去年の冬、きみと別れのレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★ 原作は未読。 映画はいきなり第ニ章から始まる。 「ん?...
☆☆☆★★
原作は未読。
映画はいきなり第ニ章から始まる。
「ん?…第ニ章?」
恋人の死の真相を突きとめようとする、若きフリーライター。
第ニ章〜第三章と進むにつれて、段々と事件の概要が観客に説明されて行く。
映画は彼の目線によって少しづつ真相に向かい進んで行くのだけれど。実はこの事件に深く関わっている人物がおり…。
この辺りは観ていて「ちょっと薄っぺらい話だなあ〜!」…と、感じたのが素直な感想。
すると映画は。後半に至り、序章〜第一章へと過去へと遡り、一気に核心へ。
前半が何処か薄っぺらく感じていただけに。正直なところ、その薄っぺらな人物配置や作風に気を取られていて、気持ちが離れかけていただけに…。
だからこそ、 ※ この後の展開に「あ、やられたな〜!」…と。ちょっと悔しくなる。
※ ネタバレになるので、コメント欄参照。
この終盤に至る展開こそ(それでも感の良い人には予想が出来てしまい、物足りないのかも)作品の肝なので、なかなか面白く観れました。
なるべく、原作も読まずに真っさらな状態での鑑賞で観るのがオススメでしょうか。
ストーリー上の展開は全く違うのですが。発端となるモチーフ的なモノは、ひょっとするとウイリアム・ワイラーの名作サスペンス『コレクター』なのではないか?…と、ちょっと思ったのですが。
2018年3月11日 TOHOシネマズ市川コルトンプラザ/スクリーン7
去年の冬、きみと別れ
すごくよかった!
登場人物それぞれの愛のかたち、深さ
考えさせられるものがありました
愛の形が薄っぺらくなっていっているなかでこの映画をたくさんの人に見てもらって感動してほしいと思いました
期待以上の満足感
原作では文章でトリックの説明があるが、映画では割愛されてる部分が多く、ミステリーとしてはツッコミどころもある。が、途中から些細なことはどうでもよくなるほど、話運びや役者たちの演技、美術や演出含め見応えあり。ラストにかけての主人公の表情は秀逸。
惜しむらくはCMが噛み合ってない感あったので、今からでも軌道修正できないもんかな。ちょっと勿体ない。
想定の範囲内
原作既読。
キャスティングを知った時点で原作から何らかの改変があることは分かるが、どこをどう変えたかということも想像がついてしまった。
だって原作でもキーパーソンになった「小百合」が「僕(恭介)」の恋人の名前になってる、ということは…「仕掛け人」は原作とは違って、…てことでしょ。
そしてそのとおりの展開だった。
なんせこれでもかというほど説明してくれる映画なので(原作も多少説明過多の嫌いはあったが)、分かりにくくはなく、ここまで説明しなくても分かるってば、と言いたくなるほどだけど、この構造で「観客を驚かせる」のは難しいだろうなぁ。
最も重要な2人、岩田剛典と山本美月はやはり物足りない。「化け物」というほどの変貌が感じられないので、映画全体がどんでん返しがある割りにフラットな印象になってしまった。
山本美月も、この役に必要な凄みは感じない。
2人とも、斎藤工と北村一輝という「狂気」を感じさせるのが上手い役者に完全に食われてしまっている。
残念。
このすごさ、読めない~。
こんな展開読めない。
やっぱ、才能としか思えない。制作された人たちの。
斉藤工ってやっぱりすごい。あの雰囲気づくり、感心しても足りないくらいすごい。
他の俳優陣も・・・。
多分、台本を一生懸命読んで取り組んだんだろうなと思いました。
内容的には、山本美月さん演じる由里子が無事でうれしかったで
す。
2度目で解消した
先週同僚のすすめで嫁と一緒にこの映画を鑑賞した。原作を昔読んでいたが、原作より引き込まれるストリーで、実に面白かった。
2度目の今日は娘と一緒に鑑賞し、1度目に疑問に思えた部分が解消され再度楽しめた。隣で娘が涙を流していたのには驚きました。
お先真っ暗(笑
予告で「観た人全員ダマされる」って書いてあったからホントかな~?と思い、全然推理とか得意な訳じゃないけど推理しながら観てみようと思い観てたが見事にしてやられました(笑
百合子が焼け死んだってシーンでは、ほんとは死んでないだろうなっていう予想は当たってたけど最後はそう繋がっていくのかって予想をはるかに上回りました(笑
最初から最後まで伏線だらけで全く予想出来ず飽きずにモヤモヤも残らず楽しく観れました!
良く出来た脚本、岩田剛典の眼鏡をかけた時とかけない時の人物表現がな...
良く出来た脚本、岩田剛典の眼鏡をかけた時とかけない時の人物表現がなかなか
斎藤工の狂演は、圧巻
ヒロインの山本美月が…
脇を固める、土村芳や毎熊克哉の演技も光っていた
ただ番宣し過ぎ、ハードルを高くし過ぎるCMが気にかかる
深読みしても全ては読めない!?見事に仕組まれた傑作ミステリー!!
【賛否両論チェック】
賛:全体的に醸し出される不気味な雰囲気に惑わされ、深読みするのも難しく、ミステリーとしては非常に良質。
否:相関図としてはやや難しく、実際にはツッコミどころも多い。グロシーンもあり。
散々宣伝されている通り、見事な罠が仕掛けられている本作。騙されないように深読みをしようとしてみても、中々全ての真相を暴くことは難しくて、巧みに騙されてしまいます。
ただ、ストーリー的にはそれほど難解は内容ではないものの、やや難しい事実関係や、部分部分でツッコミどころも実は結構あったりしますが、それを持ち出すのは野暮というもの。強いていえば、「因果応報」といったところでしょうか。
あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは是非実際に劇場でお確かめ下さいませ。
原作読んでも巧妙に騙された
原作は,一人称体の文章で書かれたミステリー小説である。内面的な描写が多く,様々なものが当事者にどのような印象を与えるのかや,一人称の主体がどう考えたかという記述が主であり,その一人称の主体が時々代わることで大きなトリックが組み込めるという仕掛けなので,映画化したらナレーションだらけになってしまうのでは,とか,仕掛けができないのでは,などと懸念したが,いずれも杞憂に終わった。原作とは人物設定が変えてあり,原作を読んだ人でも騙されるような巧妙な仕掛けができていて,非常に面白かった。
ただ,主要人物の立場を原作と変えたために,物語のキーとなる人物の異常性はやや薄らいでしまった感があったが,その分,設定を変えた人物の異常性が際立つ結果となり,これはこれで良かったような気がする。原作を読んだ人でも,読んでない人でもそれぞれ非常に楽しめる出来上がりになっていると思う。
役者は,まず主役のエグザイルの岩田があまりに無表情だったため,何だこれはといきなり面食らったが,見終わってみれば計画的な演技だったのだろうと納得がいった。斎藤工は相変わらず芸達者だと思った。山本美月は今回も外見だけが強調されて,あまり役に恵まれなかったような気がした。
音楽はクラシカルな仕立てで映画の雰囲気をよく描き出しており,良い仕事をしていたが,エンディングで劇中の曲とは縁もゆかりもないラップ調の曲が流れてきて,余韻を台無しにしてくれたのには腹が立った。
演出はよく頑張っていたと思う。私も見事に騙された口である。スタジオのレイアウトなどの雰囲気もよく出ており,女優を妖艶に見せる方法も正当なものだと思った。ただ,物語の鍵となる蝶の写真は,あれではないだろうと思った。あと,原作に出てきた人形師の作った作品も見てみたかった。
(映像5+脚本5+役者4+音楽4+演出4)×4= 88 点。
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