劇場公開日 2016年4月15日

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「知った衝撃」スポットライト 世紀のスクープ メイばばさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0知った衝撃

2017年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

1度目―この映画の真実にびっくりしました。
ほんの数人の神父の話だと思っていましたから、グローブ紙の記者達と同じように
どんどん分かっていく児童性的虐待の実態に唖然とするやらドキドキ感凄いです。
その行為を行った神父の精神状態は12,13才だと
また独身で居なければいけない(カトリックでしたっけ)の問題も
示唆しながら、虐待を受けた側の証言も見せる!
まさか神父様がと従ってしまう子供を考えると悲惨ですよ。その実態も語られる。

教会側の対応は権力による抑え込み、隠ぺいは恐ろしい、
その場面は過去の出来事からのみでしたが、そこは4人の記者達、弁護士、被害者の話から理解出来、
何故これまで、それを追求しなかったのか?それには数々の理由があるのも分かりました。

2度目―落ち着いて見直しました。
新任の編集長が来て、問題提起され、それからの少人数の記者達の熱意、正義感、報道陣としての戸惑い、
友人との軋轢、人間の尊厳、たくさんの要素含まれていてまたボストンと言う町の特性、家族いろんな事を
ベースに結末に持っていく。一度目は混乱しましたが・・・。2度観は良いですね。

ロビーと友人との会話、又卒業した高校を尋ねた時の相手を説得する言い方、
記者達の数々の取材姿勢素晴らしいです。それと後半の編集長の心に沁みるあの優しさ、
ロビーは後悔しながらも救われた気がしたでしょうね。

その他言葉の重さ、使い方勉強になりましたよ。
最後の場面でアメリカ全土で関わった神父の数、被害者の数、
この行為があった都市を表示するでしょ。えーこんなにと絶句。

メイばば