孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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松坂鈴木の二人三脚で役所の穴を埋めれたかな
2021年映画館鑑賞81作品目
9月5日(日)イオンシネマ石巻
原作未読
前作はDVDなどですでに鑑賞
前作のラストから3年後
前作で殺された大上の跡を継いで広島の暴力団を仕切って治安を見事に守っている呉原警察のマル暴•日岡
しかし役所広司の跡を継ぐのはたとえ松坂桃李でも荷が重い
いや松坂桃李はよくやったよ
むしろいい方
特にヤクザの口の中に拳銃を突っ込んだときの気迫が良い
でもやっぱり役所広司と比べると物足りない
そこで敵対するヤクザ上林役の鈴木亮平ですよ
出所した上林はやりたい放題
いきなりカタギである看守の妹の目をくりぬき強淫惨殺する暴挙
ブロッケンマンやラーメンマンなど残虐超人でもここまで惨いエグいことはやらない
両親さえも殺しているから殺人なんて蚊を殺す程度にしか思っていない超危険人物
殺された五十子正平をオヤジとして尊敬しているが気に食わないなら組織の上役の仁成会理事長も五十子会二代目会長も五十子正平の未亡人も殺してしまうハチャメチャぶり
事前情報が不足だったため近田真緒を演じたのが元乃木坂46の西野七瀬だとは最後まで気づかなかった
どうでもいいけど筧美和子オッパイ無駄にデカすぎ
アメリカのポルノじゃないんだから興醒めするよ
そういえば真木よう子もかたせ梨乃も無駄にデカかったな
あとタバコ吸わないけど狼のジッポ欲しいな
和製アクションとしては上出来
今作の主人公である松坂桃李。前作では、ヤクザと通じる不良警官(役所広司)に振り回される品行方正な真面目な警官役でしたが、今作ではすっかり不良警官になってしまいました。松坂桃李は言うまでもなくキレイに整ったイケメンですから、果たして荒々しい不良警官役が務まるのかと不安でしたが、始まってみれば違和感なく観ることができました。一方で敵役である鈴木亮平は圧巻の悪者でした。単純に大声で怒鳴りつけて睨みを利かせるだけでなく、静かなトーンでも表情の変化で「ヤバいやつ」を演じています。割と優しい顔立ちだと思うんですが大したものですね。体もでかくて迫力があります。他の俳優陣も実力派がそろっているので画面の密度が濃い。ただ、早口の広島弁で怒鳴るシーンが多いのでセリフが聞き取れない箇所がちらほらあったのは残念でした。
物語全体としては、前作よりもアクション色が強めの印象です。前作がヤクザ間の抗争に介入する主人公たちの立ち回りに主眼が置かれていたのに対し、今作は、主人公(松坂)VS悪役(鈴木)という構図で描かれるため、悪役の狂暴性を印象付けるシーンや二人の対決シーンもあったりと、ドンパチはけっこう激しめ。クライマックスは完全にアクション映画です。これはこれで面白いですが、前作の雰囲気が気に入っている人には好き嫌いが分かれるかもしれません。私は前作の方が好きです。
それにしても、前作の主人公である役所広司が、回想シーンにすら登場しなかった(見逃してなければ)のは何か理由があるんでしょうか。今作は原作にはないオリジナル脚本らしいので、もしかすると正当な続編というより、一種のスピンオフとして楽しむのが正解かもしれません。
もう少しリアリティが欲しい
グロい映像は目をつむりたくなるが、あれだけ残酷さを表現しないとヤクザの残酷さを印象付けられないのかとも思う。悪いやつは徹底的に悪く描くのは鉄則でもあるので。
昭和のヤクザの無鉄砲さが目立ち、ただ、チンピラみたく襲撃の連続で品のなさ、もともとヤクザに品もありはしないが、直線的なストーリーで、ものたりない。警察との癒着も描いていて、だましだまされのサスペンス要素もちらっとある。
鈴木亮平の演技はたしかに熱いが、根がすごくいいひとなので、その育ちの良さみたいなものがなんとなく見えてしまって、キャスティングがそれでいいのかとも思うけれど、それ以外でできる役者がいるのか?といわれると答えられない。
松坂桃李は初作に比べて、短髪になって、髭もありワイルドさが出た。あれだけ殴打されてもあれだけ動けるのかってのが少しリアリティに欠く。手錠つけたまんまであれだけ自由に銃は打てないはず。そのあたり、途中で手錠を切るとは外すとかのリアリティが欲しかった。演技はさすがに、熱演でなりきっている感あり、よかった。
西野七瀬がハマり役。健気な色っぽさがあって、視線がゾクッとする。広島弁を流暢に、広島出身じゃないかと思えるほど。大阪出身とのことで関西寄りの言葉で育ったので西言葉のベースはできていたのかもしれないけれど、かなり演技もよかった。
狂ってる
公権力って、どこまで対抗出来るんだろう?って、素朴な疑問がわいた。
正義とか仁義の解釈すら、良く分からなくなるぐらい狂った登場人物が多かった。
お話だけの世界であることを前提にすると、狂ってて面白かった。
そして、みんながみんな、どこかで隙があるんだな…と、その隙と、その隙に対する猜疑心を上手く描けていて面白かった。
続編?
あるかもね。
絶対観ると思う。
ただ、今度は狡猾なヤクザとの対決が観たいがな…。
前作からそうだが、決して漢気満載の気持ちのいい映画ではない。 今回...
前作からそうだが、決して漢気満載の気持ちのいい映画ではない。
今回はより一層"グロさ"に磨きがかかってる。
一度でも血の味を覚えた狼は絶滅するまで食い合うのか。
狼で表現するのはカッコつけ過ぎで、ただただ人間のどうしようもなさが‥
女を連れて行かずに、一人で観に来てよかった。
途中で席を立ってしまった
人生リタイアした夫婦が観に行きました、
毎日平和にそして呑気に生きている夫婦には刺激が強すぎて途中で「もうかえろうか、、、」と意見一致。
こんな世界を観たくたかったです。ごめんなさい。
レベルアップ
予告編を見て鈴木亮平目当てで見に行きました。
結果大当たり!度肝を抜かれる迫力で最高。
お前は何人抉れば気が済むんだという狂気と、同時に本人も自分で歯止めがかけられないことを知っていることで、ある種の哀愁漂う役柄でした。
松坂桃李は前作から格段にレベルアップ!
親子同然だった大上亡き後、子の一匹狼は立派な成長を遂げましたね。その変貌ぶりを感じるためにも前作を見ていることが絶対条件です。
Level3があるかはわかりませんが、前作と合わせて今作は一つの作品と言えると思います。
脚本、配役など本作の持つ魅力は素晴らしいものです。
アウトレイジ派か孤狼派で好みが分かれそうですが、個人的には後者ですね。
生きることの難しさを考えさせられた
見応えあったな〜
さすがR15+だけあって、最初から目を覆ってしまったが、
後半、涙している自分に驚いた。
何故?多分
組織っていうものに辟易していたからその現実を突きつけられたこと
誰もが「ただ生きたいだけ」なんじゃないか
と思ったからかな
上林(鈴木亮平)が、何故あれだけ非道なことができるかと考えると
やっぱり、ただ「人として生きさせてもらいたかった」だけなんじゃないかな・・
臓物が押し付けられるような息苦しさと悲しみが込み上げた
主演、助演も脇も演技の迫力が半端なく
熱量がすごく、日本の俳優って上手い人増えたなと思った。天晴れ!
特に、西野七瀬の起用と中村梅雀の存在感が、この映画にスパイスを効かせている。
変態仮面 vs シンケンジャーのBL 映画
役者陣が豪華で、一人ひとりの良さを語ることができそうですが、多くの方がおっしゃる通り、僕も「鈴木亮平」さんの凄みに、やられました。
鈴木さんは、「西郷どん」「花子とアン」「変態仮面」など演技の幅が広く、役に合わせて体形まで変えながら準備する、デニーロ・アプローチも実践します。
そんな鈴木さんが、コロナ禍で準備万端の中演じた「ウエバヤシ」役は、敵(裏切り)や邪魔者と見なした相手は誰であろうと殺めてしまう、とんでもない男。
鈴木さんの演技プランの背景として、作中にも描かれる「ウエバヤシ」の人生は、、
子どもの頃、酒乱の父親から日常的にひどい暴力を受けて育ち、母からも見ぬふりをされていた様な環境で育ちます。
そのような環境で育った後、ヤクザ社会に生き抜く場所を見つけ、暴力として昇華されていきます。
鈴木さんの「人の好さそう」な顔立ちに、尖った耳が異様に目立つ、特異な髪形などからルックが作られ、
感情の起伏が無いままに、当たり前のように暴力スイッチが入る異常な行動につながります。
誰かが止めてくれるまで、暴走が続いてしまうが、「誰か」に止めて欲しいと潜在的に思っているかのように、あの衝撃のラストシーンを迎えます。
鈴木さんは、いつハリウッドからオファーがあっても良いように、堪能な英語をさらに磨くため、ハリウッド映画界に携わる方とオンラインで英会話を続けているそうです。
ハリウッドで使われる英単語などを習得しておくためだそうです。もうオファーがあるのかもしれませんね。
本作、その他、松坂桃李さん、村上虹郎さん、中村梅雀さん、滝藤賢一さん、宮崎美子さん、かたせ梨乃さん、中村獅童さん、吉田鋼太郎さんについても熱く語れそうです。
ちなみに、本作、やくざ映画では無く、警察映画です。
繋ぎのための話
オリジナルストーリーとありますが、原作(1)のプロローグ部分を、オリジナルで肉付けさせたと思われます。その分追加したキャラの設定が雑でイマイチ。
ラスト5分前くらいで「ああ、コレは原作(2)に繋げるために作ったんだなぁ。とわかります。
なので次に多分作るであろう作品が楽しみ。
ところで、原作にも出てくる「タコ飯」ですが原作では別段「タコ飯」である必要性とか役割は感じられないのに、今回は公安の家と村と2回出てくるのが引っかかる。
監督が仕組んだ壮大なコン・ゲームムービー
ヤクザの抗争に警察組織からはみ出した一人の外道刑事が絡んだ過激なバイオレンス映画、一見そういう体裁を取りつつ、実は本作は、白石和彌監督が巧妙に仕組んだ壮大なコン・ゲームムービーです。
凡庸な監督は多くの場合、カメラを舞台劇の観衆視点に置いて撮り上げます。恰も家の居間で寛いで観賞するTVドラマ感覚かのように、ストーリー展開に戸惑うこともなく、換言すれば予定調和的に観終えられます。
本作も、冒頭からシーンが小刻みに切り替わり、登場人物が悉く暴力沙汰に関わってそのキャラクターを印象付けながらエピソードを重ねていき、いかにも観客視点で映像が展開します。
ただ本作は、ヤクザの抗争劇と、その陰で暗躍する外道刑事の物語であった前作とは全然異なり、ヤクザ組織の論理と倫理は毛ほども現れず、残虐非道のシリアルキラーと、これに立ち向かう半グレ刑事という構図の、さしずめアメコミの和製焼き直し版といえます。
両者は終始激しく対峙し、そして猟奇的な暴力をエスカレートさせながら、クライマックスの血塗れの長回し決闘シーンに持ち込まれます。ここに至って、私は、本作のカメラ視点が、実は二つの悪を、いわばドローンからの鳥瞰視座で傍観し弄んで共倒れを企む広島県警の冷徹な視線だったことに気付き愕然としました。
それまで気になっていた辻褄の合わない強引なストーリー展開の理由が、ここで始めて明らかになり、白石監督の巧みな罠に見事に嵌ったこと気づきました。
但し、ワル同士の決着がついた後のラスト10分間のみカメラは広島県警視点を離れ、松坂桃李扮する日岡視点で映し出しますが、これは明らかに更なる続編への伏線でしょう。
猟奇的シリアルキラーといえる上林を演じた鈴木亮介の、異界からのターミネーターを模した残虐で凄惨な暴力の繰り返しに、つい目が虜になってしまいますが、彼の眼は終始正気の人間の眼つきであり、寧ろそれ故に上林の奇怪で不気味な怖さ、存在するだけで周囲に衝撃波を発し続ける強烈な威圧感が漂ってきます。
一方、これに対する日岡刑事を演じる松坂桃李の眼は、暴力的で狡猾な多くの登場人物の中で唯一、クライマックスまでずっと獲物を狙う野獣の眼、狂気が宿った眼つきでした。
否、今一人、西野七瀬扮する、チンタの姉の眼にも狂気の炎が燃えていました。ラストの場面、即ち広島県警視点でのカメラ目線から解放されたシーンで、その狂気の源に合点がいったしだいです。
目を背けたくなるような無惨で苛烈な暴力シーンが数多いにも関わらず、手持ちカメラで撮られるアクションシーンの、非常にテンポの良いカットで割られた画面から噴き出してくる躍動感、臨場感、そして緊迫感に、思わず画面に観入ってしまいます。更に、ローアングルと仰角カットの多用により、観衆は抑圧感と恐怖感に苛まれ、終始息苦しい緊張感の中に投げ込まれ続けます。
而して本作は。極めて危険な魅力に溢れた快作と呼べるでしょう。
斯様に本作は、明らかに単なるヤクザ映画とは一線を画しています。撮影されたのが、『仁義なき戦い』以降の実録ヤクザ映画を悉く製作した東映京撮でなく東撮だったのも、その所以ではないかと邪推している処です。
白石監督、サイコーですね
ここのところ白石作品にはまりまくっている。
作品ごとにちがう空気を感じさせる多才な監督である。
本作は、ストーリーは前作の続編。
役所広司に比べると。。と最初は思ったが
松坂桃李と鈴木亮平の若手2人の迫真の演技が力まずにはいられない素晴らしい作品となっていた。
脇を固める豪華役者陣もすばらしかった。特に虹郎には舌を巻く。
この後、第1作をアマプラで見返し、第1作はドラマがあるからより面白いと感じたのは仕方なしか。。
(第1話やくざ組織との戦いにドラマがあり、第2話ただただ危ねーヤク中野郎との戦いってとこでは、ワンピースのアーロンとの話が第1話、ホーディージョーンズとの話が第2話ってとこか。)
目玉の筋肉が飛び出している感じは監督のデテールにこだわる変態性を感じ、
斎藤工のキャラは作り手の遊び心も感じられた。w
1作目2作目通じ深作監督へのリスペクトも感じられるところが
白石監督、サイコーですねと手放しで賛辞を送りたい。
-0.5点は、次作も期待していますという思いを込めて。
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