短い記憶

劇場公開日:

短い記憶

解説

TVドキュメンタリーなどで経験を積んできた新鋭ミン・ヨングン監督の初長編作で、繊細なタッチで描かれたドラマが話題を呼び、ソウルインディペンデント映画祭で作品賞を受賞するなど高い評価を受けた一作。17歳の高校生ヘファは、恋人ハンスとの幸せな人生を夢見ていた。しかし、ヘファが妊娠するとハンスは姿を消してしまい、取り残されたヘファは出産するが、子どもはすぐに死んでしまう。それから5年後、ハンスが再びヘファの前に現れ、自分たちの子どもは生きていて養子にだされているという事実を告げる。そのことを知ったヘファの心は大きく揺れ動き……。

2010年製作/107分/韓国
原題:Re-encounter
配給:マグネター
劇場公開日:2012年6月9日

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映画レビュー

4.5よすぎる!

2014年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

静かな中に流れる音。
痛ましい若い二人の心が物音を通して聞こえる。
そして、行き場を失った犬。生まれ来る新たな命。

一つ一つの場面が象徴的に描かれる。

若い二人にとって
とり戻そうにも、戻せない過去。

しかし、今を生きようと心に刻むことによる、葛藤。

最後の場面、
車を戻そうとするユ・ダインの潤んだ瞳の中にはそれが表れていた。

原題の「혜화,동」の意味。最後まで見てくると、分かった気がする。
「동」(多様な意味での)と自ら向き合い、そこから離別することの哀しさなのだろうか。

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