ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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単なる救出劇ではないのがよい。
ハドソン川に不時着した飛行機で1549便155人全員無事だったという奇跡の物語。
ただ、不時着して救出するシーンはそんなに多くなく、川に不時着しなくても空港に引き返して無傷で着陸できたのではないか、というシミュレーションやPCの計算が公聴会などの検証が主な流れになっている。
バードストライクがあり引き返すということが出発前から分かっているならば起こった時点ですぐその動作へ移るが、実際はこういうことが起こることを想定して運航しているわけではないし、何が起こって何をすべきか計器の数値はどうかを判断するわずかな時間が必要となる。そのことをシミュレーションなどは想定してない。
ウッドくんの映像の組み立て方は相変わらずスムーズに物語へと導いてくれる。
アンチ「フライト」
BS/NHKのドキュメント(アナザーストーリー)を観ていたので、感動をもう一度の単純なノリで観たのがいけなかった。
話の本題はその後の運輸安全委員会での厳しい糾弾劇だった。
端から判断ミスの先入観でクルーを圧迫する審議官、途中でデンゼル・ワシントンの「フライト」のいやな後味が蘇り、クリント(クリント・イーストウッド監督)お前もかと叫びたくなった。
耐えてよかった、機長の冷静な判断がデータに裏付けされ容疑は無事晴れた。委員長が最後に副操縦士に意見を求める、「あの状況になったらもう一度同じことをしますか?」ジェフは「今度は7月にしたい」と答えた。
ジョーク好きのクリントならではの演出でした。
フィクションでは生まれないであろう脚本
実話ということですが、フィクションでは絶対にこんな脚本は生まれなかったであろう面白さがありました。
検証シーンをストーリーの軸に添えたことでサスペンス的要素もあり、より深みのある演出になっていたと思います。
そして機長役のトム・ハンクスと副操縦士役のアーロン・エッカートの演技が素晴らしく、やはりいい映画は脚本はもちろんですが役者の占める比重も高いと改めて認識しました。
さすがに山田洋次監督作品の手持ちが尽きたので今度はこれで。 名優ト...
さすがに山田洋次監督作品の手持ちが尽きたので今度はこれで。
名優トム・ハンクスを主演に迎えたイーストウッド監督作品。
ハドソン川の奇跡の裏にあった機長の苦悩、実話なので重みが違う。目の付け所が凄い。イーストウッドは齢を重ねるにつれ進化していきますね。
英雄か失格者か、紙一重の判断、驚きの連続でした。そしてラストの粋なジョーク。最高!
イーストウッド監督、今度は主演もするという最新作、こちらもまた楽しみですね。
ドキュメンタリーとして・・・
空港までもたないと判断したチェズレイ・“サリー”・サレンバーガー機長(ハンクス)は緊急にハドソン川への不時着を決断し、みごと着水させたおかげで乗員は軽傷者だけで全員の命を守ることになった。この偉業は「ハドソン川の奇跡」として讃えられ、サリーは英雄として人々に迎え入れられたのだ。しかし、その後、その判断が正しかったのかという疑義が生じ、事故調査委員会の厳しい追及を受けることになった・・・
冒頭ではハドソン川への不時着はほんの少し。いきなり厳しい質問を受けるサリーとスカイルズ副機長であった。シミュレーションでは離陸したニューヨークのラガーディア空港に戻れたという結果が出たためだ。
あくまでもドキュメンタリーとして見るべきか、聴聞会の様子が中心になるため、英雄から犯罪者みたいな扱いになるところがイマイチだったから、事件の総括として気楽に鑑賞するのがいいのだろう。
良い意味で予想を裏切られた
事故後に焦点が当たっていたのが意外で、良い意味で予想を裏切られた感じです。見る前はなんとなく、事故それ自体を追う半アクション的な要素が濃いのではないかと、敬遠していました。
データとシミュレーションで繰り返されし導き出された「答え」は、機長の判断が間違いだと示す。しかし、そこには欠落した重要な要素が存在する。
熟練のパイロットの判断がそれら情報処理を凌駕する。そこにこの作品の気持ちよさがあり、監督がこの題材を取り上げた理由もそこにありそうな気がします。
コンピューターにはない人間の能力、それを感じられるように、という。
4に近い3.5点
いきなり事故後の葛藤から始まり、フライトのシーンも抑制的なので、パニックものやオーソドックスなヒーローものを想定していると肩透かしを食らうかも。
いまどきのハリウッドムービーにしてはCGはちゃちに感じられた。
トラブル時のアナウンスや機内の様子はそれこそ生存者の証言からリアルに作られているのだろう。そのためか割とあっさりしておりあまり緊迫感はない。顛末を知っていることもあるだろうが。CAもあまり動揺が見られず落ち着いて粛々と行動する。リアルに徹したらそうなったのか、表現力不足でそうなったのかわからないが、もう少し逼迫したテンションが伝わる演出があるとよかった。また、トラブル前に事故の日のNYがいかに極寒かを表す描写も欲しかった。ラストのジョークにも影響するので寒さの強調は重要だ。
が、この作品の見どころは後半、公聴会から。ロジカルにではなく咄嗟にした本能的な判断だったため、矛盾するデータを突きつけられ判断の正しさへの自信がゆらぎかけた機長の巻き返しには高揚した。
この作品はプロフェッショナリズム賛歌である。
ナイスチーム
これが実話なのは知っていましたが、機長がまるで犯罪者扱いにされていたことは知らなかった。
この状況で全ての人を救った事実だけで充分と思うが、そうではないのか?
副機長の最後の一言。完璧な仕事を成し遂げた最高の男が放った最高級のジョークは、この映画の完成度を高めていた、
びっくりするぐらい面白い
お堅い社会派映画かなぁ〜と思ったら、この映画、びっくりするぐらい面白い。何よりも圧倒的にリアル、それにつきます。
トム・ハンクス目当てで見たのですが、彼の魅力が存分に発揮されていて大満足です!
事件は有名であったが、乗客の顔や公聴会の事情などは知らなかった。単...
事件は有名であったが、乗客の顔や公聴会の事情などは知らなかった。単なるヒーロー美談で終わらせず、機長の苦悩や乗客の事情も交差した素晴らしい作品。
クリントイーストウッドの新しい境地か。
悪くないが…,
DVDを借りて鑑賞。
過度な着色が無く、シンプルな味付けで楽しめたが映画では無くテレビの特集でやっても…なんていう思いが頭をよぎった。
ただシンプルテイストなので眠気覚ましに観たり、過度な期待を持って鑑賞しない事。
んーん…。
レビューが良かったので期待したのですが…。DVDで観たというのも大きいと思いますが、あまり面白いとは感じませんでした。また、実話で結果を知っているというのも大きいでしょうが、予想が立てられるのでスリルも薄いように感じました。
良かった点は、、、あの人は助かったのかな!?みたいなドキドキが一瞬あったことくらいです。(※あくまで個人の映画素人の意見です。)
英雄なんかじゃない
【ハドソン川の奇跡:おすすめポイント】
1.チェスリー・“サリー”・サレンバーガー役はトム・ハンクスしかあり得ない、本当に素晴らしい名演技!!!
2.チェスリー・“サリー”・サレンバーガー役トム・ハンクスの不安や葛藤シーンがいいなぁ!!
3.実話をここまで再現した監督はじめ、スタッフや本人役が凄すぎる!
【ハドソン川の奇跡:名言名セリフ】
1.チェスリー・“サリー”・サレンバーガー役はトム・ハンクスの名セリフ
→「メーデー メーデー カクタス1549 両エンジン推力喪失」
→「あの状況では不可能だ」
→「君だけは信じてくれ」
→「英雄なんかじゃない」
→「40年の経験が 208秒の決断だけで疑われる」
2.ローリー・サレンバーガー役ローラ・リニーの名セリフ
→「当然よ あなたは皆を救った」
トム・ハンクスらしい映画
実話なので、紆余曲折あるけれども主人公が正しかったことが証明されるのはわかっているし、トム・ハンクス主演の映画で、最後絶望的に終わるとは想像しづらい。それがそもそも「軽く観れる」、感情的に負担が少ない映画であるからこそ観たのであるが、最後、機長たちを断定的に糾弾していた人たちが突然掌を返すように機長たちの行動をベタぼめし出し、また機長も優等生的な「チームワーク」強調、のような、あまりに優等生的な終わり方に軽くショックを受けた。考えてみたらイーストウッド監督作品であったこともあり、二重に意外であった。
巨匠と名優ここにあり。
どれだけ奇跡を起こしても、命を救っても、必ず疑いの目は向けられてしまう。これは人びとの利害が複雑に絡みあう現代では避けられないことなのでしょう。
美談として語り継がれる「ハドソン川の奇跡」。本作ではその舞台裏を丁寧かつ簡潔に描かれており、まさに巨匠・C.イーストウッドさんの手腕が見事に発揮されています。また、主演のT.ハンクスさんの絶妙な表情に加え、劇中では航空の専門用語も頻繁に登場したり、乗客の描写も丁寧で、よりリアリティのあるノンフィクションとなっています。
エンドロールも含め見応えのある96分です。
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