劇場公開日 2017年11月3日

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「大当たりの方針転換」マイティ・ソー バトルロイヤル オレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大当たりの方針転換

2018年1月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

笑える

楽しい

興奮

人工知能、ウルトロンの暴走を端に勃発したソコヴィアでの戦いから2年。
アベンジャーズを離れていたソーはインフィニティストーンの情報を求め、ムスプルヘイムの巨人スルトと対決していた。
その後母国アスガルドに戻り、死んだと思っていたはずの弟ロキと共に父オーディンを探しに行く。
そこで明かされる姉のヘラの存在。
オーディンの死によって復活したヘラとの戦い、懐かしき戦友との再会、異郷の地で出会った新たな仲間を描いたマイティソーシリーズ第3作目にしてMCUシリーズ第17作目。

世界観が壮大すぎて理解がしんどいシリーズ第3弾は大胆ではちゃめちゃな方針転換でなんとMCUきってのコメディ作品として生まれ変わった。
しかしこれがまた大当たりの大ハマり笑。
前2作やアベンジャーズシリーズで積み上げてきた各登場人物のキャラクター性を良い意味で崩壊させた快作の出来に!

父オーディンの死をきっかけに復活した実の姉、死の女神ヘラとの戦いを描いた今作。
しかしその圧倒的な強さを前になすすべなく弾き飛ばされてたどり着いた星、サカール。その辺境の地にて見世物として戦うこととなったソーとハルク、かつてアスガルドの女戦士として活躍していたヴァルキリー、そして我らがロキの4人がヘラに対抗するためにリベンジャーズを結成し、再びアスガルドに降り立つといった流れ。

とりあえず新顔のヴァルキリーを除いたお馴染みのメンツのキャラ崩壊が笑える。
“雷神”いう二つ名を持ちながら電気ビリビリに何度も屈する名前負けのソー。
ソコヴィア以降の2年間、ハルクに意識を支配されていた事実にショックを受け終始アタフタしてる余裕ゼロのブルース。
自身よりも高度な魔法を操るストレンジに翻弄されたり、思わぬ形で再会したハルクにトラウマをエグられ一喜一憂したりと一時王の立場を満喫したことによって憎しみのにの字も消え失せたかのように楽しそうにしているロキ。
今作でまたしてもロキ人気が上がったのは確実だと思う笑。もうイタズラ心でしか動いてない気がする笑。
ストレンジの邸にてクリヘム、トムヒ、ベネカンと3人揃った際のシーンの容姿のレベルの高さがとてつもなかった笑。
ソーvsハルクの熱いケンカバトルの最中に真っ青になったり、ガッツポーズしたりとこいつは一体誰なんだろうくらいの別人格だった笑。

ヴィランは噂通り歴代MCU最強クラスの死の女神、ヘラ。
片手でムジョルニアを破壊し、ウォリーアズスリーを見せ場もなく殺害し、ソーの片目を持っていくなどの邪悪な活躍を見せる。
ラストはMCUお得意の真っ向からじゃ勝てない相手に対しては別の手を使おう戦法で相変わらずの不完全燃焼で締めるが今作は中盤のソーvsハルク戦が熱いので文句はない笑。

やはりハルク戦は面白い。AOUのハルクバスター戦まではいかないものの今回のケンカは筋肉ムキムキ最強戦なとこもあって脳が単細胞になるほど楽しめる(ちょっと何言ってるのかわからない)
ムジョルニアを壊され武器を無くしたソーが謎の覚醒を遂げ、雷バッチバチの目ギラギラ無双でハルクを圧倒する件は最高に厨二臭くて熱かった笑。
しかしそれを上回るハルクの強さ笑。
アベンジャーズ最強が完全に証明された笑。
あと今回めっちゃ喋る笑。
こういう小ネタもシリーズ通して観てると新鮮だし面白いと思う。

インフィニティウォー公開付近の割と重要なタイミングの作品にも関わらず、大胆な方針転換が功を奏したエンタメムービー。
公開当時は気づかなかったが、あるシーンにノンクレでまさかのマットデイモンが出演してたり、直接的に関わりはないけどサムニールも出演しててジェフゴールドプラムと合わせてジュラシックパークキャストが共演してたりと小ネタも多くて楽しい笑。
そしてラストにソーロキ兄弟の前に現れた超巨大なアレにはアレが存在しているという噂が。。?
ワクワクが止まらないね笑。

2017年11月18日(土)1回目@TOHOシネマズ渋谷
2018年04月25日(水)2回目
2019年04月21日(日)3回目

オレ