新宿乱れ街 いくまで待って

劇場公開日:

解説

新宿の裏街を舞台に、酒と女を求めて、集散する若者の哀歓を描く。脚本は「不連続殺人事件」の荒井晴彦、監督は「嗚呼!! 花の応援団 男涙の親衛隊」の曽根中生、撮影は「女囚101 しゃぶる」の水野尾信正がそれぞれ担当。

1977年製作/82分/日本
配給:日活
劇場公開日:1977年9月17日

ストーリー

幾本もの路地に、小さな酒場がひしめいている。そこにネオンがともる頃、待ちかねていたように若者が集まってくる。ミミはそんな街のバー「雑苦場乱」で働く女優志望の気のいい女で、脚本家志望の沢井を好いている。原稿の締切りがせまり、忙しい沢井を労いながら、彼の掌にそっと札を握らせると沢井はフラフラと街へ出かけた。沢井の行先は淫乱姉妹などとからかわれる由希、佐希がいるバー「酒味」である。由希は映画の助監督正平、佐希は作家志望のシゲの来るのを毎晩、待っている。シゲが泥酔して入って来たかと思うと正平とチブサが「雑苦場乱」から転がり込む。この一角で若者達は、満たされぬ願望を抱きながら、ささやかに青春の羽根をひろげる。やがて閉店するころ、「酒味」のカウンターでは尾崎がチブサを抱き、花園神社では「雑苦場乱」の自殺マニアのノコとキャメラマン見習いのヒロシが求め合っていた。沢井を心底愛しているミミは、店に映画監督が来れば、売り込みの嫌いな沢井にかわって、懸命に彼の脚本を売り込む。だが逆に、監督の映画出演の誘いをうける。そして、監督に送られて帰ってきた。沢井はまだ原稿を書いている。ミミが映画出演の話をしても、彼は気にもせず、彼女にせまっていった。しかし翌朝の新聞で、新作発表の記事を読み、監督の顔写真と主演女優を募集しているのをみて、沢井はミミと監督の関係を疑う。それからというもの沢井は自暴自棄になり、つれの男二也から女を奪った。ミミは沢井の身体の香水の匂いに気ずき、彼を追求すると口論になり、ふたりは殴り合った。ミミは、ウイスキーをラッパ飲みし、泣きじゃくりながら沢井を好きだと叫ぶと眠ってしまった。ノコが交番の前で自殺をはかり、その現場をヒロシが撮影し、いい作品だと自慢している。ミミはいいようのない切なさを味わう。次の日、ミミ「海へ行きます」と置手紙を残して出ていく。沢井はミミの行方が気になった。ミミは映画に出演する決心をし、別れを告げに「雑苦場乱」へ帰って来た。これが最後の見納めと客に言うと、服を脱ぎ、全裸になっていく。沢井は淋しく外へ出た。路地では二也がナイフをしのばせ、沢井を待っていた。女の事なんかでくだらないと囁きながら、沢井の眼はかすんでいった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0このテーマの映画はよくあるので・・・

2016年5月26日
PCから投稿

悲しい

萌える

まぁ腐れ縁ネタです。
腐れ縁ネタは珍しいようでよくあるので、たくさん見てる私には退屈でした。同じようなシーンがずっと続くような感じで飽きます。・・・腐れ縁ネタをあまり見てない人は楽しめるかもしれません。女優は井上和香に似て魅力的です。それだけが取り柄の映画みたいなもんでしょう。
・・・まぁ・・・映画ってのはそれでいいのですが。

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