劇場公開日 2016年4月8日

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「事件の最中と事件後の日常生活を淡々と」ルーム 有無さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0事件の最中と事件後の日常生活を淡々と

2016年4月20日
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鑑賞方法:映画館

命懸けの脱出や犯人との対決に挑む被害者や、ずっと泣き崩れて暮らしてきた家族や友人などは出ないので、ドラマチックな展開が好みの人には向かない。
女性が7年間監禁されるという大事件の最中、被害者の女性は生きるため子供のために日常生活を続けた。被害者の家族は悲しくても日常生活を送るしかない。突然事件が解決しても、新しい日常生活のために被害者や家族たちは苦しんでいく。事件を理解できない息子にとっては、日常生活が定義から変わってしまう。
被害者の父、母、義父の孫に対する態度の違い、マスコミの正論だけどデリカシーの無い質問などが印象的。 暗い話だけど、ジャックがとても可愛かった。それだけが救い。

有無