シュザンヌの生き方
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解説

ヌーヴェルバーグ、“カイエ・デュ・シネマ”派のリーダー格であるエリック・ロメールの“六つの教訓話”シリーズ第2作。製作はロメールと共に製作会社“レ・フィルム・デュ・ロザンジュ”を設立し、のちに監督となったバルベ・シュロデール(アメリカ進出後はバーベット・シュローダー)。ロメールは最初、このシリーズの映画化の予算を得られず、とりあえず小説の形で執筆しており、原作小説集の形でも出版している(邦訳・早川書房)。脚本・台詞もロメール自身。音楽にはモーツァルト作曲、歌劇『フィガロの結婚』の抜粋が使われている。出演はカトリーヌ・セー、フィリップ・ブーザン、クリチャン・シャリエールのほか、のちに教訓話の第3話『コレクションする女』(特別上映のみ)や「リスボン物語」に主演したパトリック・ボーショー、のちに「ママと娼婦」やロメールの「O侯爵夫人」などを製作するピエール・コトレルが顔を出している。

ストーリー

薬学科の学生ベルトラン(フィリップ・ブーザン)が友人ギヨーム(クリスチャン・シャリエール)とカフェで会っているとき、ギヨームはたまたま隣に座ったシュザンヌ(カトリーヌ・セー)に声をかける。ギヨームは彼女を自宅のパーティーに誘う。パーティーでベルトランは密かに心を寄せるアイルランド人留学生のソフィー(ディアーヌ・ウィルキンソン)と話したがったのだが、すでにギヨームのべったりのシュザンヌのことばかりが目につく。招待客が帰ったあと、ギヨーム、シュザンヌ、それにベルトランの三人は降霊術をやる。ギヨームは夜も遅いから二人に泊まるようにいい、シュザンヌを母の寝室に寝かせるが、そのあと彼女に合流する。ベルトランは二人の寝ている側から上着をとって帰る。その後一週間、シュザンヌはギヨームにぞっこんだが、彼の方は迷惑している。ベルトランはシュザンヌを軽蔑しつつも同情する。シュザンヌは彼を商業高等学院の学園祭に誘う。そこにはソフィーも来ているはずだ、と言って。シュザンヌのおかげでベルトランはソフィーと初めて話すことができ、ソフィーが真面目な彼がおよそ正反対の性格のギヨームと親友同士なのを不思議がる。翌日から、ギヨームは毎日のようにシュザンヌにたかって彼女をなぶりものにする。ある日シュザンヌは、ギヨームと別れて昨夜知り合ったスコットランド人と結婚することにしたと言う。ベルトランが復活祭の休みから戻り、両親から貰った洋服代4万フランを本のページに隠す。ある晩、タクシー代もなくなったシュザンヌが彼の部屋に泊まる。それからしばらくして、ベルトランは例の4万フランがなくなっているのに気づき、シュザンヌを疑うが、ソフィーは憤慨して犯人はギヨームに違いないと言い、突然思い出したように、シュザンヌが前に自分のつきあったことのあるフランクと結婚するはずだと告げる。ベルトランは突然、今までシュザンヌを馬鹿にしていた自分の過ちに気づいた。夏のプールで、ベルトランとソフィーはシュザンヌとフランクに会う。ベルトランはシュザンヌの豊満な体を見つめる。「学期末が近づき、僕は落第しそうだった」と彼の独白。...

作品データ

原題 Six Contes moraux II: La carri re de Suzanne
製作年 1966年
製作国 フランス
上映時間 52分

提供:株式会社キネマ旬報社

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