LION ライオン 25年目のただいまのレビュー・感想・評価

LION ライオン 25年目のただいま

劇場公開日 2017年4月7日
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ルーニー・マーラの存在をもっと生かせたはず

学生になった主人公が出会う恋人を、「ドラゴン・タトゥーの女」のパンキッシュな天才ハッカーから「キャロル」の同性愛に目覚めるデパート店員まで幅広い役をこなすルーニー・マーラが演じているのだが、正直物足りない。二人が出会ってから付き合うようになるまでの過程や、サルーが故郷探しに没頭して不仲になるくだりが、割に淡々と語られる。本来ハードルが高い異人種間恋愛だから、障害を乗り越えるだけの何かが二人にあったはずだし、それをサルーの生い立ちから形成された人間性と結びつけて描くこともできたのではないか。実話ベースのドラマとはいえ、そうした脚色があれば、全体のテーマに恋愛エピソードもうまく絡んだと思う。

オーストラリアの白人夫婦がなぜインド人孤児を二人も養子に?という疑問の答えが、ニコール・キッドマンが演じる養母の夢の話で明らかになるのだけど、ここのスピリチュアルな感じが印象的だった。

AuVis
AuVisさん / 2017年4月11日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:試写会
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何一つ不自由のない、ここの暮らし。吐き気がする。 ネタバレ

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映画「LION ライオン 25年目のただいま」(ガース・デイビス監督)から。
予告編が語りすぎていて、なんとなくストーリーが想像できてしまう、
それってどうなんだろう?と思いながらも、逆に安心して鑑賞できた。
優しい養父・養母に育てられ、素敵な彼女もいながらも、
小さい頃育ったのインドでの記憶がフラッシュバックして、
主人公の口からこんな台詞が飛び出した。
「何一つ不自由のない、ここの暮らし。吐き気がする」
今の私たちの生活は、インドのスラム街での生活に比べたら、
比較できないほど豊かであることは認めるが、
「吐き気がする」ほどのことではないだろう、とメモをした。
貧しい生活をしている人たちは、不自由ない生活に憧れ、
何一つ不自由のない暮らしをしている人たちは、
もっと貧しい人たちのことを知るべきだ、ということなのだろうか。
Google Earthで故郷を探し出せたことは、豊かな生活の成果、
そんなことを感じながらも、最後の再開シーンは涙腺が緩んだ。
実話に基づく作品とはいえ、エンドロールでの「実写」挿入は、
一気に、ドキュメンタリー映画にしてしまうので参ったな。
放題タイトルも原題どおり「Lion ライオン」でいいのに
「25年目のただいま」が加わることで、面白みを失ったなぁ。
映画「3月のライオン」(大友啓史監督)と公開時期が重なったことは
ちょっとハンデだったけれど・・。

shimo
shimoさん / 2017年10月14日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける 悲しい 難しい
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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故郷はガネストレイ ネタバレ

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これまた「まる見え」か「仰天ニュース」か「アンビリバボー」で紹介されそうな“事実は小説より奇なり”。
幼い頃インドで迷子になった少年。
やがてオーストラリア人夫婦の養子になり、成長して自分の本当の家族を探し出す。
それに用いた方法は、グーグルアース!

…ところが、ひねくれ者の私は序盤、迷子になったのはこの少年・サルーの自分のせいじゃないか、と思ってしまった。
無理言って兄ちゃんの夜の仕事に付いて行って、案の定お眠。動くなと言われたのに回送列車に乗って、遠い地へ…。
サルーの境遇には同情するが、誰よりも心配したであろう兄ちゃんや実母を思うと胸が痛い。

迷子になってからはサルーの目線で。
こうなるとさすが実話ならではの魅力、話に吸い込まれる。あっという間に終わって、長さを全く感じなかった。

遠い地の駅のホームで幼い子供を邪険にする大人たち。
親切にしてくれたと思った女の人は実は…。
誰か一人、警察に連れてってくれる人は居ないのか。
…いや、それは、治安のいい日本だからの考え。
その国の迷子事情を突く。

やっと親切な人に助けられ、警察に連れてってくれて、やはりと言うか結局施設へ。
そこでオーストラリア人夫婦の養子になる。
何故このジョンとスーの夫妻が自分を養子に迎えてくれたのかは分からない。
きっと、何かの縁。不幸中の幸いとでも言うべき巡り合わせ。

この優しい夫妻の下で何不自由無く暮らす。
たっぷりの愛情注がれ、“ガネストレイ”で暮らしてたら絶対出来ないような贅沢、教養、そしてルーニー・マーラみたいな娘と付き合う。
サルーは引き取られた時、ヤだ!ヤだ!とか、本当のパパママじゃない!とか、本当のパパママに逢いたい!とか、泣き喚いたりしない。
幼いながらに、もう諦め、受け入れたのだろう。悲劇から始まった、この新しい人生を生きる、と。

きっかけは、揚げ菓子だった。
幼い頃の記憶が蘇る。
そしてその思いは日に日に強くなる。
昔に諦めた筈だった。
本当の家族に逢いたい。
逢って、今自分が無事だという事を伝えたい。
同時に、胸が苦しくなる。
育ててくれた両親を裏切る事になるかもしれない。
今、自分は幸せだ。が、本当の家族は今も自分を探しているかもしれない。
今の自分だけが恵まれた人生が何もかも嫌になる。

実話なので結末は分かる。
25年越しの再会。
エンディングのあの実録映像は卑怯だよ! 感動しない訳がないじゃないか!
その感動の再会を可能にしたグーグルアースがスゲェ…!
今や世界中何処でも探す事が出来る。
どんどん便利になっていく世の中。それが一人の人生の力になり、ハイテクも悪いもんじゃない。
確かにちょっと出来すぎかもしれない。パソコン上で、うろ覚えの記憶で探し出せるものか。
しかし時として、人の記憶力は常識じゃ計り知れない。
幼い頃目に焼き付け、肌で感じ、心に刻まれた記憶は、そう忘れるもんじゃない。

青年サルーのデヴ・パテルは本当に立派な青年に成長したもんだ。こうして見ると、なかなかのイケメンだし。
ニコール・キッドマンも育ての母で母性たっぷり。
幼いサルー役の男の子もキュート。
一向に触れられないタイトルの“ライオン”。ライオンなんて何処に出てたっけ? どういう意味?…最後の最後になって、なるほど、そういう事か!

一人の少年の軌跡であり、親子の物語であり、兄弟愛の話でもある。
幼い頃、常に兄ちゃんの後を付いていた。優しかった兄ちゃん。
引き取られて一年後、もう一人養子の男の子が。血は繋がっていないが、弟。
しかし、この弟とは確執が。
が、自分の実の兄ちゃんだったらどんな時も弟の味方。
今は自分が兄ちゃんとして弟を守る。

サルーは幸運にも本当の家族と再会出来た。
サルーと同じようにインドで迷子になった子は多いとか。
再会も出来ず、そのままのたれ死んだ子も少なくないだろう。
本当にこれは、数少ない奇跡の物語。

評判通りの感動良作。
しかし、プロデューサーの名を見ると、ガッカリする。
だって、今ハリウッドで大問題渦中のアノ人…。

近大
近大さん / 2017年10月14日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 興奮 幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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最後に…

最後に本物持ってくるのは、反則です!涙してしまった…
ニコールよせすぎやし、お母さんも…
オチもついて、感動しました。
インド系って、多少抵抗あったけど、ミリオネアとかも、すごく好きだったな〰
おすすめです👍

とくまーる
とくまーるさん / 2017年10月11日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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記録用

インドの現実を見た気がした。私たちは何も知らない。こんな事が年間8万人もあるのかと思うと胸が苦しくなる。ニコールキッドマンの母がとても良かった。ルーニーマーラーは大好きだけどこの映画には不要だったかな。とにかく最後まで見てほしい映画。

mimi5xx
mimi5xxさん / 2017年10月6日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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感動を押し付けられないところが、心地よい映画

レビューの特典がそこそこ高かったのでレンタル。

(◯)
・配役がマッチしていた(子供・大人のサルー、オーストラリアの母)。
・映像が美しい(特に主人公をアップにした時の、背景をぼかして対象的に画を映しているところ)
・前半のインドの暗部を短く印象的に映し出していた点

(△)
・恋愛描写は最後どうなったの?(実話だから必要なとこだけピックアップ?)

実話の感動話に比べ、ややあっさりした映画になっていた印象的に。その分万人にとって程よい見やすさの映画だと感じました。

はや
はやさん / 2017年10月2日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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諦めない気持ち。

この作品を通して、インドの目を背けたくなるような現状を痛感した。インドだけではない。世界中のあらゆる場所でも日本では考えられないような生活をしている人々がたくさんいる。軽い口では言えないが、世界中の苦しい現状を改めて感じることができた。また、物語自体は実話で、こんなこともあるのだと単純に驚いた。しかし、25年目の再会は全く単純で簡単なことではない。この再会は、主人公の決して諦めない気持ちがあったからこそ実ったものだったと思う。私はその強いこころに感動した。エンディングのシーアの曲、「Never Give Up」はこの映画にまさにぴったりである。

Sugiyama
Sugiyamaさん / 2017年9月12日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
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いい話し。

やはり家族なんだな。
生みの親でも、育ての親でも。

はる
はるさん / 2017年9月2日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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今年一番です。感動しました。実話ですよ。すごい世界に我々は行きてい...

今年一番です。感動しました。実話ですよ。すごい世界に我々は行きているんですねえ。本当に見るべき映画No.1

kumao
kumaoさん / 2017年9月1日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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(タイトル無し) ネタバレ

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サルー→シャルー→ライオン タイトルの意味が最後にわかった。グドューは残念...

とらちゃんだ
とらちゃんださん / 2017年8月22日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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グドゥの死 ネタバレ

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兄のグドゥは事故ではなく、サルーを見失った責任を感じて、
自ら命を絶ったのかなと思っています。
その伏線として、以前にサルーが頭にケガをした時に、
母親から、兄として弟の面倒を見る責任を追及されてますよね。
でないと、あの叱られる場面が意味をなさないと思います。
どうでしょうか?

Ryu
Ryuさん / 2017年8月10日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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子役がかわいい

主人公の子供時代の子役がかわいい。

Zita
Zitaさん / 2017年7月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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感動した!

感動した!

アッキー
アッキーさん / 2017年7月9日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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実話にびっくり

インドでの子供の行方不明人数の多さにびっくり。サルーが兄とはぐれて人や施設を渡り歩いていく姿に涙・・・。

子供を引き取る夫婦の苦悩と努力にも涙。過去を背負っている子供を引き取る事で起こる苦悩も覚悟していて、絶対に家族として支える見守る覚悟をしている姿に涙。

主人公が過去を思い出すシーン、幼い自分や兄との思い出や、自分を探し続けている兄が時折出てくるシーンなど、現実と幻想を上手に映像にしている。
個人的には、この作品にアカデミー賞受賞してほしかった。

ガンビー
ガンビーさん / 2017年7月2日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
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久々に映画館で泣いた。 インドのスラムで暮らす兄弟。生活のために道... ネタバレ

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久々に映画館で泣いた。

インドのスラムで暮らす兄弟。生活のために道に落ちているものを拾いながら生活しているが、その「仕事」中にはぐれて、弟は回送列車に乗って1000キロ離れたカルカッタにたどり着く。
そこで身売りに遭いそうになるが、間一髪逃げ出し、孤児院にたどり着く。そこでオーストラリアへの養子の話が持ち上がり渡豪する。

大人になり、何不自由なくすごすが、養子になったことやインドで自分を探しているのではないか、生い立ちなどを振り返ると、後ろめたい思いになる。

その葛藤の中、グーグルアースで自分の育った場所を突き止め、インドに25年ぶりに尋ねて母親・妹と劇的な再会をする。

これが実話で、最後に本物の再会シーンがある。

兄は生き別れになった直後にすでに亡くなっていた、自分の名前の由来をちゃんと25年後に知る。それだけでも鳥肌モノ。

グーグルで探すあたりから涙が止まらなかった。ホントいい作品に巡り合った。くちづけ以来の印象に残る涙系作品だった。

キッスィ
キッスィさん / 2017年7月1日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:映画館
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実話

最後の最後までみて!と言いたい。
エンドロールが始まって席を立たないで!と言いたい。

🖇crazy5🖇📎
🖇crazy5🖇📎さん / 2017年6月30日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
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エンディングの曲がインドっぽくていい。

エンディングの曲がインドっぽくていい。

bhanglassi
bhanglassiさん / 2017年6月18日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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飛行機の中で鑑賞。 エンディングに感動。 泣きそうになりました。 ...

飛行機の中で鑑賞。

エンディングに感動。
泣きそうになりました。
諦めないっていいな。
そして周りのサポートの素晴らしさがよかった。

John
Johnさん / 2017年6月15日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
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ひねりはないがいい話

オーストラリアで養子になっていたインドの少年が、25年後にGoogle earthを使い実の母親と再会する話。
実話をもとにするとドラマティックな展開に欠けることがある。本作もそう。迷子になった経緯や、養子の兄弟の存在なんかは今ひとつだなーと思ってしまった。でも、実話の持つパワーとはすごい。最後に本人たちが登場するシーンで感動してしまった。
【吹き替え版視聴】

kenshuchu
kenshuchuさん / 2017年6月14日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:VOD
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ルーツと再会する幸せ ネタバレ

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観る前にあらすじを聞いた時、「国内で迷子になって、帰ってこれないってどういう状況なんだろう…いや、インドで貧困家庭だったら警察も碌に頼れないだろうし、起こりうるのはわかるけど…にわかに信じられない…」って感じで、あまりにもイメージがつかなかったんだけど、観ていくうちに状況が頭に入ってくる。
長距離移動してしまえば言葉も通じなくなる。身なりの悪い子供が一人でうろついてても、そこらにいるストリートチルドレンといっしょくたで、いちいち同情してくれる人は少なく、最悪人身売買のターゲットにされる。施設に入れたって、そこも決して良い場所ではなく、サルーが養子に行けたのはラッキーなことだった。
幼いサルーの視点に沿って描写が進んでいくので、ディテールはかなり省かれてて決して説明くささは無いのに、インドで行方不明になる子供達の状況がうまいこと分かるようになってる。子供の視点で観るので、直感的な恐ろしさや心細さがよく伝わってくる。

インドの風景が魅力的だった。埃っぽそうだったり生臭そうだったりな場所が、スクリーン越しにパワフルで素敵に見える…
あとね、サルーがめちゃめちゃ可愛い。目が黒々と大きくて、あどけなくて、甘ったるい子供らしい声してて、がんばって生きてるって感じ。幼い無力さはあるけれど、4歳という年齢にしては危機察知能力や行動力もあって、だから生き残れたんだろうな。

大人になったサルーの、ルーツを失った空虚さも、グッときた。大学で出身を聞かれた時の曖昧な返しとか、ボリウッド映画を観ても曖昧な顔しか出来なかったのに、子供の頃食べたかった揚げ菓子を観てどうしようもなく辛くなってしまうのとか…。
同じインド出身者でさえ、オーストラリアの大学で勉強してるようなのは多分ほとんど富裕層で、サルーが元々いたところの人達とは全く違う。母親が文盲で石運びの仕事をしていたなんて理解してもらえない。
一番境遇が近かったのはマントッシュだけど、「一人になってしまったもの同士」で、「二人」にはなれなかった。特にマントッシュはスーの家に来た時にはもう深く傷つきすぎていて、それどころじゃなかったのかも。
根っこの無いサルーの心情が伝わってくるので、おぼろげな記憶を頼りに故郷を探す様子に感情移入しやすかった。遥かに恵まれた環境での生活にありがたみを感じるし、今の家族や恋人を愛していても、いつも心細い。実家が忘れられない。

サルーが故郷に帰った時、ヒンディー語を喋れなくなってたのが胸にグサッときた。これって実際にそうだったのかな。だとしたら辛いな。劇中では、幼少期と成人後だけが描かれていたけど、少年のサルーがふとヒンディー語を忘れてしまった事に気づいて、そのとき愕然としたんじゃないかな。

タイトルがうまいなと思った。サルーが故郷の地名だけでなく自分の名前も曖昧で、その本当の意味がラストでわかる。一番のルーツに、最後の最後で行き着く演出。

fall0
fall0さん / 2017年6月11日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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