劇場公開日 2016年4月15日

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「タブーとジャーナリズム」スポットライト 世紀のスクープ 9191さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0タブーとジャーナリズム

2016年4月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

派手な作品ではないですが、タブーに触れつつ、大衆が鑑賞する作品に仕上げた脚本に尊敬の念を抱きます。
文化的な差異はもちろんあり、日本人が教会権力と言われても印象し辛いとは思います。
しかし、例えば日本のタブーの一つに「天皇家」がありますが、仮に天皇家のスキャンダルがあがった際、大衆向けに新聞や映画が作られ、支持を集めることが出来るでしょうか。
もっと掘り下げた方が、という意見もわかりますし、私もそう感じましたが、深く斬り込まないからこそ、役者一人一人の表情から推測し、思いを馳せます。
より多くの人々へ向けた問題提起は、身近な人々の危険に対し黙することもあり、ジャーナリズムもまた正義ではあり得ないけれど、この作品を通じてジャーナリズムの本質に触れることが出来たように思います。
今だからこそ、より多くの方々に観て貰いたい、そんな作品です。

はらぺこ