劇場公開日 2016年1月8日

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「まさに〝不屈の男”。戦い続ける姿勢が生んだ、感動巨編。」ブリッジ・オブ・スパイ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0まさに〝不屈の男”。戦い続ける姿勢が生んだ、感動巨編。

2016年1月9日
PCから投稿

泣ける

悲しい

怖い

【賛否両論チェック】
賛:四面楚歌の状況下にあっても、自分の信じる正義のために戦い続ける主人公の姿勢が印象的。壮大なスケールで描かれる、冷戦下での人間ドラマに圧倒させられる。
否:上映時間は結構長め。実際に交換交渉のストーリーは出てくるのは後半からなので、前半は結構退屈かも。

 たとえ国中から避難の的になり、時に危険な目に遭いながらも、それでも自身が信じる正義のために戦い続ける主人公の姿は、まさに〝不屈の男”です。そんな彼の精神によって、一見不可能にも思える〝スパイの弁護”と〝スパイの交換”という功績がなされたというのは、感動と共に驚きを覚えます。
 欲を言えば、本作の重要なキーワードとなっている〝スパイ同士の交換”のお話が出てくるのは、いわば映画の後半部分。前半はアベルの裁判のお話がメインなので、観る人によってはやや退屈かも知れません。上映時間も割と長めです。
 1人の心優しい人間によって紡がれた感動のドラマを、是非劇場でご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド