口をきく演技が可笑しくて仕方なかった。
このアニメ映画には原作がある。
おおかみさまの正体がわかった時に似たような切ないファンタジー作品だったと思った。
リオンは北村拓海より永瀬廉を頭に浮かべていた。
7人が学校で会う約束をしたのに会えなくて、そういう生徒はいませんと言われた時に、もしかしてとは思ったけど。
気の合う友達は絶対いるから、希望を捨てないでって思いました。
狼と7匹の子羊の話はうっすらと覚えていたような、いないような。
孤城の島に打ち寄せる波がとてもリアルに良くできていたのでビックリしました。普段あまりアニメ見ないもので。
磯釣りしたくなりました。
違うか!
いじめ問題をファンタジックに描いた良作
いじめ問題を題材に、少年少女の葛藤と成長をファンタジックに描いた良作である。
学校に限らず、どこにでもいじめは存在するものだが、問題はそうなった場合、どうやって周囲の人間が救いの手を差し伸べてやることができるか…というのが一番重要ではないかと思う。いじめられた本人の気持ちに寄り添いながら、君は一人じゃない、自分は味方だよと伝えることが如何に大切なことか。それを本作は説いているような気がした。
この手の作品は、得てしていじめていた方の改心を描いて、いじめの不毛さを説くような傾向にあるが、本作はそうした安易な解決も描いていない。こころをいじめていた生徒や、いじめを放任していた担任教師が反省するシーンは出てこない。確かに彼らは一時は反省するかもしれないが、また他の誰かをいじめるだろうし、いじめを見て見ぬふりをするだろう。つまり、この世からいじめは決して無くならないというシビアな現実を真摯に提示しているのだ。厳しいかもしれないが、それをきちんと正直に描いている所に自分は好感を持った。
監督は原恵一。くしくも氏が監督した「カラフル」と同じく、中学生のいじめがテーマになっている。
ただ、物語は多様な問題が含まれていた「カラフル」よりもストレートでよくまとまっている。また、「カラフル」にも天使のキャラクターや輪廻転生といったファンタジックな要素はあったが、ビジュアルを含めた造形面のシリアスさが作品の敷居を少し高く見せていたのに対し、今回は幾分ライトに設定されており広く受け入れやすくなっているような気がする。
また、本作はミステリーとしても中々上手く作られていると思った。
鏡の中のお城の設定、オオカミさまの正体、こころ以外の6人の少年少女たちの秘密。それらが、さりげないミスリードと、したたかな伏線と回収によって見事に解き明かされていく。そこに胸がすくようなカタルシスを覚えた。
欲を言えば、作画がもう少しクオリティが高ければ…と思わなくもない。アニメーションを制作したA-1 Picturesは「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」や「心が叫びたがってるんだ。」、「ソードアート・オンライン」シリーズなどを手掛けているスタジオである。昨今のアニメ界ではトップクラスのクオリティを誇る会社であるが、今回は今一つ淡泊で低カロリーな作りに見えてしまった。特に、見せ場となるクライマックスのアクションシーンや鏡の中に入るシーンはもう少し力を入れて表現して欲しかったような気がする。
また、観終わっても腑に落ちなかった点がある。オオカミさまは、何のためにこころたちを鏡の世界に引き入れたのだろうか?本作には原作(未読)があるが、そちらを読めば分かるのだろうか。
お腹が痛いのだと自分に言い聞かせる
棒読みアニメ映画。
扱われるセリフの7割は棒と言っても過言ではない。
そしてレビューが過大評価(工作?)されているようにも思われるのだが、テンポの悪さをはじめ、センスの悪さが目立つ作品である。
ストーリーや設定などは中々良いので、監督を変えて作り直してほしいものである。
良い点
・色彩や背景絵
・お腹が痛いのだと自分に言い聞かせる
悪い点
・開幕のカウンセラーから鬼の棒読み。以後の捨て石効果を狙っているのだろうか。
・AIとAIが会話しているかのような極度の間の悪さと棒読み。時折なまる。
・くだらない声優ネタを入れる
・シーンが無駄に冗長。テンポが悪い。10~20分は削れる模様
・BGMのタイミングの半分はセンスがない
・モヤシなキャラクターデザイン
・キャラクターにCGを使っており、カクカクした奇妙な動きを見せる。CGの技術進歩は何故遅いのだろうか。
・鏡に吸い込まれる時点から危機感が薄弱。危険度MAXのルールにも何故か誰も物怖じしない。
・時間内に何故か入れない。時間外に何故か入れる
・絵の意味。×の意味。ハシゴはないのか
・主人公は誰か
その他点
・いじめっ子を解消しない
・センスの悪さは「岬の〇ヨイガ」ほどではないが彷彿とさせる。芦〇が起用される作品にセンスに乏しいものが多い気がするのは偶然だろうか。
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