BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
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演奏家の体内の熱を感じさせる描写
冒頭のシーンで、主人公の宮本大の顔にあたった雪が体温でジュワッっと溶けるという描写がある。あれがすごく好きだ。これは雪を解かす情熱の物語なんだなと理解した。実際、その後に続く物語は熱さの連続だった。雪どころか雨だって蒸発しそうなほどに熱量がほとばしっていた。
本作は全編のうち、4分の1ほどが演奏シーンだそうだが、音楽を題材にしたアニメの中でも演奏シーンの分量が極めて分量が多い。それだけに演奏シーンをいかにアニメーションで描くのかが大事となる。本作は、モーションキャプチャ、アナログなロトスコープなど、様々な技法を組み合わせ、演奏者の内側を直接表象するようなアプローチを試みた。演奏している時のミュージシャンの脳内で何が起こっているのか、それを抽象絵画のような絵を駆使しながら描いていく。アニメーションで演奏をどう描くかには、日本アニメもいろんな蓄積があるのだが、本作は、ただリアルな演奏を見せるだけでおわらず、アニメーションならではのアプローチでミュージシャンの内側に入っていくような描写に挑んだ。
音楽という言葉にならない感性をさらに言葉にならない映像を重ねていく。このことによって音楽に触れる原初的な喜びを映像に定着させたと言える。果敢なアプローチだ。
音楽シーンの勢いや良し!
すごい音楽シーンがいくつもあった。その音楽シーンの中でさえ、2D、3Dのマッチングがうまくいってない気はするが、それでも怒涛の演奏と映像表現に押し切られる。なにかクリエイティブなものを描く作品で、劇中に出てくる表現がショボくて心が離れることがあるが、『ハケンアニメ』の劇中アニメのクオリティがみごとだったように、『BLUE GIANT』の音楽(ドラマシーンのBGMは除く)は作品の中の演奏として力がある。
ただ、音楽シーンに注ぎ込まれた熱量とスキルに比べて、ほかのシーンの演出、作画、セリフ、ストーリー面との落差が大きすぎるのではないか。全カットに同じエネルギーを注ぐことはできず、どこに力を入れるか配分するのがスタッフの腕の見せ所だと思うのだが、ちょっとクオリティの上下幅がでかくてノイズになってしまっているように思う。あとこれは本作に限ったことではないが、マンガやアニメの多くは、年配のキャラをどう描くかに向き合ってこなかった弊害があるのではないか。
一点突破の強度に乗っかっていくか、どうしても気になる箇所で躓いてしまうかで大きく評価も変わる作品だと思うが、音楽シーンはやはり無視できない魅力がある。個人的には、観てよかったとはいえ、もっとイケたはずだともったいなく思う。
⭐︎3.8 / 5.0
5月14日(火) @ AP映画(2023)
BLUE GIANT
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漫画読んでる人には物足りない!(2時間に良くまとめたとも言える)でも「FIRST NOTE」は泣けるー😭上原さんありがとうw
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備忘録: 劇中曲のほぼ全曲を上原ひろみが描き下ろし ピアニスト雪祈...
備忘録:
劇中曲のほぼ全曲を上原ひろみが描き下ろし
ピアニスト雪祈(ゆきのり):上原ひろみ
主人公・大のサックス:馬場智章
ドラムの玉田:石若駿
ファーストアルバムが至高だ
原作は未読だしジャズもよく知らないし、だったけど楽しめた。
青春時代にロックをよく聞いてた経験から個人的に
どのバンドもファーストアルバムが至高だっていう持論があるんだけど
まさにそれに当てはまる作品だった。
どんな理由で音楽がやりたくて、何を表現するためにどんな音を鳴らすかっていう
お上手な演奏もいいけど心を揺さぶるのはそこだと思ってるので、
そこに起こる感動みたいなものをよく狙い撃ちできてたんじゃないだろうか。
減点理由は3D作画パートでキャラの造形まで変わってしまう違和感と
東北弁ネイティブとしてどうしても感じてしまう訛りの違和感。
後者は特に字面で表現しにくい部分なので、ちょっとそこは妥協しちゃったのかなと。
原作は未読ですが、ストーリーがとても引き込まれました。映像は綺麗と...
原作は未読ですが、ストーリーがとても引き込まれました。映像は綺麗という感じはないけど、逆にその荒さが10代の勢いや音楽の迫力が出ていて良かったと思う。音楽と映像の融合がとても素敵でした。良作です。
ジャズの自由さ
一応ジャズファンであると自負してます。
そんな自分「ブルージャイアント」とても楽しめました。
「ジャズって長年のファンに媚びて維持するだけでいいのか」
「ジャズは感情」
「一緒にジャズをやりたい」
若い、ジャズプレーヤーの門出にいる若者達がそれぞれに思うジャズ。
どれもいい感じです。
そもそもジャズは自由なものだから、どう捉えてもいいと思うので。
一方で、上原ひろみさん達の今回の音楽は意外と間口が広く、
入りやすく美しく、しかも迫力もあって、とても素敵だと思いました。
ジャズも細分化されて名前をつけられがちですが、
それもこんな風に「みんなジャズ」でもいいと思う。
本来ジャズは自由なものだと思うので。
それから、ストーリーに関して、怪我する彼が気の毒すぎ、
こんな展開は実は嫌いです。
ですが、人生は先に何があるか分からないというのは本当。
色々ある人生の局面で、それぞれがどうジャズと向き合うのか。
それもジャズっぽいじゃないかとも同時に思い。
そうした一人一人が自分の足で自分なりに立って、
セッションするのが人生。
ジャズってやっぱり自由で奥深いなあと改めて思いながら見ました。
すごく楽しかった。
ジャズは浴び物
あまりにも良かったので、主人公🎷担当の馬場さんのライブを見にいってきた
ジャズって聞くもんじゃないね。浴びるもの。ジャズは浴び物
その日はジャズ浴びたからシャワー浴びなかったもん
音楽が素晴らしくて映画なのに一曲一曲が終わる度に拍手しそうになった。
上映中に指笛とか鳴らさなくて本当に良かった
鳴らせないけど
🎷のピカピカがかっこよくて鑑賞後思わずAmazonで🎷調べてみたら安くても10万円
3ヶ月家賃滞納したらいける
それか半年光熱費無視したらいける
この映画見てからおしっこするとき毎回🎷吹いてる真似するの僕だけ?
情熱的に立ちションしてんの僕だけ?
みんなもちろんしてるよね
BLUE GIANTで
「ジャズは通好みで敷居が高いイメージ」と「内臓」をひっくり返された(←うまい!)
原作未読でも楽しめました
レビューを見ていると原作の方がおもしろいというコメントが多いですが、原作未読の私の立場からすると十分に楽しむことができたので満足です。
ジャズにかける若者たちの熱量に圧倒され、夢を追いかけることの難しさが十分に表現されていました。
ジャズ好きのジャズ賛歌アニメ
だけど、その熱量がちょうどよく心地よい作品だった。
音楽は、現役グレートジャズピアニスト。上原ひろみ
これ誰が文句つけるんすか?
大いに楽しみスウィングする映画◎
グッドバイブレーション👍
違和感しかない
ジャズというのはただの音楽ジャンルで、ジャズにも色々あるのに、ジャズジャズと連呼して、ジャズ最高、とひっくるめてしまっているのが、むしろジャズをよく知らない素人みたいで、違和感しかありませんでした。実際のジャズプレイヤーなら、まず言いません。また、ジャムセッションは初対面でもできるし、色々な人と共演してプレイを磨くことが大事なのに、固定メンバーとつるむことにこだわっていて、なんだかポップス系バンドみたいだなと思いました。某高級店での演奏を目指す?というのも謎です。やはりポップス系バンドがよく言う、目指せ武道館、的なノリでしょうか。原作を読んでいませんが、少なくとも映画に関しては、ジャズに関わっている人が作っているわけではない、というのは明らかです。
努力し成長する姿に魅力がある
主人公宮本大の同級生で初心者ながらもドラムを担当する玉田俊二にとても魅力を感じた。cv岡山天音
「〇〇に俺はなる!」という物語の中でも大人テイストの音楽の道、惹かれるのはその過程で発生する情熱や努力と姿勢、キャラクターも良い。
確かに才能とセンスで大はテナーサックスの世界一を目指すのだけれど、私の心に響いたのは不器用だけど直向きにドラムへ向き合った彼の「音」で、下手か上手かではなく好きか嫌いかであってそこに私の大好きな痺れる音があった。
ただ音楽の中でもジャズというジャンルが正直一番ハマらないし評価しにくい、レビューが低めなのは私個人の問題だろう。音を表現する作画も苦手な3D描写があり体感するには苦しく荒ぶれすぎた見栄えに思えた。
それでもクライマックスは圧巻で目頭が熱くなった。
世界一のサックスプレーヤーを目指して
世界一のサックスプレーヤーを目指している宮本大が東京でバンドを組み日本最高のステージSO BLUEに立つ話
漫画10巻分を上手く映画にまとめられており、原作と違った展開だが初見でも楽しめる
最後のライブでアンコールから事故にあった雪祈が駆けつけてきて3人で最高のライブをしてからタイトル回収エンディングに入るのが素晴らしい。余韻に浸ることができる。
漫画を映像化するのに難しい音楽の部分をしっかり作っており、ジャズの良さがでている。悪かったのはモーションキャプチャーでドラムの動きが不自然で3Dアニメの悪い部分が出ている。
誰もやらなかったことかもしれない
映画の中に美しい音楽がある。
と、ストーリーがさほど面白くなくても音楽が美しい おかげで ストーリーが持つということはよくある。例えば ラストエンペラーとか。もしかしたら ゴッドファーザーとか・・ しかし 思いっきり音楽に頼ってしまって「音楽を聴かせる映画を作る!」・・くらいの勢いで音楽を使った映画ってのは今までなかったんじゃないだろうか? 私は4000本以上映画を見てると思うが 多分 そういうのは見たことはない。少なくともそういう映画の傑作は見たことがない。 ファンタジアとも違うし。・・と、ういう意味で この大胆な映画を思い切って「傑作」と表してみたい。
もちろんこの映画を存分に 鑑賞するためには優れたオーディオシステムが必要であろう。 そして DVD を購入する必要があるだろう。 配信だと どうしても音質に限界があるから。
ストーリーのことを話し始めると文句ばっかり言うことになるのでやめておきましょう。 この映画を楽しむのに十分なストーリーだった・・・ それでいいじゃないですか。
音楽も良かった♪
主人公がとにかく前向きなのが良かった(^^)b
原作は全く知らないけど、こういう音楽モノを映像化するには、とにかく音楽が良くないと話にならないけど、上原ひろみによる音楽は聴きごたえ十分で、この映画を成功に導いてくれてる♪
原作10巻分を2時間にまとめたみたいだけど、原作者が脚本をやってるというのも1つの成功した要素のひとつなのかも(^^)b
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