劇場公開日 2017年12月16日

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「ヒロインを支える役者陣の温かいコラボレーションに見応えあり」彼女が目覚めるその日まで ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ヒロインを支える役者陣の温かいコラボレーションに見応えあり

2017年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

『アトミック・ブロンド』と同じくシャーローズ・セロンのプロデュース作だが、こちらはガラリとジャンルが異なったドラマに仕上がった。望み通りの仕事にもつけて誰もが羨む人生を歩んでいるかに見えた主人公。だが、ある日、思いがけない異変に見舞われ、可能性に満ちていた毎日に暗雲が立ち込めていく。彼女の身に起こる異変を、客観的ではなくあくまで彼女の感覚をもとに表現しているので、序盤はこの映画の方向性がヒューマンドラマにもサスペンスにも、それからホラーのようにも思えてくる。とりわけ『モールス』や『キャリー』で見事な演技を披露してきたクロエ・モレッツだけに、突如豹変して周囲を驚愕させる演技のダイナミックさはお見事。思いのほか、そこからあまりストーリーが進展することもないのだが、それでも周囲の家族やオフィスの同僚、上司、それから彼女を救おうと一丸となる医師などの堅実な演技のコラボレーションには見応えを感じる。

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牛津厚信