シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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庵野は怪獣を撮ってくれ!
映画館で三回、自宅で五回。
計八回見ている。
公開された当初正直期待していなかった。
庵野秀明はエヴァンゲリオンを正直長く伸ばし過ぎているし、回を重ねるごとに詰まらなくなっているからだ。
それでも公開されれば見に行ってしまうのは90年代に10代を過ごし、エヴァンゲリオンが青春の時間の多くを占めていたからなのだろうが、正直庵野秀明はもう疲れている、と思ったのだ。
もう新しい事は出てこない。
エヴァンゲリオンや、トップを狙えのような傑作を生み出す力はもう無いだろうと、少し憐れむような気持ちで最初は見た。
だが悪い期待は裏切られた。
よくこのゴジラを作ってくれた。
ゴジラを、子供達のヒーローから、遠く異世界の住人に引き戻してくれたのだ。
このゴジラは理解出来ない。
人間の意思とは全く関係なく、ただ歩き、破壊し、蹂躙する。
人の生活する街を焼き尽くし、薙ぎ倒し、駆逐する。
こういうゴジラが見たかったのだ。
もともとゴジラは水爆の権化で生まれてきた。
人の生活する場所が根こそぎ奪われ、略奪される。
そういう様を、戦後の焼け野原がまだ残る中上映したのが初代ゴジラだ。
それと同じものが、現代に蘇った。
蒲田から始まり、品川、銀座、丸の内、そういった人々が住み慣れた東京の街が人の理解出来ない火によって焼き尽くされていく。
その様の美しさ!
人が内包する、住み慣れた場所に見慣れない景色を映し出す破壊衝動を、このゴジラは見事に描き切った。
そしてそれだけではない。
震災後復旧する街は、人の手によってまた復活していく。
その傷を負ったままで。
それが出来る。
そうしていくんだという、強い意志もこの映画に庵野が込めたメッセージとしてある。
この国が震災後復活していく様を、この映画は希望に満ちた目で見ている。
感動しました。
また撮ってくれ!
特撮ドラマを楽しんだ頃の気持ちで
社会的背景はしっかりと反映されながらも、娯楽としても十分に楽しめる映画。ゴジラの叫び声とか懐かしくてワクワクしてしまった。実は大人になってからゴジラと名の付く映画観たのは初めて。東京の街の破壊シーンもド迫力。映画館で観るべきでした!難点は日本語も英語もやけに早口で何言ってるかわからないところが多かった。巻き戻すほどの重要さもないかなと思いしなかったけど。
何よりもリアリティがすごい
公開当時はハリウッド版のゴジラの方が絶対勝ってるだろうと思って特に見にいきたいとは思わなかった むしろ興味がなかった
そういう作品に限って日本アカデミー賞とかとるから笑笑そんな面白いんかよと思ってやっと観てみた
気になっていたもののまあこんなもんやろってのが第一印象
アカデミー賞とるぐらいかな?笑笑
現実に起こったら日本政府がするだろうことを細かく表現してる
面白いかといったらそんなにやけど日本の映画やなと思わせられる限りです
同じアカデミー賞候補やったらロクヨンとは並ぶかもやけど怒りの方がいい
役者にはすごい力を入れてるのがわかる
日本の名脇役が揃いすぎ笑笑
ただ残念ながら自分が好きな役者が少なかった
ハリウッド版ゴジラと比較するなら
結構比較し難い部分が多いけど
ゴジラの迫力に関してはやっぱり日本の方がハリボテ感ある それが日本の味やとしてもハリウッド版の方がよっぽど怖いかな
ゴジラの画面への映り方もまるで違うし
まあ観てみる価値はある
観て損は無い映画。
正直、今までゴジラ映画には興味を持っていませんでしたが、予告や宣伝映像、音楽に惹かれ観てみることにしました。
一言で言うなら「終始クライマックス」です。
ゴジラ出現から政府の対応、破壊される街、逃げ惑う人々などがリアルに、かつテンポ良く描写されています。ゴジラよりもそれに対処する人間を中心に話が進むのですが、前述した通りスムーズに進行するので飽きが来ません。
また音楽も素晴らしいです。緊張感のある音楽や気持ちの高ぶる音楽、そして絶望を感じるものまで、それぞれの場面に合わされた音楽にとてつもない衝撃を与えられました。
観終わった後もしばらく興奮を抑えきれませんでした。
とにかく観て損は絶対に無い映画だと思います。
こんな言葉足らずのレビューですが、この素晴らしい映画に興味を持ってくれれば幸いです。
「私は好きにした。君らも好きにしろ。」
世間で騒がれてるほど面白くはなかった
シン・ゴジラが面白いと評判だった事もあり借りてみることに。ただ見た感想は正直にいって面白いとは感じなかった。
劇中では、ゴジラ討伐のため様々な分野の人間が招集され作戦会議をする。
作戦会議では、専門家が早口で各々の専門分野を語り議論を白熱させ、途中からはアメリカから来た石原さとみが英語でなんやかんや話し始めたりする。
こういってしまうと偏見がすぎるかもしれないが、まさに「オタク」が好きそうな映画だなと思ってしまった。これは劇中で流れるBGMも相まってだろうか。どことなく醸し出される雰囲気についていけない。
石原さとみが英語でよく喋るがまあ英語である必要を特に感じなかった。むしろ無理してるのではとも思うくらいである。
日本政府の対応や自衛隊の出動なんかもこうイマイチ「オタクの心くすぐる理想像」という感じが拭えなかった。
ストーリー全体を通して続きが気になるような場面がなかった。肝心のゴジラが出てきても特に緊迫感もなく、映画のキャストが心情を吐露しても共感できず、そのまま終わってしまった。
そもそもゴジラである必要があったのか。人間劇に焦点を当てたかったのだろうが、それがハマらなかった以上、残念という他ない。
官僚組織の危機対応のリアリティは素晴らしい。あわせて石原さとみが鼻につくのはなぜかを考えてみた。
昨年のことだけれども、久しぶりに劇場で映画で見ました。
シン・ゴジラ、期待通り、とても面白かった。
政府(官僚組織)の危機対応ぶりを描いたリアリティが素晴らしい。
あれを縦割り組織の弊害とかいって笑う人がいるけれども、組織というのはああいうものだ。しかも日本は法治国家なので、既存の法令に基づいてどういう対応が可能なのかを検証しながらでないと動けないので、いざというときにはああいうふうにならざるをえない。未知の事態が発生した場合は、それ以外に動きようがないのである。初動までに膨大な時間がかかってしまうのだが、独裁国家でもない限り、ドタバタした手順は、日本に限らずどの国でも同じようなものではないか(最近のアメリカはわからないが)。
ただ違和感があったのは、主人公矢口が巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)事務局長として、事務所でスタッフと寝食をともにする場面。矢口は政治家だったはず。政治家と官僚が一緒の場所で仕事をするのはまずありえない。
そもそも政治家には官僚的な事務処理能力はないので(求められていないので)、いてもなにもすることがないはず。スタッフの働きぶりを監視するとか、新聞を読むぐらいしかない。余計な質問や思い付きの用事を言いつけて、不眠不休で働いている職員の邪魔をするのが関の山。そういう意味では、お掃除のオバチャンほどにも役に立たない。
政治家が無能ということではなく、求められる役割が違う。事務方と一緒にいる以外に、やるべきことが山ほどあるはず(たとえば派閥間の調整とか野党対策とか、甚大な被害を被っているはずのさまざまな産業分野との利害調整とか、マスコミへの根回しとか圧力とか、それになにより被害を受けた膨大な数の選挙区住民・市議会議員・県会議員からの陳情への対応に忙殺されるはず…ただし、あまり絵にはならないな…)。
石原さとみは、悪人が誰も出てこないこの映画にあって、唯一観客の敵意を呼び寄せる人物である。ただし役柄が求める以上に嫌味な人間として映っているように思う。
なぜだろうと考えたのだが、彼女のセリフのせいですね。彼女のセリフは、外国映画の吹き替え版で、外国女優が話すときの言葉使いそのままだ。
吹き替え版の言葉は、女性の通常の言葉遣いとは違う。たとえば物事を説明するとき、仕事でも仕事以外でも、「○○なんだ」といいうような言い方はまずしない。「○○なんです」という言い方になる。この場合は女性だけでなく、男性でもそうだ。
こうした独特の言い回しを外国映画やドラマの中で外国の女優が使う場合は気にならないが、日本映画の中で日本の女優が使うと鼻についてしょうがない。
この映画を映画館で見て、しばらくしてから飛行機の小さなスクリーンで見た。2度目はそれほどでもなかった。官僚組織とゴジラの戦い以外の要素となると、意外と見るべきところに乏しい。
優れた映画ではあるけれども、時代を画する邦画というところまでのインンパクトはないと思う。
後半は好き
最初のパニックの声部分は特に演技が下手すぎて萎えた。
それ以降は、日本の政治組織の資料映像が続くし、訳わかんないことをいってるのがずっと続く……映画の中盤まではボーってみてるほうがいいな……
でも、不思議と最後はグッと引き込まれてもう一度見たくなる。
真面目に見たらめっちゃしんどいと思うけど、映画館で見たかったな…!!
ゴジラの第三形態までは気持ち悪かった……
マジ??
公開時、映画館で観賞したが??って感じだったので
レンタルして再度観賞。
正直、エヴァも好きだけどアメリカ版2作品を含めた全シリーズを観てる私としては残念でした。
以下個人的感想
■第一作を彷彿させるロゴとタイトルのゴジラの咆哮
→オオーと感激+「エヴァQでも東映やりましたよね?」と問いかける。
■四足歩行から二足歩行
→なかなか斬新やと感激
■ゴジラの放射火炎(?)
→いやいや、コレ完全に巨人兵やん‼️で興ざめ
■尻尾から光線
→ギャオスの超音波メスじゃない?
■光線や爆破シーンが平成ガメラ
→樋口監督らしいと喜び
■BGMにエヴァ
→いやいや、ガラリと作品変わりました。
私、ゴジラを観に来たんですけど。
■BGMを使い回し
→なんで録り直さないの?
音がおかしいんですけど。
■エンドロールのBGM
→制作側の好きな音楽集めたでしょとツッコミ
カット割などは好きでしたが、
全体的にみて個人的にゴジラである必要性はないと思います。
ゴジラかエヴァのどちらか好き
または元々さほどその両方に興味なかった人には面白いかもしれませんが
両方好きで、かつ、特撮好きにはネタ探し満載の作品だと思います。
面白いかと言われれば•••••
かなり話題になりましたよね!
エヴァンゲリオンの庵野監督の作品ということで注目されて、「エヴァの実写版」ともいわれました!
面白いかと言われれば、うーん••••て感じだけど。
いろんな緊急事態で、政府が混乱しながら対策を練る場面が終始続きます。
それを演じるキャストの演技は見事です。
セリフとか覚えるの大変だろな〜って思ってしまうくらい。
実際に見たところ、確かにエヴァをゴジラに投影したようなとこがありますね。
ゴジラの咆哮はまさにエヴァ!!
緊急対策会議のBGMはそのままエヴァの音楽が使われてます。
娯楽として楽しめる映画ではないかなー
ゴジラ出現!どう対処する!?政府の対応を笑いながら見る映画。
シン・ゴジラは1954年(昭和29年)に初放映された
特撮怪獣映画「ゴジラ」の第29作だ。
これまでに放映された「ゴジラVSキングギドラ」
「ゴジラVSモスラ」「ゴジラVSメカゴジラ」などの
平成VSシリーズ(1980年代後半~90年代前半)とは
ちょっと趣向が違う。
ゴジラ以外に怪獣は出てこないし、
ゴジラに対抗する近未来的な特殊部隊もいない。
この映画は、国家存亡の危機に立ち向かう中央省庁を中心とした
政治家たちのやり取りを楽しむ映画だと感じた。
なんと、行政を滑稽に見せるため
ゴジラが引き立て役に甘んじているのだ!
手順を踏まないと何も決定できない行政の役所的な部分を
ディスるシーンが何とも面白い。
3つほど例を挙げてみよう。
1つは「ムダ手間」について。
官邸の大会議室にて
東京湾に異変が起こったとき
(※まだゴジラの全容が分かっていない)の対処を巡り
議論するシーンがある。
海底火山?魚雷?…様々な意見が出る中、
TVでゴジラのしっぽをとらえた映像が放送された。
その映像を見た官僚は即座に会議を中止させる。
総理執務室へ移動し、改めてTVをつけて映像を検証するのだ。
現状を確認したらまた大会議室へ集まって会議をする。
決められた手順を追わないと話を進められないという描写は
何とも役人っぽくて納得してしまった。
若い議員のセリフに
「無駄な会議が多くて話が全く進まない」というような
趣旨のものがあったが、まさにその通りだと思った。
2つめは「ムダに長い会議名」だ。
東京湾横浜沖・成田空港沖で水蒸気爆発が起き、
アクアライン アクアブリッジが損傷した時の対策会議名は
「アクアトンネル浸水事故及び
東京湾における水蒸気爆発に関する複合事案対策会議」。
複合事案の原因が未確認巨大生物の出現だと
分かった際の対策会議名は
「巨大不明生物に対する緊急災害対策本部の設置に
関する閣僚会議」とのこと。
会議名はテロップ表示されるのだが、
長すぎて一時停止しないと読み切れなかった(笑)。
関連する事象を会議名に入れなければいけないのかもしれないが、
もう少し要点を絞った会議名でもいいのではと
思うのは自分だけだろうか。
3つめは「総理大臣の優柔不断さ」についてだ。
ゴジラが東京都心部に攻め入ってきたとき総理は
「都民を捨ててこの場を離れるわけにはいかん!
俺はここに残る!」と言い切った。
おっ、初めてカッコイイことを言ったと思った。
が、次の瞬間、副長官に説得され
二つ返事で官邸を立ち去ることを決意した。
政治家にいいイメージを持っていないからなのか
大杉連演じる大河内総理の姿が
”総理あるある”に見えて仕方なかった。
また、総理が「未確認巨大生物は上陸しません!」と
記者会見で言い切った直後に上陸しちゃう
ゴテゴテの展開がダメ総理を演出していると思った。
政府の対応をディスりながら進める展開はある種コメディだ。
ゴジラに対して適当に対処しようとする政治家は
一人もいない。みんな真剣。
なのに、笑える。弄りかたが上手いのだろう。
それから自衛隊機が好きな人には
テンションの上がるシーンがちりばめられている。
陸上・航空自衛隊機を中心に拝めるのだ。
F-2、アパッチ、B-2、CH-47J、タイガー、スーパーピューマ、
EC-225LP、MQ-9 リーパーなど見どころ満載だ。
面白い所がたくさんあるのだが
一方で足を引っ張っている部分が2つあると感じた。
1つはCG。
ゴジラのCGははっきり言ってショボイ。
特に火を噴いたり、放射性?のレーザーのようなものを
放出するシーンはチープと言わざるを得ない。
そして2つめ。
石原さとみの大根っぷりだ。
これはこの映画最大の汚点だと自分は思っている。
石原は米国大統領特使役で
米国サイドの要望を伝える人物として登場する。
祖母が日本人ということらしい。
この特使には、会話中に出てくる英単語をネイティブに
発音するというキャラクター設定がある。
(例:「このハンバーグおいしい!
デミグラスソースとよく合うね!」の
ハンバーグとデミグラスソースの部分をネイティブに発音する)
が、これが全くできていないのだ。
イントネーションが微妙すぎて、
聞いてるこっちが恥ずかしくなってくる。
「ベラァー(Better)」
「カァピー(Copy)」
「ウワァスィントン(Washington)」
「十三プゥワァースェント(13%)」
「ティーム(Team)」
「ベイ(B)」など挙げればきりがない。
明らかな技量不足だ。
それにこの米国大統領特使は40代での米国大統領を
目指すほどの自信家で傲慢。
上から目線でものをいう役なのだが、
興奮してまくしたてるあたりのセリフが聞き取りずらい。
滑舌が悪くて何度も巻き戻して聞き直してしまった。
まくしたてる演技にいっぱいいっぱいになり、
しっかり言葉を発するところにまで
気が回っていないように感じた。
国会議員をはじめとした政治家同士のやり取りが
面白い映画なだけに、ここで足を引っ張られると、
そのシーン全てがチープに見えてしまう。
もう少し演技を練習してほしいものだ。
自分は平成VSシリーズ時に子供時代を過ごした世代だ。
あのころとは一風変わった、
「ゴジラに頼らないゴジラ映画」と呼べなくもない。
一種のドラマ作品として、ストーリーを楽しんでもらいたい。
新旧
話はリアリティがある。相当構想を練って、専門機関を駆使し、試行錯誤して出来上がったのだろう。だからこそ役者にも手を抜かない。そこまでするか?感もあったけど。斎藤工なんて一瞬だったし笑
ゴジラを通し、日本という国の国際的な位置と、利点と欠点を描いていた。超法規的な出来事があったとき、こんなにスムーズに動いてくれるかな。音楽をかつてのものを使っているのが良かった。
戦後は続くよどこまでも。
災害
悪vs正義ではなく、災害vs人間なところが日本らしいと。
何の隠喩として読むかはわからないけど、そんな歴史観で消化してきてるんだろうと実感。
政治家の立場を使ってシミュレーションゲームできるのが面白いところ。批判とかではなく。
いろいろエヴァだった、こういう感じなのかぁ。というのが1回目の感想...
いろいろエヴァだった、こういう感じなのかぁ。というのが1回目の感想。最初に上陸したのがゴジラとは思わなかったし、CGも最初観たときはそんなに違和感なかった。
何度も観てゴジラ覚醒の立ち姿や音楽がモロにエヴァで色々気になり過ぎてしまう。
石原さとみは演技がダメなのじゃなく、あのキャラ設定とセリフを考えた奴が悪いと思う。
「庵野監督」が「ゴジラ」を・・の2つのワードが大きすぎて、情報多すぎて余計なことをいっぱい考えてしまう作品。
これは、なんて、リアルエヴァ
最初に出てきた四足歩行怪獣が、まさか立ち上がってゴジラになるとは(笑)
映画始まっていきなり海から怪獣が!
→ゴジラなの?
→四足歩行だ、ゴジラじゃないや
→立ち上がった!
→ゴジラやん
の、視聴者への完璧な裏切り。
庵野さん、コマ送りにして撮影したんですか?ぬいぐるみが動いてるみたいに見えます。目が、ぬいぐるみのそれ。わざとなの?
そんなゴジラが、東京都内で突然の活動停止。なんとか駆除しようと試みるも、動くものを自動で探知、破壊するレーザービームがゴジラの体のあちこちから発射されて、自衛隊機、米軍機を全部破壊。これって、なんてラミエル?
どうやって近づくか?ゴジラに近づき、倒すためのヤシオリ作戦決行。ヤシマ作戦じゃなくて??作戦決行中の挿入曲が思いっきりエヴァ。
作中に登場する、ゴジラを作って失踪したとされる牧教授の最期の言葉が「僕は好きにした。君も好きにしろ」。
それで、好きに作ったんですね
ただ、一点。石原さとみの顔で、さすがにアメリカ人役はキツくない?
中途半端な喜劇
これはもう喜劇ですね。ゴジラに脅威を感じることができなかったので、パニック映画として中途半端だし、政治的批判や日本人への痛烈な皮肉が込められたサスペンス的な緊張感は、石原さとみの登場で喜劇になった。
ゆえにこの映画のテーマがぼけ、どこで喜んでいいのかわからない。
ほかにも、
・ゴジラのVFXがひどい。
・ゴジラ出現理由をあえてぼかしているのがあざとらしい。
・随所にエヴァ。ヤシオリ作戦が「ヤシマ作戦」の音楽そのまま、ゴジラの初めての咆哮がエヴァ初動機発動を彷彿とさせるなど、エヴァをゴジラでやりたかっただけ。
各評価を具体的に書くと
・このVFXをもってしてハリウッドに対抗できたと評価している邦画界がちゃんちゃらおかしい。何かと批判されるエメリッヒ版ゴジラにも劣る。ギャレス版はポップコーンムービーとしては及第点。
・ラストの「尻尾にたくさんの人間らしきもの」に対して様々な考察がされているが、シンプルに、劇中で言及されていた「ゴジラは分裂して増殖する可能性」があることを示唆したものだと私は思う。
ともあれ、「謎を放り込んでおけばみんな喜ぶでしょ?」 と言わんばかりにとってつけた結末に嫌みを感じる。
・ゴジラが動き回ることがほとんどないので、危機感を全く感じられない。ゆえにいくら長谷川が熱演しても、滑稽に映る。
仮に制作陣が「政治サスペンスなんだ!」と主張するのであれば、モチーフがゴジラである必要は無い。日本への皮肉を内包しつつ、現状打開するため奔走する群像劇を見たいのであれば、【東京原発】などで十分。
・「シン・エヴァンゲリオン」を作りたいが延期していることに対して、ファンにお詫びとして作った作品としか思えない。
・石原さとみのトゥーマッチな演技はそれはそれで面白いが、「私が大統領になったら」発言にはずっこけ。
あそこで微妙なバランスで保たれていたギャグの均衡が崩れた。わざとか?
何となく全体的に、日本の観客がどういった点で喜ぶのかを実験しているような、また、エヴァファンを手のひらで転がしてるような嘲笑が垣間見える気がするんだよね。うまく言えないけど。
牧博士の自殺の謎がなんやかんやと騒がれていたけど、単にゴジラを盗んで日本政府に恨みがあったから東京湾に沈めて、奥さんの後を追っただけだと思うけど。
劇場公開時、前情報、トレイラー、それら総合的に判断して劇場に見に行かなくてもいいと判断したが、それは正しかった。
だから何?って感じ
ミリタリーファン、自衛隊ファンには良いであろう。つまらなくはないが、観る前から結末はわかっており、俳優動員数と特撮以外、何を評価していいのかわからなかった。白い画面に白字の字幕など、そもそも観客に細部まで話を理解してもらおうとは思っていないようである。また、日系三世が祖母に言及し広島・長崎の写真2枚をサブリミナル風に差し込んだことで反戦のメッセージというのは無理がなかろうか。何より、そのネイティブである筈の石原さとみの英語が悪過ぎ(いや、もしかして演技が悪いのか⁈)、他にもっと英語の上手い女優はいるだろうに、興ざめ。
全1611件中、281~300件目を表示