工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
全72件中、1~20件目を表示
政治や軍事のネタの劇映画化は、悔しいけど韓国のほうが上手
韓国諜報部から工作員が北に送り込まれた実話に基づいて作られた、(派手なアクションやロマンスではなく)心理サスペンスに重点を置いた渋めのスパイ映画だ。日本でも最近は「空母いぶき」や「新聞記者」など社会派の意欲作が出てきたが、作品の出来や面白さを客観的に比べると、やはり韓国のほうが一枚も二枚も上手だ。もっとも、邦画界はこれまで現実の政治や軍事にリンクするような難しい題材を避けがちだったので、伸びしろはあると期待しているが。
黒金星=パク役のファン・ジョンミンが、角度や照明によって松重豊にも木下ほうかにも見えて、似具合が気になってしまった。パクとリ所長、敵同士ではあっても互いの優秀さを認め合い密かに絆を育んでいく展開は、ありがちとはいえ両国の切望が反映されているのだろう。
あの頃の北京と緊迫感と
手に汗握る緊迫感あふれるストーリー。
抑えに抑えた南北の二人の演技が素晴らしい。
どことなく暗ぼったいあの頃の北京のホテルやレストランや町並みの描写もリアル。
一気に没入してしまった。
ほんとにあんなところに当時の自分も泊まってました。
調度品もあんな感じだったな。
ラストシーンは思わず胸が熱くなりこみあげるものがある。
面白い
北に潜入する工作員の話だけど、
熱い男の友情の話にもなっていて胸が熱くなりました。
いつバレるか分からない緊迫感と、
誰を信じて良いのかも分からない、工作員になれと命じられたけどほぼ一人で核兵器の有無を探る緊張感が
ずっと続いて見ているこちらも手に汗握る二時間でした。
しかし北朝鮮による武力行使やミサイルの発射など、
なんのためにやってるのか、やみくもにやってる
だけじゃないのか?と思ってたら
全部そりゃ金もかかってるわけで意図があり、
しかも映画では大統領選に絡み韓国の支持でもあった
となかなか恐ろしいことを坦々とやってて、
映画館的には面白いけど、怖っと思いました。
日本で自国の闇をここまで掘ってくれる映画は
誕生する日は来るのでしょうか?
政治の世界だけにとどまらず、
北と南別れているけど祖国統一を夢見た男たちの
熱い友情で締めくくられてとても良い映画でした。
戦争状態をでっち上げる「真実」のはなし
選挙のために戦争状態をでっち上げる、とんでもない話しですが、なんと!事実に基づいたストーリーとの事。
そして南北間に芽生えた友情の物語でもあります。
韓国映画は面白いよ。
難しかったけど
超まともにわかろうとしたので、何度も戻して観なきゃならなかった。でも終わってみれば、細部はあまりわからなくても良い作品だった。
実在した国家指導者も出てくるし、問題にならないのかと不思議。
金正日の登場シーンが、リアリティがあって良かった。
工作員 何時までも北と南の溝は埋らない。
工作員というと北朝鮮を思い浮かぶ。ハイジャック事件にしても女性の工作員がいた。工作員の宿命としては相手にわかった時点で自殺する様に教育されている。この場合は韓国の大統領選挙が絡んでいる。この時代金大中氏は日本では有名で日本を好む大統領だった。日本とは友好的で北よりとは知らなかった。
今の大統領。文在寅政権も北朝鮮寄りの主導者ですが今も北と南は一つに成れない。
北側のソンミンと南側のジョンミンの友情が感動的でした。日本にも工作員はいる。? 想像しにくいげど。
いつのまにか哲学
韓国と北朝鮮のことは正直よく知らなかったけど、こんなフィクションみたいなスパイがマジでいたのか…って。
うまく潜入できるかっていうハラハラが序盤と中盤で、終盤には友情が守れるかどうかっていうハラハラになっていく。
国家に翻弄されたとも言えるけど、そもそも"国家"なんて巨大組織になれば当たり前に酸いも甘いもあるわけで。
だから政治屋や官僚がどうとか言ういうより、僕は"個人の幸せってなんだ?"っていうメッセージを強く感じた。
何か成し遂げること?家族とつつがなく過ごすこと?それとも誰かとの絆を深めること?
もちろんそれぞれ単体じゃなく、人それぞれのバランスで成り立つものだよねっていう。
エンタメとしても史実ものとしても、そしてメッセージ性も深い、良い作品だった。
力がある映画は、想像力をインスパイアしてくれる
どこまでがフィクションで、どこまでが実話か、なかなか微妙な映画です。
調べてみると、ブラックビーナスは実在したようで、パク・チェソ氏という人物。通信社が、インタビューしています。1997年、韓国の大統領候補者の支持者が、4億円を北朝鮮の役人に渡し、投票日の数日前に武力攻撃を依頼した、というのです。
韓国の大統領選挙が近くなると、北朝鮮は軍事的な威圧を強めることが多く、それは「北風現象」と呼ばれているそうです。
考えてみれば、北朝鮮のキム一族にしてみると、韓国・アメリカなどと軍事的緊張関係にあった方が、国内を引き締め、自分たちの地位の安定化が図れる。民主化をすると南北朝鮮は統一、キム一族は地位を追われ在任中の犯罪を訴追される、でしょう。
一方、韓国の保守系政治家や軍人、軍需産業界としても、北朝鮮との軍事的緊張があることによって受けられる利権が多くあります。敵と相互依存の関係。相思相愛です。
とすると、大筋においてこの映画は、真実なのかもしれない。少なくとも、証言と動機はある、と言えそうです。
そういえば、アメリカのトランプ大統領は、金正恩が大好き。表に出せないようなディールでも、独断で快諾してくれるとするなら、アメリカと北朝鮮は敵対しても、トランプと正恩は良きバディーでしょう。
もしそうなら、日本と北朝鮮にも、同じ構図があっても不思議じゃない。よくミサイルが飛んで来ていましたよね。公立の学校で、ミサイル攻撃に対する避難訓練まで行われていました。あのころ、改憲をライフワークにしていた総理大臣は、ちょっとは嬉しかったのかもしれません。北朝鮮が緊張をもたらすたびに、改憲に一歩近づいた、って気持ち。人の心は、多面的ですから。
さらに一歩踏み込んで言えば、機密費を使って…。
うーん、やめときましょう。決めつけちゃあいけません。ただ、あらゆる可能性を考えておくことは、未来への力になるはずです。
こんな想像もこの映画の楽しみ方の一つ。こうした映画が作れる韓国、韓国映画界の底力、なかなかのものじゃないでしょうか、ねぇ。
こんな映画撮ってしまう韓国は凄い!
停戦状態で今も38度線で睨み合って敵対している北朝鮮🇰🇵にカメラを入れて撮影したんですよね?そもそも北朝鮮がよく許可したな、と驚きである。しかもキムジョンイル(凄く特徴捉えてソックリ)まで登場させている。よく制作できたな、と感心する。
北朝鮮の平壌の街、キムイルソンの銅像の巨大さは目をみはるものがある。それに比べて庶民の暮らしは、、、死体の山にはゾッとする。
黒金星は実在の人物で、実際にスパイ行為はあった事。では何処からがフィクションなのか🤔
韓国が北朝鮮にスパイを送り込んでおきながら、裏では大統領選挙に関する裏取引?を画策していたことは事実?
私の脳内🧠では理解が追いつかない😩難しかった。
韓国のパクと北朝鮮のリ所長、お互い疑心暗鬼だったのが、パクがスパイと気が付いた時には友情が芽生えていて、リ所長はパクを脱出させてくれる。
リ所長は殺されてしまったのではないかと思い続けていたパクが5年後にリ所長と再会する場面は感動的!腕時計とタイピン、何も語らなくても男は眼と眼で心が通じる。カッコいいラストだった👍
今回、思ったこと。日本映画は韓国映画にまだ追いつけない。がんばれ、ニッポン!
正統派スパイ映画
「コクソン」「新しき世界」などで
非凡な演技を見せてきたファン・ジョンミンが、
またもや、個の力を見せつけている。
とにかく安定感があるが、今回は
人間的な魅力を振りまくのではなく、
表と裏の使い分けが素晴らしい。
抑制しすぎず、わざとらしすぎず、
ギリギリの線がすばらしい。
アクションシーンはないが、
緊張感が最後まで保たれて
また見たいと思わされた。
韓国映画の底力が素晴らしくて見事です。ハリウッド映画に負けてません!
まだ緊急事態宣言が出る前のタイミングで、私が、、
兵庫県の名画座みたいな劇場で韓国映画上映してるから旅行がてら行こうよ!
って友達を誘ってみたら、友達が帰りに南京町でご飯食べよう!ってなり早朝出かけました。
このサイトの情報から何となく観たかった映画です。
と言っても、私は日本人でどちらかというと日本映画かハリウッド映画しか観ないし、ちょっと苦手要素があったりして韓国映画はスルーしていました。
けれど、旅行できない国(北朝鮮、イラク等)には興味津々で、何としても大スクリーンで観たい!と思いました。
まずは凄いの一言ですね。
役者さんのキャスティングというか韓国の芸能情報0なのですが、皆さんがそれぞれの役柄に誇りを持って演じていらっしゃるのが胸に響くほど伝わってきました。
私はただの映画ファンですから深くは知りませんけれど、何か基本を大事に学問から演劇を勉強しているのかな?と思ったら、皆さん大学で芸術や演劇を学んでいることを経歴から知りました。
日本人の役者さんや女優さんと比較したくはないのですが、ちょっとしたところで演技力というか演技の奥深さを韓国の役者さんのほうにより魅力を感じてしまいました。
特に主演のファン・ジョンミンさんは主演俳優として素晴らしかったです!主演としての重圧に負けない佇まいや演技の幅広さは凄かったです!特に笑顔が可愛かったです。
イ・ソンミンさんの脇役だけれど主演を支えての大人の重厚な演技力に胸が熱くなりました。
チョ・ジヌンさんのそれぞれのシーンでの役柄の変貌ぶりに驚いてしまいました。
チュ・ジフンさんの軍服姿のカッコ良さは観ないことにはここでは表現できません。
ストーリーはスパイ活動映画みたいなのですが、それだけではなく人間ドラマとしても十分成立しています。
韓国と北朝鮮の祖国に対する愛国心は本当に素晴らしいというしかありません。
日本人にとって愛国心を持っている人ってそんなにいないですし、私も何となく日本で生まれたから仕方なくこの国で生きている幸せをあまり実感できない人間の1人ですから…
もっと韓国や世界の国々に興味を持とうって思うキッカケをいただきました☺︎
本作は感動巨編超大作映画です🎬
友達とも久しぶりに感想の一致した部分があり、帰りのご飯は美味しくいただきました。
私は何回も感動しているし、何度観ても泣きますし、感動は色褪せません!
劇場で見逃した方は是非レンタルしてでも観ていただきたい作品です !
ファンジョンミンにハズレなし
ファンジョンミン主演ならまずハズレなしと思ってますが、加えてイソンミン、チュ・ジフン、チョジヌン。キャストだけでも見る価値あり。特にチュ・ジフンの北朝鮮の軍人役がハマってて必見。脚本も秀逸です。南北問題やスパイをテーマにした映画は多くある中で、ほのぼのとした笑いもあり、友情?もあり、また違う面白さと展開に最後は感動するでしょう。こんなことは実際には無いのでしょうけれども南北問題を面白くネタにしてドラマ(愛の不時着とか)や映画作るたくましさは凄いと思います。
面白い映画は何でこんな面白いの?
…みたいなことになる。すごい面白かった。
派手なアクションもないし、最初は誰が何の人だか整理するのに混乱して、まあ結局北の核開発の現場に潜入するのがゴールってことね!と思ったら大統領選諸々が絡んできてさらに頭フル回転させなきゃいけなくなる(し、結局ハテナになる)のに、全然見るのが嫌にならないどころか、2時間超える映画を家で全く集中力途切れずに見れた。なんで?なんで!なんでこんなに面白いんだ!
こういう題材をエンターテイメントとして楽しむ良さも感じた。
イデオロギーの外側から世界を眺める手段としての、エンタメとしての映画の力を感じた気がした。
ちょっとうまく言えないけど。
シンプルで魅力的なイメージがたくさんあったし、キャラクターも印象的だった、と思う。
ほんとに…なんで…なんでこんな自然に惹きつけられるのか、この映画に…分からない…すごいよ…
これはほんとにおすすめ!なのでなんで面白いのかわからないを連発するぽんこつレビュー書きました。
チュ・ジフンさんが怖くて綺麗なお兄さん(ダンス可愛い)だよ!
韓国映画の底力が素晴らしくて見事です、ハリウッド映画に負けてません!
まだ緊急事態宣言が出る前のタイミングで、私が、、
兵庫県の名画座みたいな劇場で韓国映画上映してるから旅行がてら行こうよ!
って友達を誘ってみたら、友達が帰りに南京町でご飯食べよう!ってなり早朝出かけました。
このサイトの情報から何となく観たかった映画です。
と言っても、私は日本人でどちらかというと日本映画かハリウッド映画しか観ないし、ちょっと苦手要素があったりして韓国映画はスルーしていました。
けれど、旅行できない国(北朝鮮、イラク等)には興味津々で、何としても大スクリーンで観たい!と思いました。
まずは凄いの一言ですね。
役者さんのキャスティングというか韓国の芸能情報0なのですが、皆さんがそれぞれの役柄に誇りを持って演じていらっしゃるのが胸に響くほど伝わってきました。
私はただの映画ファンですから深くは知りませんけれど、何か基本を大事に学問から演劇を勉強しているのかな?と思ったら、皆さん大学で芸術や演劇を学んでいることを経歴から知りました。
日本人の役者さんや女優さんと比較したくはないのですが、ちょっとしたところで演技力というか演技の奥深さを韓国の役者さんのほうにより魅力を感じてしまいました。
特に主演のファン・ジョンミンさんは主演俳優として素晴らしかったです!主演としての重圧に負けない佇まいや演技の幅広さは凄かったです!特に笑顔が可愛かったです。
イ・ソンミンさんの脇役だけれど主演を支えての大人の重厚な演技力に胸が熱くなりました。
チョ・ジヌンさんのそれぞれのシーンでの役柄の変貌ぶりに驚いてしまいました。
チュ・ジフンさんの軍服姿のカッコ良さは観ないことにはここでは表現できません。
ストーリーはスパイ活動映画みたいなのですが、それだけではなく人間ドラマとしても十分成立しています。
韓国と北朝鮮の祖国に対する愛国心は本当に素晴らしいというしかありません。
日本人にとって愛国心を持っている人ってそんなにいないですし、私も何となく日本で生まれたから仕方なくこの国で生きている幸せをあまり実感できない人間の1人ですから…
もっと韓国や世界の国々に興味を持とうって思うキッカケをいただきました☺︎
本作は感動巨編超大作映画です🎬
友達とも久しぶりに感想の一致した部分があり、帰りのご飯は美味しくいただきました。
私は何回も感動しているし、何度観ても泣きますし、感動は色褪せません!
劇場で見逃した方は是非レンタルしてでも観ていただきたい作品です !
金日成がリアル
韓国、北朝鮮の歴史を知らなければ楽しめない作品。第二次世界大戦後、朝鮮半島は分断された。南の資本主義と北の共産主義。戦後もスパイが国境を行き来する。そんなスパイの一人として黒金星と呼ばれる工作員がいた。北の核開発の実態を掴むため送られたスパイだ。実業家になりすまし、北の幹部と広告事業というウソの名目で糸口をつかみ、ついに将軍と面会する運びとなる。途中、大統領選でどちらが勝利するのか世論が注目するシーンがあるが、工作員となんの関係があったのか理解できなかった。また武力挑発も誰がなんのために実行したのかわからない。この作品の醍醐味は工作員が北の幹部との間に芽ばえた信頼関係である。北に染まったとみなされた工作員が組織から破門にされ単独でスパイ行為をしたと裏切られたシーンではないだろうか。
全72件中、1~20件目を表示