カーネギーホール

劇場公開日:

解説

音楽会場として世界的に著名なニューヨークのカーネギー・ホールと、同堂に関係の深い演奏家とを紹介する半ば記録的な劇映画。「運命の饗宴」のボリス・モロスと「ロッキーの春風」のウィリアム・ルバロンが挙動製作に当たった1947年作品である。シーナ・オウエンのストーリーからカール・カムが脚色、「地獄から来た男」のエドガー・G・ウルマーが監督に当たった。撮影はウィリアム・ミラー、音楽指導はジグモンド・クラムゴールド、指揮はチャールズ・プレヴィンが担当している。劇部分では「塵に咲く花」のマーシャル・ハント、「シラノ・ド・ベルジュラック」のウィリアム・プリンス、「猿人ジョー・ヤング」のフランク・マクヒュー、「未完成交響楽」のハンス・ヤーライが共演する。

1947年製作/アメリカ
原題:Carnegie Hall
配給:ユナイト=松竹
劇場公開日:1952年1月25日

ストーリー

ノラ・ライアン(マーシャ・ハント)はカーネギ・ホールの掃除婦であったが、かの女はこの音楽家の登龍門たるミューズの殿堂に1891年の開場以来深い愛情を持っていた。彼女には若いピアニストのトニー(ハンス・ヤーライ)という恋人があったが、彼は芸術家気質のムラ気な男で、ノラと結婚して一子をもうけてから、指揮者と喧嘩、泥酔して階段から落ちて死んでしまった。ノラは守衛のドン・ドノヴァン(フランク・マクヒュー)に励まされ、トニーが成長して立派な音楽家になることだけを楽しみに生きた。やがて彼女は事務係に昇進し、ピアノを習うようになったトニー(ウィリアム・プリンス)を連れてカーネギー・ホールの演奏会にかかさず出かけた。トニーはある日ホールでルス(マーシャ・オドリスコル)という歌手志願の娘に会い、彼女からヴォーン・モンローに紹介されてモダン音楽に烈しくひかれた。クラシック一辺倒のノラにとってこれは大変なおどろきだったが、トニーはついに母の元を去ってまで自己の道に生きようとした。息子を失ったノラは急に老いたが、ある夜ドノヴァンが彼女とルスを案内したカーネギー・ホールの舞台に、ストコフスキーに紹介されて颯爽と登場した若い作曲家こそ、トニーの晴れの姿であった。

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映画レビュー

3.0自分には少々退屈であったが、クラシック音楽マニアにとっては歴史的な映像らしい

2023年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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Kazu Ann

3.0クラッシックファン垂涎の映像

2021年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

かなり古い記憶でしかありませんが、当時、動くワルターが見れたことに感動した覚えがあります。
ストーリーも時代の流れを反映したもので、当時活況を呈したジャズがクラシックを凌駕する人気だったことがうかがえます。

映画としては、特に大きな感動ということもなく、よくあるお話の部類を脱していません。
例えば、戦時中に職業野球を題材にした映画を撮り、監督が黒澤明、ゲストで沢村栄治が投げるシーンがあれば、やっぱり見たいと思うでしょう。
映画そのものの評価はさておき。

そんな映画だと思いました。

2017.5.5

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うそつきカモメ
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