ピノッキオ

劇場公開日:

解説

1本の丸太から生まれたいたずら小僧を描く、カルロ・コッローディの童話「ピノッキオの冒険」の映画化。監督・脚本・主演は「ライフ・イズ・ビューティフル」のロベルト・ベニーニ。製作・出演はベニーニの公私共のパートナーであるニコレッタ・ブラスキ。共同脚本は「ライフ・イズ・ビューティフル」のヴィンチェンツォ・チェラーミ。撮影は「レッド・ドラゴン」のダンテ・スピノッティ。音楽は「ライフ・イズ・ビューティフル」「息子の部屋」のニコラ・ピオヴァーニ。美術・衣裳はこれが遺作となったダニーロ・ドナーティ。編集は「ライフ・イズ・ビューティフル」のシモーナ・パッジ。共演は「女の望遠鏡」のカルロ・ジュフレ、「ムッソリーニとお茶を」のミーノ・ベッレイ、歌手でもあるペッペ・バーラ、「愛のめぐりあい」のキム・ロッシ・スチュアート、「ボイス・オブ・ムーン」のフランコ・イァヴァローネ、コミック・デュオのブルーノ・アレーナとマックス・カヴァラリ、「哀しみの伯爵夫人」のコルラード・パニ、「海の上のピアニスト」のルイス・モルテーニほか。

2002年製作/111分/イタリア・アメリカ合作
原題:Pinocchio
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2003年3月21日

ストーリー

突然転がってきた大きな棒っきれを削り、ジェッペットじいさん(カルロ・ジュフレ)は人形をこしらえる。するとこの人形は動き出し、いたずら小僧のピノッキオ(ロベルト・ベニーニ)となった。ピノッキオは学校に行く途中、教科書を売った金であやつり人形の芝居を観に行ってしまい、そこの火喰い親方(フランコ・イァヴァローネ)に食べられそうになる。だが親方の同情を買うために嘘をつき、金貨をもらうが、そのあと嘘をつくことがクセになり、やがてバチが当たって嘘をつくと鼻が伸びるようになった。悪友ルシーニョロ(キム・ロッシ・スチュアート)と出会ったピノッキオは、ますます悪いことを繰り返し、ついにルシーニョロ共々ロバにされてしまう。ロバになったピノッキオはサーカスに売られるものの、やがて海に沈められ、もとのあやつり人形に戻った。そしてサメに食われてしまう。ところがサメの腹の中で、ピノッキオを探して飲み込まれてしまったジェッペットじいさんと再会。2人はなんとか脱出、帰路へ。心を入れ替えたピノッキオは、人間の少年に変身。たが、良い子になったピノッキオの影は、かつてのいたずら小僧のように蝶を追いかけていくのだった。

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映画レビュー

3.5固定概念や嘘について考えさせられる

2024年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

円盤の吹き替え版は、主人公ピノッキオ(ロベルト・ベニーニ)をユースケ・サンタマリアさん、ヒロイン的な妖精(ニコレッタ・ブラスキ)を『ナウシカ』など初期のジブリシリーズでお馴染みの島本須美さん。

『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニ監督作品。
ロベルト・ベニーニが、自由意志を持たずプログラム通りのことしかしないロボットではないピノッキオを自ら演じた理由を考えてみる。
言葉を沢山知った状態で誕生したものの、教育されていないという点で、人工知能(AI)みたいなものかもしれない。
AI(「シリ」や「アレクサ」など)は、小さい人というより大人のイメージがある。
AIのようなピノッキオが、そもそも小さい人というイメージそのものが固定概念だったことに氣づかされる。

嘘には種類がある。
ピノッキオは未熟で弱いから嘘をつく。
疑わないから騙されるし、言葉にしか注目しないから見抜けない。
『ライフ・イズ・ビューティフル』の父親が息子につくユニークな嘘とは違って、深刻な問題を感じる。

原作者はカルロ・コッローディ。
1881年に執筆。
AIロボット(操り人形)達も巨人も登場する。
背景は石造りの町。
金貨も登場する。
サメ型潜水艦のような場所もみどころ。
高度技術があった頃(前文明)のなごりを彷彿させる作品。

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Don-chan(Daisuke.Y)

2.0ピノッキオ、落ちついて

2016年7月19日
iPhoneアプリから投稿

とにかく、展開が速くて速くてびっくり。
ロベルト・ベニーニは独創的で素晴らしいが、子どもには見えなかった。若作りした、おじさん。

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Ayaka
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