劇場公開日 2014年4月5日

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「綺麗で深い」アデル、ブルーは熱い色 Blue.さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5綺麗で深い

2016年10月6日
iPhoneアプリから投稿

アデルとエマの気持ちは私には理解し難い部分もあるけど、同性、異性関係なく、愛したい愛されたいと思うが故に、寂しさや孤独ですれ違ってしまう2人に深い愛を感じました。
孤独や嫉妬を感じ、独占欲や許せない気持ちが芽生えるのも好きだからこそ。どんな愛でも変わらないはずなのに、愛って深いなぁとこの作品を観て考えさせられました。
アデルはすごく可愛いし、エマは綺麗だし、そんなふたりの愛が、肌で感じられるような作品。
繊細です、とっても。
アデルとエマの、言葉では表現できない表情、あの演技は圧巻です。特にいろんな表情をみせてくれたエマに釘付けでした。ゲイバーでカウンターに座り、アデルと話すエマの表情が、とても大人っぽい。言ってしまえば2人の出会いはあのシーンが始まりなので、(その前に出会ってはいるけれど)すごく重要な部分だし、年上のエマは慣れない席でのアデルを優しく包み、リードしなければいけない。優しくて大人で、でも気取ったものを見せない。笑顔ひとつとってもすごく印象深かった。
のめり込める作品です。
素直に、綺麗な愛だなと思います。
観てよかった。

Blue.