劇場公開日 2016年11月12日

「由緒正しげなまがい物」この世界の片隅に Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0由緒正しげなまがい物

2017年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

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Kazu Ann
マサシさんのコメント
2022年4月14日

確かにこのアニメだと生ぬるいんです。凄く物足りないんです。それで、長尺の方を僕は見ました。でも、やっぱり、物足りないと僕は思っています。アニメは。しかし、原作の漫画を読んで見て下さい。そして原作漫画の『夕凪の街桜の国』も合わせて読む事をおすすめします。何故生ぬるくほのぼの終わるかが理解できると思います。アニメはオリジナルは『見る価値はありません』し、長尺は『大事な大事な所がかけています』
僕は、この原作は反戦漫画じゃないと思っています。言い換えるなら、現実でしょうか。

マサシ
CBさんのコメント
2021年11月20日

なるほど! 私の評価とは異なりますが、このレビューには「原作を読んでみなきゃ」と思わせる力がありますね。読んでみよっと。ありがとうございました。
(原作からの改編は映画として当然と自分は思いますが、「天空の蜂」の改編に対してはでは、Kaz Ann さんと似たような感想を持ちました。自分は両方は別々のものと解釈しています)

CB
Kazu Annさんのコメント
2017年3月11日

少なくとも私は、多角的に他人の多数の意見を取り入れて書いたような個人レビューなど、読む気はしません。多くの方が評価されていたら、その事実をまず受け入れて評価すべきである。そうですかね、芸術作品に対する考え方が少し違うようです。

他人がどう評価しようと、自分が良いと評価できるものは良いし、そうでないものは理由を挙げた上でそうでないとする、そう考えることが芸術作品に対する真摯な態度だと私は考えています。他人の評価を重視することは、商業主義的なところに繋がる気が、私にはしてしまいます。多くの方が良いというからには、これは良い商品なのだと。映画って完全にそういう商品そのものなんですかね。私はそうは思いたくないです。

原作から映画にする際、変えるのは勿論有りです。ただ根本的なところ、基本メッセージを変えてしまうなら、より良い変化となっていて欲しい。それがそうなっていなければ、評価は当然に落ちると、私は考えます。

Kazu Ann
Kazu Annさんのコメント
2017年2月19日

レビューに間接的に書いた様に、私もイデオロギーから切り取った戦争映画は大嫌いです。

naga1548さんが言われているように、イデオロギーを取っ払って、この映画をみたとき、①クライマックスの動画表現が理からも情からも稚拙、②キャラクター設定、特に映画のヒロイン像(少女の様に無垢のままに見える)を好きになれない(再生はよくわかりませんが、無知からの開眼が丁寧に表現されている原作の方がずっと良いと思えます)、③その時代の本当のリアリティが感じられない。
さらに、イデオロギーを外して、呉空襲や広島原爆投下、軍隊や遊女、憲兵や庶民の暮らしを、本質的なところで知的にどうとらえるかという視点の表現の欠如。

といったところから、漫画の原作は秀作とおもえるだけに、本映画をまがい物と表現させていただきました。

Kazu Ann
Kazu Annさんのコメント
2017年2月10日

じっくり読んで頂いた上でのコメント、有難うございます。戦争物の映画では、硫黄島の手紙(2006)が、私にはとても素晴らしい作品でした。そこには二宮和也が演ずるごく普通の兵員からの視点という形で、戦争の本質的なもの(理性を欠く熱さと狂気)が、しっかりと 声高ではなく、しかし知的に描かれていました。戦争映画としては最高級、本物の傑作だと思いました。一方、漫画原作のアニメとしては、今NHKで放映中の三月のライオンに注目しています。大いなる敬意からか実に原作に忠実であり、その上にアニメとしての表現的オリジナリティを多分に加え、とても素晴らしいものになっています。漫画自体でもとても感動させられましたが、さらにそれが奔流の様に押し寄せる経験を、嬉しいことに、今させてもらっています。

Kazu Ann
jollyjokerさんのコメント
2017年2月9日

Kazuさんに共感しました。作品からは、普通に前向きに生きようとするいうメッセージを受け取りましたが、ホンワカまっすぐ過ぎて拍子抜けしたのも事実です。評判良すぎるのも怪しいし。

jollyjoker
beta_2さんのコメント
2017年2月5日

じっくり読ませていただきました。まがい物でない観るべき映画って何がありますか?教えていただきたいです!

beta_2