劇場公開日 2011年7月30日

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復讐捜査線 : 特集

2011年7月19日更新

マッドマックス」「リーサル・ウェポン」のメル・ギブソンが、「サイン」以来8年ぶりに映画主演。愛する娘を目の前で殺されたベテラン刑事が、仇を討つべく巨大な悪を追って追って追い詰める。「007 カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベル監督ほか、ハリウッドの一流スタッフが集結。ハードでパワフルなリベンジ・アクションの決定版、7月30日公開「復讐捜査線」のここが必見!

追って、追って、追いかけて、地獄の果てまで追い詰める──
メル・ギブソンの復讐アクション、ここに極まる!

メル・ギブソンが8年ぶりに帰ってきた!
メル・ギブソンが8年ぶりに帰ってきた!

■娘の仇は俺が討つ!メル・ギブソン、8年ぶりについに完全復活

娘の仇を討つために、どこまでも突き進む!
娘の仇を討つために、どこまでも突き進む!
レイ・ウィンストン演じる謎の男(左)と交わす 修羅場をくぐってきた男同士の奇妙な友情も必見
レイ・ウィンストン演じる謎の男(左)と交わす 修羅場をくぐってきた男同士の奇妙な友情も必見

マッドマックス」に「リーサル・ウェポン」という、アクション映画史上にさん然と輝く名シリーズを2つも誇る大スターであるだけでなく、監督としても、アカデミー賞作品賞に輝いた傑作「ブレイブハート」、刺激的な題材や内容で映画界を騒然とさせた衝撃作「パッション」「アポカリプト」を放ってきたメル・ギブソン。俳優としてはスクリーンから遠ざかっていた彼が、M・ナイト・シャマラン監督のヒット作「サイン」から8年ぶりとなる映画主演作「復讐捜査線」で、電撃的完全復活を遂げた。

ギブソンが演じるのは、ボストン警察殺人課の敏腕刑事として鳴らすトーマス・クレイブン。久々に実家へと戻ってきた、たったひとりの家族である愛娘エマと過ごそうとするものの、突如として現れた覆面の男が放ったショットガンが、彼女の命を目前で奪ってしまう。

自分に恨みを持つ者の犯行で、娘はその巻き添えを食ってしまったのか……? マスコミや署内の同僚もそう考えるなか、独自にエマの周辺を調べていくクレイブン。やがて、事件の裏には、彼女が勤めていた研究機関と政府の癒着による巨大な陰謀が横たわっていることを掴む。すべてを知ったクレイブンの激しい怒りは、“刑事としての捜査”を“父親としての復讐”へと変貌させていく!

“復讐の鬼と化した刑事が巨悪に挑む”という燃える展開の物語に加え、やはり刮目せざるをえないのは、数々の修羅場をくぐり抜けてきたメル・ギブソンならではの重量感あふれるアクション。街中だろうと、白昼だろうと、敵を注視して突き進みつつハンドガンを撃ちまくるガン・ファイト、渋滞の道路を猛スピードでブッ飛ばし、いざとなれば激突も辞さないカー・チェイス、そして全身から放たれる強烈な存在感が、観る者を圧倒するのは確実。メルギブ・ファンなら「8年間、待ってたぜ!」と歓喜するのは間違いない。


■主演作で振り返る、メルギブ“父性”と“復讐”の歴史

“父性”と“復讐”を体現し続けてきた ギブソンがたどり着いた到達点
“父性”と“復讐”を体現し続けてきた ギブソンがたどり着いた到達点

マッドマックス」では、仲間と妻子を襲った暴走族を一網打尽にする警察官、「身代金」では、愛する我が子を誘拐した犯人をどこまでも追い詰めていく実業家、「サイン」では、宇宙人の侵略から家族を懸命に守ろうとする農夫──メル・ギブソンのフィルモグラフィを俯瞰すると、“父性”と“復讐”を何度も体現してきた事実に気づかされる。娘を自分の命よりも大切な存在としてきた家族愛にあふれた父親であり、それを奪われたことで凄まじい復讐の鬼に豹変していくといった、本作で演じたトーマス・クレイブンは、まさに“父性”と“復讐”が融合した“Best of メル・ギブソン”ともいうべきキャラクターなのだ!


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■「007 カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベル監督ほか
 ハリウッド一流のスタッフが結集!

マーティン・キャンベルの重厚なアクション演出を ハワード・ショアのスコアが彩る
マーティン・キャンベルの重厚なアクション演出を ハワード・ショアのスコアが彩る

本作でさらに無視できないのが、スタッフのそうそうたる顔触れだ。監督には「007 カジノ・ロワイヤル」や最新作「グリーン・ランタン」の公開が9月に控えるマーティン・キャンベル。英国ドラマ史上最高傑作ともいわれ、自身のハリウッド進出のきっかけともなった85年BBC製作のTVミニ・シリーズ「刑事ロニー・クレイブン」をリメイク、完全映画化を果たした。

脚本には「ディパーテッド」でアカデミー賞脚色賞を獲得したウィリアム・モナハン、音楽には「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ全作を手掛け、第1作でアカデミー賞作曲賞、第3作で作曲賞、歌曲賞に輝いたハワード・ショア、そして衣装デザインには「ダークナイト」のリンディ・ヘミングと、ハリウッド屈指のスタッフが大結集。キャンベルの緩急自在な演出やショアの重厚なスコア等が、スリルと興奮をさらに盛り上げる。ストーリー、アクションはともに極上、スタッフも最強、そしてメル・ギブソンはブランクをまったく感じさせないほどに絶好調と、まさに彼のカムバックにふさわしい本格サスペンス・アクションだ。


■メル・ギブソンが語る「復讐捜査線」

メル・ギブソンが8年ぶりに主演俳優として帰ってきた。それも、ハードでサスペンスフルなアクション大作に。

振り返っても戻れない愛娘との幸せな日々…
振り返っても戻れない愛娘との幸せな日々…

ギブソンは、トーマス・クレイブンというキャラクターを「多くの警察官と同じように、離婚も含めて人生の変遷を経験してきた。彼には娘がひとりいる。最高ではないかもしれないが、父親としては及第点だし、家長として頑張ってきた。だが、物語の冒頭で事件が起こり、それまでの生活には戻れない一方通行の道を歩むことになるんだ」と語る。そして、クレイブンは捜査を進めるうちに、事件の真の標的が自分ではなく、最初から娘であったことを知るのだ。

「(クレイブンは)娘の心の内や、彼女の行動を全然わかっていなかったことに気づく。娘の死を通して彼女のことを徐々に理解し始め、最後には完全に娘と向き合うことになる。もちろん、遅すぎたけれどね」

突然訪れた巨大な喪失感を胸に抱え、しかし前へ進むことをやめない極限の精神状態。その危うさをギブソンは表現したかったという。オリジナルTVシリーズの面白さのひとつでもある、“死んだはずの娘が現れて、父親に語りかける”というシーンは本作でも健在。それは、理性と狂気の狭間にいる男を象徴するシーンでもある。

娘エマを演じるのは今後も話題作の出演が続く ボヤナ・ノバコビッチ(「スペル」)
娘エマを演じるのは今後も話題作の出演が続く ボヤナ・ノバコビッチ(「スペル」)

「自分に近い人間を失うというストレス、張り詰めた神経、衝撃的な経験によって彼は動揺し、おそらくほとんど崩壊寸前の精神状態をさまよっている。僕はそれを表現できればと願っている。彼の精神は追い詰められているが、気力を保とうとする。それは彼にやるべきことがあるからだ」

やるべきこと。それは“娘の仇討ち”である。リアルかつ重厚なアクション・シーンに彩られて、クレイブンのリベンジは、結末へ向かって加速度を増していく。

「本編中に『自分の半分の年齢の男と殴り合ったり格闘するのは、フリでも辛い』というセリフがある。でも見てくれ、まだ僕にもできるんだ」

復讐捜査線」のメル・ギブソンには、ブランクなど微塵もない。

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