マルホランド・ラン 王者の道

解説

カー・レースのメッカとして名高いハリウッド・ヒルズを舞台にレースに賭ける若者たちの恋、友情、希望、挫折などを描く青春映画。製作はジャック・フロスト・サンダース、監督はドキュメンタリー出身のノール・ノセック。デイヴィッド・バリーの原作を基にＨｒ・クリスチャアンが脚色。撮影はドナルド・ピーターマン、音楽はマイケル・メルヴォインが各々担当。出演はハリー・ハムリン、ジョセフ・ボトムズ、リチャード・コックス、ダン・ハガティ、デボラ・ヴァン・ヴァルケンバーグ、デニス・ホッパーなど。

1981年製作／アメリカ
原題：King of the Mountain
配給：東宝東和
劇場公開日：1981年4月25日

ストーリー

ウエスト・コーストの若者たちが1度は挑戦したいと思うカー・レースマルホランド・ランは、ハリウッド・ヒルズのハイウェイで30年以上も続いているカー・レースだ。若きチャンピオン、スティーブ（ハリー・ハムリン）は、カーキチ仲間の作曲家バディ（ジョセフ・ボトムズ）、音楽プロデューサーのロジャー（リチャード・コックス）と3人で気ままな共同生活を送っている。彼らに大きな影響を与えているのが60年代のチャンピオン、キャル（デニス・ホッパー）だ。彼は、今はアル中のスピード狂に変わりはてており、昔の栄光だけで生きていた。スティーブとキャルは仲間のリック（ダン・ハガティ）の自動車修理工場で働いていた。スティーブは、ハリウッドのレコーディング・セッションでバディの曲を吹き込んでいる新人歌手のティナ（デボラ・ヴァン・バルケンバーグ）と会い、その夜2人はドライブを楽しみ、気持ちは急速に近づく。そのころ、ロジャーは敏腕ブロデューサーにバディの権利を無視して彼の曲の取引きを行なっていた。一方・ティナもスターダムの道を約束され、スティーブとの関係は疎遠になっていった。傷ついたバディはキャルの挑戦に応じるが、事故に遭い生命を落とす。友を失い、青春の空しさを実感したスティーブは、今、キャルとマルホランドのコースに並んだ。キャルの64年型コルベットとスティーブの58年型ポルシェが疾走する。ポルシェが優位に立つが、バディの事故現場を目前にして、スティーブはキャルに先をゆずるのだった。