かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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孤城という単語センス
原作が「孤城」という単語をチョイスしたのがまず素晴らしい。孤城とは「孤立した城」とか「敵に囲まれた城」という意味だが、それでも城は堅固に守られたもので、孤独な子どもたちを守る砦として本作を象徴している。苦しい想いをする子どもたちにとって、城となるような場所を持てるかどうかはとても大事なこと。しかし、学校や家に居場所がない子はそういう場所を持つことが難しい。この社会は残念ながらそういう社会だ。
本作の素晴らしいところは、現代だけに限定せずに、子どもたちにとっての城のような居場所は時代を超えて大切なんだと描くところ。そして、時代を超えて孤独な子どもたちの心は連帯し、今もこの社会でそういう子どもたちのために活動している人もいるんだと、説得力を持って見せた点が非常に優れている。大変丁寧な演出で、不安定な思春期の心理を見事に救いとっていて、原恵一監督の上手さを再確認できたのも良かった。
地上波放送で観ました。
前情報や情報なく観ました。
期待していなかったのですが、
結構面白かったです。
不登校の子供たちのそれぞれの悩みなど、現実離れしておらず共感できました。
最後らへんは少し怖い部分もありましたが、ハッピーエンドで良かったです。
原作未読
原作の小説では気にならないのかもしれないけど、主人公が普通に美少女なので、この子がいじめられて行き場をなくしているという設定に、いまひとつ現実味が感じられなかった。
全般的に平板な感じで、伏線を回収し始めたあたりから面白くなるのかと思ったけど、最後まで入り込めなかった。
オオカミさま役の芦田愛菜のセリフが妙に大根だったのが気になった。この人もっと上手だったはずでは...。アニメの声役は苦手なのかな。海獣の子供の時はそんなに気にならなかったのだけど。
不登校だった時を思い出す
もう十年近く前になるけど、中学の時不登校で学校に行ってなかった自分にとっては、それだけで胸に突き刺さるものがある。
自分の場合は特殊な家庭環境に原因があってイジメが〜とかではないけど、喜多嶋先生のようなカウンセリングの先生に凄く救われた経験があるので、これを当時の自分が見ていたらかなり救われただろうな、というのと同時にかなり拗れただろうな、という気もしなくもない
原恵一監督作品は「オトナ帝国の逆襲」や「戦国大合戦」などのしんちゃん映画の監督だ、と言えば伝わる人が多いだろうか。一番好きな原恵一監督作品はブタのヒヅメだけど、大好きな監督の一人である。
観よう観ようと思っていた映画ではあったけど、もっと早く観てればよかった〜というのと、映画館で観たかったな〜と。
とにかく映画全体の雰囲気が好き。よく雰囲気ガーとかいうと揶揄されがちではあるけど、自分にとっては映画で一番大事なのは「雰囲気」なので、これがダメな作品はどんなに物語がよくても評価は高くない。だって物語だけ追うなら原作の小説なりで十分なんだから。
映像でしか見れないその場の空気感だったり、間だったり、匂いや風すら感じられるほどの独特な雰囲気というものは絵作りでしか得られないものである。原恵一監督はそのあたりの絵作りが凄く上手で、まるでその場にいるかのような空気を作り出してくれるので「雰囲気」においてこれ以上ない監督である(オトナ帝国なんか特に顕著)。
また伏線も散りばめられていて、終盤の伏線回収で思わず「なるほど」と言ってしまうほど綺麗なストーリー。要所要所の何気ない言葉がしっかりと伏線になっている。
自分も中学時代、誰にも助けを求める事が出来ない中、かがみの孤城のように友人に救われていたので思わず感情移入してしまった。社会から隔絶され、何もできず孤独に居続けるしかなかった時のカウンセラーの先生の言葉は、確かに今でも心の中に残ってるし、先生から貰った手紙は今でも大事に取ってある。
しっかりと自分のことを見てくれている大人はいつの時代もいるんだ、ってことをもっと知って欲しいし、孤独を救ってくれる友人にも少し勇気を出せば出会えることを伝えてくれる、良作です。
もっと面白く出来たはず
評価が高いのが不思議な映画。前半だらだらテンポ悪くて、展開も少なく途中で飽きてくる。後半も盛り上がりそうで盛り上がらず、あきらめムードになる。最後の方でようやく盛り上がりを見せるが、時すでに遅しでさほど感動しない。伏線回収が色々あるが、取ってつけた感じで、だからどうしたっていうものばかり。
内容とは別に、城の内部のデザインがチープなのも没入感をじゃましている。まるで低予算TVドラマに出てきそうな壁紙を使ったなんちゃって西洋城のセットのような安っぽさでしらける。もう少し雰囲気に拘った本物感のある作画だったら見ごたえはあったはず。
原作は文庫本上下巻の長編ものとのことなので、物語をはしょってしまったため薄い内容になったとも言えるが、それにしてももっと面白く出来たはず。
小説を読みたくなる
優しさに包まれたような幸せな気分になる。
孤城と言う突飛な設定に、
主人公のような境遇の子たちに孤城は存在しないし
救われないよな…なんて思って観てたけど、
そうじゃなくて
同じような状況な子も決して1人ぼっちじゃないし、
君だけじゃないし、
君を想ってくれてる人が必ず側にいるんだよ。
と言ってくれてるような優しく幸せな気持ちになれました。
たぶん小説ではもっとキャラを掘り下げられてて
もっと感動出来てたんだろうなと思ってたけど、
登校したけど誰とも会えなかった。
と言う展開から一気にミステリ要素が加わり、
あーじゃないか、こうじゃないかと
ドキドキしながら観れました。
ラストも良かったけど、欲を入れば主人公と全員が繋がってたらもっと感動出来たかな、なんて思いました。
AKIちゃんが全部持ってちゃった
勘のいい人ははじめの2~3分で
映画の全体像が想像できると思います。
映像化することで伏線がよりわかりやすく
見せているのがわかる。
主に心のキズを負った子供たちの
成長と葛藤を見せる内容。
まあ学校で起きた心のキズと
家庭内での心のキズは質が
違うのでいっしょくたにするのはどうかな。
そら卑怯やわ。
願いがルール違反をなかったことするは
よく考えたなと思った。
お互いのキズを舐めあう感じで終わるかと
思ったけど、後半シリアスな展開になる。
当事者の中学生よりも大人に見てもらいたい映画。
最後の未来で待ってるはこの映画だからこそ
言えるセリフでよかった。
アニメ時をかける少女を思い出した。
聞いた事もないし話題にもなってないしなんだこのマイナーな映画と思っ...
聞いた事もないし話題にもなってないしなんだこのマイナーな映画と思っていた自分をぶん殴りたいここ最近観たアニメ映画で1番感動した
序盤は世界観がありきたりなチープな感じで面白くない臭がぷんぷん漂っていたからスマホいじりながら観ていた
だけど中盤から意外とシリアスな現代的な問題が描かれていて自然とちゃんと観ていた
そして終盤には感動すらしていた
何故だろうと思ったら原作が直木賞作家
どうりでちゃんと出来ているわけだ
退屈な前半をどうにか乗り越え最後まで観てほしい
観るの後回しにしてたけど
びっくりするほどの良作でした。
芦田愛菜すぎる声で萎えるのではと避けてたけど、そこまで喋りすぎないのでセーフということで。
いい作品でした。
テーマ難しいなと思ったけど程よく描けており良かった。
新海誠作品くらいに騒いでも良かったのではと思いました。
これは良作だと思う
小説を読んだ為、内容はわかった上で鑑賞したが
絵になるとまた違った情報で入って来た
難しい言葉は使っておらず
親子で見ても伝わり易い内容
小説版もサクサク読める作品だった
昔はそれほど表立って話には出なかったが
学校に【行けなくなる】子供は昔からずっといる
あなただけじゃないよ
勇気をだして自分自身も偏見を持たずに
周りを見渡せば、味方はきっと見つかる
そんなメッセージを感じた
わたし、今度こそ言いたい事は、言う!
本屋大賞受賞後に読んで、めちゃくちゃ面白く感じて、知り合いにも薦めたくらい好きな作品の映画化なので、映画館のスクリーンと音響で味わいたかった。
ラスト、こんなだったけ?…と少し違った印象だが、やはり設定から展開から秀逸で充分たのしめた。
アニメなのでいろんな人に受け容れ易いと思うのだが…、氣にいった方には原作も手にして欲しい。
当時、チャットにハマっていて、現実と別次元な世界に仲間を見出す点で、古城に集まるのとネットで対話する事が似ている感じで、上手く投影出来てより面白く感じられてたのを想い出した。
喜多嶋先生
2024年3月15日
映画 #かがみの孤城 (2022年)鑑賞
鏡を通じて不思議な城に集められた中学生の男女7人が、一緒に城の謎に挑む中で友情を育み、改めてそれぞれが現実社会で抱える悩みと向き合い成長する
原作がアニメっぽいからアニメ化は当然だったんだろう
若手俳優と声優さんの混成も面白いね
謎だらけの孤城
不登校の中学生が主人公ということで若い子が観たほうが共感はできるのではないかと思いますが、謎が多いので謎解きの部分は大人でもじゅうぶんに楽しめました。
狼娘役の声が芦田愛菜ちゃんってこと、最後まで気づかなかったなぁ。
終盤いきなり80年代ぽくなって冷めた
たまに「おっ」というシーンがあるものの、大半はのっぺりとした印象で、古いアニメを観ているようだった。
終盤の展開にしつこさと古臭さを感じて冷めてしまった。
展開が予想できたとしてもいい話はいい話だ
子どもと一緒にAmazonPrime(有料)で見ました。
いい映画だったと思います。
叙述トリックに気付く気づかない、は有るかもしれませんが、それに気づく気づかないは関係なくいい話で、とても分かりやすく丁寧な作品だと思います。最後のクライマックスまでののんびりした展開で疲れてしまう人もいるかもしれません。クライマックスも「まぁ、そんなもんだよなぁ」と冷めた目でみる人もいるかもしれません。が、素直に感じた方がいい作品だと思います。どんな時代も、同じように苦しんでいる人がいて、で、手を差し伸べれば助け合うこともできる(そして、悲しいけど分かり合えない人もいる)
理想ですね。理想ですが、その気持ちを大事にしていけば、世の中すこしは捨てたもんじゃないって思える気がします。
たかが学校
思いが強ければ、時空も飛び越えられる。傷ついた子どもたちの、安息所のような孤城は、鏡の向こうにあった。いじめの内容がリアルで、観てる自分まで怖くなった。そして、いじめられた方は忘れることはないが、いじめた方はあっさり忘れるんだろうな。
転校する友達は、たかが学校のことと言う。それを聞いて驚くこころ。ほとんどの中学生にはそんな風に思えない。だいぶオトナだわな。そう、世界は広いのだ。学校が全てではないと、大人になればわかるけどね。今のことで精一杯だと、そんな余裕ないものね。
今、悩んでいる子に寄り添うような、優しく柔らかいお話だった。
日テレ金曜ロードショーを視聴。
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