喜劇 東京の田舎っぺ

劇場公開日:

解説

「恋人をさがそう」の石森史郎、「命しらずのろくでなし」の若井基成、新人千野皓司の三人が共同でシナリオを執筆した千野皓司の監督昇進第一作。撮影も新人の北泉成。

1967年製作/88分/日本
配給:日活
劇場公開日:1967年8月12日

ストーリー

田舎から東京に出てきた圭太は、上野駅でスリにあった赤沢を助けたことから、赤沢の経営する下着会社プリンセス・パンティに就職することになった。田舎者まる出しの圭太は、社員の失笑を買いながらも元気に働いたが、パンティの検品係に失敗し、デパートの出向社員になった。そんなある日、圭太は社長秘書のあさみを好きになり、同僚の中原にラブレターを貰ったが、実は中原とあさみは恋仲だったのだ。がっかりする圭太を、同じ田舎から出てきたデパートの売り子令子が慰めてくれた。そこへ気障なパリ帰りのデザイナー滝が現われ、さかんにあさみを誘惑し出した。気の弱い中原はやきもきするばかりで、あさみの心は次第に滝に傾いていった。そのあさみを思い切れない圭太は、注文品の宛名を全部あさみ宛にして、再び格下げされ、今度はモニター探しの仕事をすることになった。しかし、若い女性から痴漢と間違われてそれも失敗、小売店まわりの販売課に仕事を変えた。赤沢はどんな人間にも長所はあるはずと、決して圭太を馘にしようとはしなかった。その圭太は中原のためにさみのことはきっぱり諦めると心に決めたものの、今度は中原の弱気な態度が気になるのだった。ある日、滝が色々な女と関係があることを知った圭太は、あさみに警告した。あさみは迷っていた。そんな時に滝は、もっとカッコのいい女の子のいる会社に入るため、辞職した。あさみには冷たい言葉を残しただけだった。彼女が交通事故で死んだのは、それから間もなくのことだった。その夜、中原と圭太は、思い切り飲み回った。元気をなくした圭太は田舎へ帰ると赤沢に言ったが、赤沢に励まされ、以前の元気な圭太にもどるのだった。

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