THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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演出いいのに、話がすごく普通ぅ!
演出とかカメラワークは、かなりしっかりしてると思います。絵的には3時間観客を引き込んでいく力がある。ただその引き込まれた先にあるシナリオが、まぁシンプル。というか普通。
過去作との比較を抜きにしても、ちょっと脚本が薄いなぁと。意外性がなく、定型文のようにお話が進んでいく。話の軸とするには、サスペンス要素がちょっと普通すぎる。
再シリーズの一作目だからかな、とも思うが、それにしては状況説明や動機付けがぬるっと省略されているので、決して初心者向きではない。初動の動機付けを端折ってテンポを優先する、という判断はわかるけど、バットマンがずっとフワフワでゆるゆる。ある意味ボンボンのダメな感じは出てますけどねw
あと全体的にとても気になるのが、既視感というか、古臭さ。特にリドラーのオタクサイコパス感、古いですね。「僕が捕まっても、ネットの中に僕と思想を共有する名のない個人の集まりが……」。古いですね。プロットとしては10〜20年前に持て囃されたような感じ。なぞなぞを土台とした劇場型犯罪ってのもね。新味はないです。
バットマンとキャットウーマンのイチャイチャも、なんか昔の映画を見てるようで。まさか今時そこがキスすると思わなかった。突然のハリウッド味。
最後には「悪者を殴っていた拳を開いて、苦しむ人達に差し伸べる」始末。まぁ別に様式的なものが悪いわけじゃないですよ。ただこんだけ作品全体で匂わせておいて、そんな道徳の教科書みたいなオチはねぇ。別れ際のワイルドスピードごっこは、ちょっとやりすぎですし。
いうてバットマンが成立してる世界観ですから、細かいリアリティを求めるのは野暮なわけで。ただ既視感に溢れるコラージュ的なプロットは、映画として気になる。シリーズ続けるんなら、脚本を見直して頑張って!って感じス。
※リターンズが大好きなので、またペンギンに会えたのはアガりましたわ。
これぞ、ダークヒーロー!
ノーラン監督のバットマンのよさを引き継ぎつつも、また一味違う良さもあり。
真の正義とは何か?自分が守らないといけないものは何か?自分自身は…?
人間の弱さの中で苦悩する主人公がよく描かれていた。今後の彼の成長と活躍に期待したい!
終始緊張感が続くので、内容・映像ともにもう少しだけ緩さや華やかさがあった方が更に楽しめるかも?
ラストシーンの登場人物で、次作品の期待が高まる。今回の作品で、バットマンと対面するはずだったらしいが、カットして正解。
手に汗握る3時間
1、2位を争うくらい上映時間が長い映画と聞いていたのですが、気にならないくらい内容の濃い映画でした。
今までのバットマンは表の顔として億万長者ブルースウェイン、裏の顔はゴッサムに蔓延る悪と戦う正義のヒーローでしたが、プレイボーイブルースの顔は見る影もなく、表の顔はバットマンとしての人生に飲み込まれていました。
暗い雰囲気の映画は苦手だったのですが、ゴッサムの街を映すようなダークな世界観はクセになりそうでした。
それなら星5でもいいじゃないかと思いましたが、知能犯リドラーから送られてきた謎々の答えが『はぁ?』って感じでしたので4.5にしました。
『THE BATMAN』面白いです是非
続編もあるのかな。
DCコミックスのダーク・ヒーローのバットマンの活躍を描いた作品。クリストファー・ノーラン監督版シリーズ以来のバットマン単独作品です。
アクションも当然ありますが、映画としては犯罪サスペンスみたいな要素が濃いかもしれません。全編で重苦しく暗い雰囲気が漂っています。
冒頭は、バットマン自体の背景などはスッパリ省略して、いきなり事件が始まります。しかも、登場人物も多く人間関係がなかなか把握できませんでした。
しかも、敵役のリドラーがなぜバットマンに恨みを持っているのかも最後まで分からず、存在感や怖さが今ひとつだったように思いました。
どうしてもノーラン版3部作と比べてしまいますが、ノーラン版(特に『ダークナイト』)がアクションとストーリーのバランスが絶妙だっただけに、人によって好みが分かれてしまう映画かもしれません。どちらかというと『ジョーカー』の世界観に近いのかな。
しかし、スーパーマンなどの他のDCコミックのヒーロー達との共演するジャスティスリーグシリーズより、自分としてはこちらのほうが好みかなと思います。
濃い
内容ですね。3時間あると知ってて見ましたが、概ね飽きないで見ることは出来ました。バットマンって大人のおじさんヒーローというイメージを持っていましたが、若い時代の成長過程が見れました。ただ、正直言って長いかな。
史上最悪天候カーチェイス
バットマンを挑発するかのように毎回メッセージを残す連続殺人事件発生。その犯人を追う中で自分の過去と向き合うことになるブルースの話。
いや〜かっこよすぎた。基本暗くてじっとりしてる雰囲気なのに音楽と映像のセンス最高すぎて。やっぱりバットマンって黒いからノーラン版全部テレビで見た身からすると、テレビで見ると何が起こってるかよく分からないし、ほぼ画面に自分の顔しか映らないのよ(笑)映画館の真っ暗闇の中でこの黒を体感して欲しい。
黒だけじゃなく所々で照らされる光の感じ方もちょっとずつ違って、最後に出てくるある光の温かさはほぼ黒い画面だからこそ出せる光だなと思った。
ただ、暗すぎてアクションシーンもあんまよく見えないのがちょっと残念。カーチェイスなんて明るいっちゃ明るいけど雨降ってるから視界悪すぎるしよくあの状況でカーチェイスできたな。でもIMAXで見たから車のエンジン音が胸に響いて最高だった。だからバットマンの車ももっとちゃんと見せて欲しかったな〜。
やっぱ冒頭のバットマンが犯罪者たちを監視してるかのシーンが最高で完全に心掴まれた。恐怖の象徴としてバットマンマークを掲げることで犯罪者たちが恐らく何も無い暗闇を怖がるという演出がホラー映画の語り口っぽくて面白かった。
あと、ブルースの意図しない方向に影響が及んで今回の殺人者を生み出してしまった訳だけど、それ小田急線事件のジョーカー姿の犯人の件と同じじゃんと思った。バットマンと同じことをしていると言ってるけど、バットマンは狙い撃ちはしてないわけで。同じ恐怖でも、あのバットマンマークは大範囲に網を張って牽制してるのであって、人々の怒りを煽ってない。
こういう解釈の違いで危険人物は生まれてしまうわけだけど、だからと言って、ブルースがそれを受けて立ち止まるのではなく自分の正しい姿勢を示す、それこそヒーローだなと思った。事件を受けて『ジョーカー』の地上波放送を中止にしたどこかの国の人に見てもらいたいね。
ロバートかっけえよーおー
めっちゃ面白かったけど、まあダークナイトほどの衝撃はなかったかな、、って感じです。
正直見る前はブルースウェイン違う人なんだよなあ、寂しいなーっとか思ってたけど、見てみればもうカッコ良すぎて!!悶えました!!!!
teenの時に見たロバートとはまた違って大人の色気というか、かっこよさが滲み出てて震えました。
好き好き好き!!!
何も残っていない
コウモリだけに、映像は全編暗く…。
冒頭部が全く引き込まれず睡魔が…。
なので、あまりストーリーの必然性が理解出来なかった。
あれだけ、色んなぶつかり方して無傷って…。外側がいくら頑丈なスーツでも中身は生身の人間なんだから…。
そして、最後があっけなかった気もする。もっとも、バットマンの終わり方は、いつもあっけないけどね…。
そして、鑑賞後4日経ちました。何の感慨もありません。
確かに3時間という長さは、あまり気にならなかったのですが、何も残っておらず、感想マークが何もチェックできません…。
人間味のあるバットマンが好きだった
これはロバート・パティンソンのブルース・ウェイン/バットマン。
荒廃したゴッサム・シティでボロボロになりながら正義をつらぬいた。
人間味のあるバットマンだった。そして思ったよりはるかにエンターテイメントだった。
終盤、ご無沙汰していたニルヴァーナと”Something In The Way”で再会した。妙に感動した。
平板で奥行きがない
なんとなくモヤモヤが残る。
真犯人がわからないままのミステリー仕立てにしたかったのは分かる。しかし大抵のミステリーは序盤で登場人物が勢揃いして、まさかこいつがという意外な犯人が判明するのが常道だ。しかし本作品はその常道に則っていない。もっと早めに出して欲しかった。
リドラーの素顔が早めにわかって、リドラー側のストーリーとバットマン側のストーリーが並行して進むのであれば、もう少しスリリングな展開になったと思う。本作品は、キャットウーマンを登場させる都合上、バットマン側のストーリーが冗長になってしまった。ゾーイ・クラヴィッツのプロポーションを見せつけるためだけみたいな無駄なシーンも多かった気がする。
バットマンは家族を殺された復讐をしたいのであって、ゴッサム・シティを守りたい訳ではなかった。本作品では「親の因果が子に報い」という、前時代的な家父長制度の価値観が登場する。リドラーの言い分だ。しかし親の因果で施設育ちの人間が、他人の親の因果を追及することはない。自分の存在まで否定することになるからだ。どうにも腑に落ちなかったのはそのあたりだと思う。
バットマンは頭脳明晰で身体能力が抜群に優れてはいるが、結局は金持ちのボンボンに過ぎなかった訳だ。しかし親が金持ちであることを責められる筋合いはない。その点でもリドラーの動機が弱すぎる。
人が恨みを持ち、怒りを覚えるのは、被害者意識、または被害妄想である。リドラーが被害者意識を持つに至った経緯が不明瞭すぎる。誰もリドラーに感情移入できない。悪人も人間だから、悪役にも少しは感情移入させる必要がある。そうすることで作品に奥行きが出る。
ところが一面的に扱われたリドラーは、ただの変な人という印象から一歩も出ない。悪人の心理の深淵が扱われなければ、物語は立体的にならず、平板な一本道になる。本作品はまさにその典型だ。その上作品を貫く価値観は、アメリカらしい家族第一主義そのものである。
商業主義のB級作品だから、アメリカの観客に受けなければならない。つまりは観客が家族第一主義であることを想定している訳で、バットマンは最終的に父親が守ろうとしたゴッサム・シティを守ることになる。ゴッサムの人々が彼の家族なのだ。戦いの英雄もやはり家族主義でなければならない訳である。
余談だが、本作品のバットマンは身長2メートル、体重100キロくらいに見えた。しかし実際のロバート・パティンソンはそんなに大きくないようで、カメラワークで大きく見せていたのだろう。腐っても鯛、ハリウッドの撮影技術はやはり大したものだ。
物悲しげな横顔に宿る新章への手応え
敬意を抱く「過去」作との対峙は宿命、歴史を重んじつつ、新たな魅力を再構築した最新版。これ程の難儀を突き付けられるシリーズも他には無い。主演の絶妙な抜擢と、巧みなカメラワークからとらえた視点、低音を基調としたピアノの旋律が、新たな世界観を象徴している。古典的なディテールに変革を与えるのは至難であるが、要所で光るクラシカルなアップデートは、リアルを追求した結論だろう。社会構造の表裏、その暗部までを吸込み投影させたヒーロー像はさることながら、陰鬱な核心が益々「正義」と「悪」の境目をぼやかして魅了する、凄味に溢れた作品に仕上がっていた。
年取ると見えないの〜〜
暗い中で黒のバトルスーツで戦ってるのがよく見えんのよ〜。全体的に画面暗いし雨と洪水で水量ぱねえ。リドラーもペンギンもキャラ薄っ!バットマンはボイスチェンジャー使わないと身バレするよ!(してる?)
やっぱりマイケル・キートンはよかったねえ。あの頃は夜のバトルがよく見えたからか。
3時間があっという間
ノーラン監督のバットマン-ダークナイトはもちろん最高の作品だったけれど、リーブス監督も負けじ劣らずの面白さ。
最初から最後まで絶えず緊張感と不安感を感じさせる暗く光の乏しい映像、低く脅迫感のある音楽。ブルースの心情とリドラーの不気味さを上手く体現させてくれています。
ストーリーは結構ありがちなスリラー展開だけど、アクションもバットマンらしい肉弾戦メインでカッコよかったです。
しかしバットマンの特殊スーツは何で出来てるんだろう。至近距離からのショットガン攻撃もさほど応えてなかったような…
最近になく長時間の映画でしたが、ダレることなく最後まで釘づけで観ることができました。
当然ながら続編あるよねー。
重厚感のある内容
個人的には素晴らしい出来だったと思います。ビジュアルやオーディオ面のみならず、内容にも重みがあり楽しめました。
ただ、残酷なシーンが含まれますので苦手な方は注意した方が良いかもしれません。
長いけど飽きずに観られました
作品のマニアではないど素人の感想です
極端な例えですが
ダークナイトがカッコいいアクション映画ならば
こちらは話の構成や流れが上手いのが長所かと思います、長時間でも飽きずに観られました
ジョーカーの様に痛々しい音や描写は無く顔をしかめずに観られました。グチャと潰れる音や、血が飛び散ることもなかったので、映像も音も意図して強調しなかったんだと思います
今回は装備など全体にSFぽさが控えめになっていて
乗り物もより現実的なデザインでしたが
効果音でバットマンの威圧感を表現していたところに
テンション上がりました
アトラクション的なアクション映画よりも
大人な映画を観る人にお勧めしたいなと
個人的には思いました
ほぼ夜、真っ暗と薄暗い間で物語が進む世界観はなかなかよい。謎解きパ...
ほぼ夜、真っ暗と薄暗い間で物語が進む世界観はなかなかよい。謎解きパートが3時間の長尺作品にしてはややチープというか、そこまで深みはない。もちろん意味はあるのだが。
骨の隅々まで美味しい映画
本作を流行りのアメコミ映画だと思って観てはいけない。
ましてや、ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」のような映画だと思って観てもいけない。
本作は、「バットマン映画」なのである。
本作を観る前に必要な知識は一点だけである。
それは、主人公ブルース・ウェインは子供の頃、目の前で両親が撃たれ、天涯孤独。家族と言えるのは執事のアルフレッドだけの大富豪。
この知識さえあれば、本作は存分に楽しめる。
この映画を観ているとウケを狙っているわけではないのに、笑ってしまうシーンがいくつか出てくる。
その滑稽さが本作の最大の魅力である。
ヒーロー映画では、ウケ狙いではないシーンで笑う事は許されない。それは、映画にのめり込めていないからである。ヒーロー映画はのめり込んでなんぼの娯楽映画だ。
しかし、本作はのめり込んで観ることを強要しない。むしろ、第三者的視点から鑑賞することを強要する。
滑稽さがバットマンの狂気を滲ませ、本作を「バットマン映画」へと昇華する。
バットマンは、精神疾患を患った人々の物語なのである。
そこに正義はなく、あるのはバットマンとヴィランたちの快楽だけである。
「ザ」を付ければ外伝やっていいルールはいつから?
「ザ・スーサイド・スクワット」
「ザ・キングスマン」(邦題は違うけど)等々、
「ザ」を付ければ外伝やっていいルールはいつから?
そしてこの「ザ・バットマン」
ぶっちゃけ物語は面白い。
ゴッサムシティ独特の深さと混乱を楽しむ物語。
それ自体はいいんですけど
なんたって、今回のバットマン、ダサいんです。
「ダークナイト 」で築き上げてきた
“闇を背負いながら正義に立ち向かう”キャラだったのに、
現場検証とかにひょこひょこ来ちゃって
警官達にめっちゃイジられバカにされてる。
闇を背負ってるのではなく遊ばれてるのだ。
いやぁ、見たくないシーン多々。
そして「ジョーカー」の影響なのか
犯罪者どもの見た目を
狂人ではなく人間にしちゃってる。
ペンギンも!キャットウーマンも!リドラーも!
キャットウーマンに関しては
顔に腹巻き巻いてた。おいおい。
ティム・バートン版で勉強してくれ。
“変なはずの奴ら”が人間のままだもん
そりゃ、ひとり残されたバットマンが
「コスプレばか」って言われるさ!!
バットマンじゃなくても撮れた物語。
うーん「ザ」が付けばいいってわけじゃないのですよ。
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