64 ロクヨン 後編のレビュー・感想・評価
全273件中、21~40件目を表示
ん〜、腑に落ちない終わり方。 あっけないというか誰も幸せではない。...
ん〜、腑に落ちない終わり方。
あっけないというか誰も幸せではない。
表面的な事は解決したが各々の根本的な問題は解決していないような。
そして主要人物達は大半が子供や家族と最終的に離れている。
事件は解決したがこれで皆が幸せなのかは別問題。
ハッピーエンドのようで全然ハッピーではない。
つまらなくもなかったがこれで終わりでいいのかと疑問が残った。
キャストは豪華だし実力派多くてとても良かった。
執念がすごい
驚いた。もうなんていうか、すごいの一言。執念ですね。全力で自分と対峙して、争って、抗って、その後残るものはないのかもしれないけど、それでも続いていく。面白かった。前後編なだけあって、濃密で見応えのある映画でした。
【前後編で4時間を飽きることなく一気に見せる重厚な作品を構築した瀬々敬久監督の力量に敬服した作品】
瀬々敬久監督描く重厚なサスペンスフルな邦画の後編。
映画館でないと感じられないカタルシスを体験できたことに感謝。(前編に引き続き)と当時の感想メモにあるが、今記憶を蘇らせてもその思いは強い。
今作では、犯人が明らかになるが、観るべき点はその他にも多々あり。
個人的には、娘(三上あゆみ:芳根京子)が失踪状態にある三上(佐藤浩一)と幼き娘を理不尽に殺害された雨宮(永瀬正敏)が初めて対峙する場面が印象的であった。
又、事件当時あるミスをして、それ以来引き籠っている元ロクヨン自宅班の日吉(窪田正孝)とその母雅恵(烏丸せつこ)の姿や、
只一人、犯人の声を直接聴いた雨宮が、公衆電話から14年間休むことなく電話を掛け続け、漸く犯人の声(と、思われる男)の声を聴いた際の公衆電話ボックス内で崩れ落ちる姿と表情は鑑賞以来、3年半が経っても未だに覚えている程、インパクトのある場面及び役者さん達の渾身の演技であった。
<これ程多くの実力派俳優が集結し、複雑な人間関係をサスペンスフルに描く邦画は今後上映されることはないのではないかと思った程、見応えの有る前後編作であった>
<2016年6月11日 劇場にて鑑賞>
被害者遺族父親の執念のお話
被害者遺族父親の執念のお話
前編同様重厚な雰囲気なまま一気に結末へ流れる様は迫力もあった。しかし特に終盤は無駄な演出とも思われる蛇足気味な付け足しのようで間延びした感じで退屈だったかな。根本となる殺害の動機もしくはきっかけみたいなものも明らかにされずモヤモヤしたまま。残念。
重厚なストーリー展開の割に真犯人がしょぼい
1人の浅はかな犯罪が、大なり小なり関わった人達の人生を狂わしていく様はリアルで心苦しかった。
微かに残った良心で不幸の連鎖を押しとどめる事ができて少し救われた思いだ。
この映画を企画前の段階に引きずり戻す! って、できたらいいなあ。
あれ? 何故か、ドキドキハラハラしない…
前編と変わらず、役者の演技は良い。だのに何故???( ゚Д゚)
サスペンスと言うより人間ドラマ。
それはそれで堪能できるはずなのに…なんか違う…。響いてこない('_')。
なんでこんな映画に…。責任者出てこ~い!!!
(原作未読。TVドラマ未鑑賞。なので映画だけの評価)
前編を鑑賞して「久々に”映画”を見た手ごたえ。満足」と絶賛させていただいた。
けれど、後編は2時間ドラマになっちゃった(´;ω;`)ウゥゥ。
前編でも、説明が足りないシーンもあるし、反対にちょっと間延びした感があるシーンもあった。けれど、全体的にはぐいぐい押してくるようなショットの連続だったのに、
後編はものすごく間延びした感じ。どうでもいいことが手厚く描かれ、私が描いてほしい心理状態はお座なり…。なんか、のびてふやけた饂飩のよう…ふにゃふにゃ…。
緒形氏が、永瀬氏が、佐藤氏が渾身の演技をしているにも関わらず…。
64の事件と、今起こっている事件ともっとフーガのようにシンクロしてもいいのに。その部分を表現する演出が弱い。
もっと手に汗握る緊張感があっていいはずなのに、人間ドラマの緊迫感もない。三上の感情に流された振る舞いで、ヒーロー物?という展開に興ざめする。
特に、声高に言いたいのはあの次女のくだり必要だった?
映画の総てをぶち壊すエピソード。子どもを使って、”泣き”を取ろうだなんて。原作にない、改悪したエピソードと聞く。TVの浅はかさを露呈。
それでも、ラスト、緒形氏がある部屋でぽつねんと背中丸めて座っているショット。その佇まいでいろいろなものを語る演技。それには胸の奥底が慟哭したくなるほど揺さぶられた。
でも、その余韻に浸る間もなく、どうでもいい感傷的なシーンがこれでもかと繰り広げられる。
監督はこういうのを人間ドラマと思っているのか?
犯人が過去に行ったある行為に対して、何故やったのか、わからないというシーン。
犯人がそのように言う心情を丁寧に綴っていたらさぞかし見応えあるものになったと思うのに…。タイムマシンに乗って”あの”時に戻ったら、きっと止めていただろう。なんでやっちまったのか、自失茫然。自分自身が一番わからない。視野狭窄。でも、今の家族を守るためにも、家族から軽蔑されないためにも、捕まるわけにはいかない。「今の生活を守らなければ」そんな狂気と後悔。役者の演技はそういう風に語りかけてくれるけど、演出があまりにも唐突で「はあ?」という感じにしか見えないのが口惜しい。編集のせいか?
だのに、その後につづく人情物のような展開…。こっちは語りすぎ。
どんと焼のシーンも冗長。三上と雨宮の会釈のシーンだけでも伝わるものはあると思うけどなあ。永瀬氏と佐藤氏と夏川さんの演技なら。
さらに醜悪なのが、荒木田と松岡の場面。爺さんの茶呑み話のようだった。荒木田がここでも憎々しげにしてくれたら違う印象なのに…。ここも奥田氏の目の演技だけのワンショットでも見せられると思うけどなあ。
そう、前編で悪役演じきった方々の存在感も薄い。
キャリア組とそれ以外の人々との確執、刑事部と警務部の確執、広報室と記者達の確執。
前編では、誰が味方で誰が敵?と言う中で育まれる信頼感が温かかったのに、後編では茶番劇みたいなシーンで終わり。柄本氏はよかったけど、信頼感を感じる場面にはならなかった。広報部の面々は置いてけぼり…。
代わりに本社の記者たちがぐいぐい攻める。
本社と支社の軋轢を表現したのだろうけれど…。
ま、組織なんてあんなもんだ。とはいえ、前編に比べて雑。
マスコミも相変わらずがなりたてるだけ。足で稼いでいる姿で警察とのバトルを見せてほしかった。餌待っている雛鳥か?
それでも、上述の緒形氏のように、役者の演技はいい。
三浦氏演じる捜査一課長松岡、役徳。カッコ良かったでんなあ。あんな上司がいたら一生ついていく。
仲村氏と窪田氏は、あの程度の出番じゃかわいそう。
仲村氏演じる調査官ニ渡「俺なりに戦っているんだ」いや、台詞で言われても…。場面で見せてほしかったなあ。
窪田氏演じる日吉。一場面で魅せきるけれど、あれだけの場面って勿体なさすぎ。
柄本氏演じる捜査二課長落合。
前編で描かれていた内部の確執。後編のあれだけではなんだかわからない。捜査二課長がキャリア組で”使えない奴”の象徴として出ているらしいのだが、課が違うのだから事件についてわかっていないの当然だし。そもそも課が違う課長が出てこざるを得なかった過程が描かれていないから映画を見ている私も狐につままれたよう。鑑賞後に振り返れば、警察の内部事情ねとは思うものの…。
それでも、落合だけを見れば、いやあ、頑張った。品の良い世間知らずの若者なりに、根性見せてくれた。座布団10枚!柄本氏って、癖の強い役とか下町から這い上がるような役のイメージだったから、こんなキャリア組が新鮮だった。後編でのMVPの一人。
佐藤氏演じる三上、永瀬氏演じる雨宮、緒形氏演じる目崎。
もうこの三人だけにフィーチャーしてもよかったんじゃないかと思うほどの演技を見せつける。もっとこの部分だけに絞ったらもっと観応え有ったと思う。
特に、永瀬氏と緒形氏は、あれだけの部分でも、受賞させたいくらいに鳥肌ものの演技をしている。なのに、脚本と演出・編集が殺しちゃっている(´;ω;`)ウゥゥ。
他にも夏川さん、烏丸さん、女性陣もいい。
これだけの役者を集めたのに、活かし切れていない。
何がしたかったのか。
監督が思う人間ドラマと私が思う人間ドラマが違うのかもしれない。
でも、前編では魅せられた。
なのに、後編では人物が描かれていない。心理状態が描かれていない。
刑事ものやヒーロー物でよく出てくるようなわかり易い言葉を主人公が喚き散らせば、人間ドラマになると思っているのだろうか?
制作陣は、この原作のどこに惚れて、どこを描きたくて、この映画を作ることにしたのだろう?
原作者の反対を押し切ってまで、描きたかったのは何なんだ。
後編だけをTV特番で見たら「おもしろかった」になるのだろうが、
前編の良さに、
誇大広告に、
期待度UPして見ただけに、がっかり。
「映画史に残る前後編2部作の感動巨編」といただいたフライヤーにあるけれど、
私にとっては「映画史に残る前後編2部作の落差」だな。
監督と脚本には☆なしだけど、役者がすこぶるいいので☆2。
信念を胸に生きること
"64‐ロクヨン‐" 二部作第2部。
原作は既読、NHKの連ドラ版は視聴済みです。
前編で登場人物の想いや背景を描き切っていたからこそ、ロクヨンの模倣事件が勃発する本作のスリリングさと、全ての伏線が集約した慟哭の結末に向けてのノンストップ感が活きて来るんだと、二部作ならではの構成に舌を巻きました。
組織や立場に翻弄された三上の苦闘は、かなりの痛みと苦さを伴った結末を迎えました。己の信念のままに行動した彼の姿に胸を打たれました。行方不明になった娘の件は解決してはいませんが、決して希望が消えたわけではない。妻と共に未来へ踏み出したラスト・シーンが印象的でした。
[余談]
永瀬正敏の演技に心を奪われました。
連ドラ版の段田安則もかなりいい演技を見せていましたが、それに負けず劣らずの名演だなと思いました。
娘を奪われた悲しみ。頼りにならない警察への失望。今もどこかで生きているであろう犯人への怒り。
それらがない交ぜになった執念の業に、止めどない涙が溢れました。さりげなく張られた伏線に、さらに大粒の涙が。
[以降の鑑賞記録]
2019/04/28:MBS(地上波初放送)
※修正(2023/10/10)
親子の愛を訴えた作品
組織は良くも悪くも昭和。生産性の低い、パワハラ、セクハラだらけの世界。今も俺はそんな世界を引きずって生きているので懐かしかった。
最後の無言電話は時系列から三上の娘。帰ってくるのでしょう。
組織論は色々あるでしょうがそれは置いときます。この映画は電話の声で犯人を見つけられるかどうかで、評価が別れるのでは。それを決めるのは親が我が子を思う気持ちに比例する。具体的には映画を見たとき、子供が小学生までの親なら、この映画は刺さるのでしょう。もしくは、子供の可愛さを知っている人用。
どっしりと重い本格派の邦画をみよ!
エピソードが始まった前半と違い後半は畳み掛ける様な対立がテーマとなっている。組織対組織、警察対マスコミ、上司対部下etc.そこには利害や勘定、闇と言った色々な流れがクライマックスに向けて一本化され正に秀逸な作品と仕上がっています。心に残るのは永瀬正敏演じる雨宮の鬼気迫る執念と慟哭。これだけでもこの作品の価値の7割は有るかと思います。面白いのがどちらかというと悪人顔の永瀬正敏が被害者で善人顔の筒井道隆が加害者って配役。これはこれで良かった。娘を殺され後悔と憎しみの日々。年取って感じるけど感情=愛情や憎しみってエネルギー使うんだよね。だからあの情念の演技力が心に刺さります。素晴らしい。久々の重厚な作品でした。
見応えありました
前編を忘れないうちに観れました。
マスコミも上の偉い人たちにもイライラしながら進展を見守る。。
大分はしょっている部分もありましたが、加えている部分もあって、やっぱり映像化すると人の表情や感情に本より涙しました。
永瀬正敏さんや窪田君、佐藤浩市さんなどに胸打たれました。
原作と比較しながら観てしまいますが、私的には良い映画になっていると感じました。
観て良かったです(*´ ˘ `*)
こんな終わり方か…
前編後編となってたので、後編ではさぞかし凄い結末が用意されてるのかと思いきや、なんだか分かったような分からないような…
疑問が残ったまま終わってしまった…
まぁ、ちょっと期待し過ぎたかな?
それにしても、緒形直人の目はヤバかったなぁ~
ドラマ版と比べてしまう
先にドラマ版を見てしまい
ピエール瀧が良かった。
わがままな視聴者ですので
配役はドラマ版
ストーリー展開は映画版が好きでした。
佐藤浩市さんが仏壇の前で泣き崩れるシーンが
あまりの号泣ぶりにコントを見ているような気分になった。
半沢直樹の大和田土下座ののような。
結局誰も幸せにはなれない。
折角前後編の長尺にしたのだから、誰かひとりでももう少し深く掘り下げられていたらなぁ…というところで前編より☆0.5減点。
自分も娘を持つ犯人が、なぜ少女を殺害できたのか?そんなこと俺にも分からない…と、犯人は言う。
被害者と同じ年月を犯人も過ごしてきたのだから、罪の意識とか、怯えとか、があっただろう。
幸田の県警への怒り、雨宮への同情、犯人への憎しみ、などは全く描かれない。
雨宮の執念はみてとれる。
県警側から描かれているので、被害者や犯人の側はやや物足りない。
だが、どれかひとつでも掘り下げられていたらなぁ。
残念だ。
いまいち
これこそ雰囲気映画じゃないですかねえ…
映画史に残る傑作と言われていたので期待して見ましたが、がっかりしました。
映画を見る感動や驚き、楽しみ、考えてしまう…などといった心の揺れがまったく起きませんでした。
ひたすら4時間パワハラを見せられて(いや、パワハラ部分は3時間くらいだったかな)不快でした。
第一、永瀬は事件のことをロクヨンなんて呼ばないと思う。そこからしてもともと人に寄り添う作品じゃない。全部口述で説明されても、あ、あれ?そうなの?となり結果理解できません。
特に県警の行動原理が理解できない。大きな組織に対するネガキャンです。
全273件中、21~40件目を表示