劇場公開日 2016年12月23日

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「ゲームオーバー」バイオハザード ザ・ファイナル 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ゲームオーバー

2017年3月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

寝られる

日本発祥の人気ゲームを基にしたアクション・シリーズ、足掛け14年、6作目にして遂に最終章。
アリスの戦いに終止符が打たれる。

しばしばアメリカより興行が上回るほど日本では大ヒットしているこのシリーズだが、個人的にはもうすっかり興味も面白味も失ってしまった。
「Ⅰ」~「Ⅲ」は劇場で見たものの、「Ⅳ」「Ⅴ」に至っては全く話すら覚えていない。
でも一応最後だし、ミラ・ジョヴォヴィッチのクールなアクション(と、ローラ)さえ見てりゃ何とかなるだろうと思ったのが迂闊だった。

冒頭で簡潔に説明してくれても、何がどうなって今こんな世界観や設定や状況になったのかとか、アリスの行動の目的とか、まるでちんぷんかんぷん。
何とか話を抽出してみると…
Tーウィルスによる人類滅亡まで48時間。
人工知能“レッドクイーン”からTーウィルスを滅ぼす抗ウィルスがアンブレラ社のハイブにあると知ったアリスはラクーンシティに舞い戻るが…。
タイムリミットのスリルはそれほどハラハラせず、自分は何者かの問いかけや話の面白味はまず望めない。
アンブレラ社の目的、アリスの正体など、全ての謎が明かされる!…と言われても、ポカ~ン。
なので必然的にアクションを重視する事に。

このシリーズのアクションと言うとスローモーションが専らメインだが、本作は細かいカット割りの連続になり、スピーディーでスリリングに。
バイク・アクション、ガン・アクション、そして痛々しい肉弾戦…アクションの激しさはシリーズの中でも格別。
トラップだらけのハイブの中はゲーム感覚。
暗いシーンや目まぐるしいテンポで見ていて疲れるが、アクション面は見応えあった。
尚、空飛ぶポポカリムとやらはインパクトあるが特に脅威は感じず、アンデッドたちもすっかりエキストラみたいになってしまった…。

ミラはいつもながらタフでクールなアクション・ヒロイン。
が、他のキャラに関しては、クレアって何作目に出てたっけ?とか、宿敵アイザックス博士は死んだ筈なのに復活と言われてるけどそうなんだっけ?とか、キャラの背景が見えてこない。
だからどうしてもローラがどのくらい出番があるのかミーハー的に気になってしまうのだけど…
…うん、他の方々がすでに言われてる通り。
それでも中島ゾンビ美嘉よりマシ。アリスと共に戦う戦士…の大勢の中の一人だし。
いきなりハリウッド・デビュー作で大役貰える訳ないんだし、自らオーディションで勝ち取って人気シリーズに出れただけでも立派。

正直、最後の割りには感慨深いものは無いし、マンネリ化したシリーズを無理矢理終わらせたような印象。
でも、お疲れ様。
いずれ、リブートか結局またシリーズ再開ってなるだろうけど。

近大