青いドレスの女

劇場公開日:

解説

人捜しの依頼を引き受けた素人探偵が、血生臭い殺人事件に巻き込まれる往年のフィルムノワールのムードを漂わせたハードボイルド・サスペンス。クリントン米大統領の愛読書としても知られる、推理作家ウォルター・モズレイの初長編小説『ブルー・ドレスの女』(邦訳・ハヤカワ文庫)の映画化(原作は、同じ主人公が登場する〈イージー・ローリング・シリーズ〉として書き継がれている)。監督・脚本は、俳優から監督に転じ、『運命の引き金』(V、92)で注目されたカール・フランクリン。製作はジェシー・ビートンとゲイリー・ゴーツマン、エクゼクティヴ・プロデューサーは「羊たちの沈黙」「フィラデルフィア」の監督ジョナサン・デミとその盟友エドワード・サクソン。撮影はデミ作品の常連のタク・フジモト、音楽は「サーチ&デストロイ」のエルマー・バーンスタインで、全編に流れるR&Bやジャズのヒットナンバーがノスタルジックな雰囲気を醸し出す。40年代のL.A.の町並みを完璧に再現した美術はゲイリー・フラットコフ。主演は「クリムゾン・タイド」のデンゼル・ワシントン。「フォー・ルームス」のジェニファー・ビールス、「カラーズ 天使の消えた街」のドン・チードル、「ストレンジ・デイズ ―1999年12月31日―」のトム・サイズモアら個性派俳優が脇を固めている。

1995年製作/アメリカ
原題:Devil in a Blue Dress
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場公開日:1996年2月10日

ストーリー

1948年、L.A.。失業中の黒人労働者イージー(デンゼル・ワシントン)は、行きつけのもぐり酒場の主人ジョッピー(メル・ウィンクラー)の旧友だという白人のオルブライト(トム・サイズモア)から、市長選に立候補中の富豪カーターの愛人で3万ドルを持ち逃げした白人女のダフネを捜す依頼を引き受ける。イージーは胡散臭さを感じたものの、家のローンを返済するために引き受け、「彼女は黒人が好みだ」というオルブライトの言葉を便りに聞き込みを開始。彼女の女友達のコレッタから、ダフネがカーターの前にフランクという黒人ギャングと同棲していたことを聞いた。その翌日、イージーは2人の白人警官に逮捕された。痛めつけられながらも開放された彼に、かつて市長選でカーター(テリー・キニー)と争った資産家テレル(モーリー・チェイキン)が接触してきた。テレルは、ダフネの行方をしきりに知りたがっていた。家に戻ったイージーに、何とダフネ本人から電話がかかってきた。白人専用のホテルに隠れていたダフネ(ジェニファー・ビールス)と初めて会ったイージーは、青いドレスの彼女の美しさに息を飲む。イージーは、マッギーという知り合いのポン引きから、ある手紙を取り返したいというダフネに同行するが、彼は何者かに殺されていた。それを知ったダフネは、彼を残して現場から逃げ去った。今や2件の殺人容疑者に仕立てられたと知ったイージーはカーターの屋敷に乗り込むが、オルブライトを使ってダフネを捜していたのはテレルの方だった。彼はテキサスから助っ人に来た旧友で早撃ち自慢のマウス(ドン・チードル)と組み、オルブライト一味の手に落ちたダフネの救出に向かう。敵のアジトでイージーは、ダフネが実は黒人との混血であり、フランクの妹であることを知る。その事実を掴んだテレルが政敵であるカーターを失脚させるべく、彼女を脅迫していたのだ。ダフネは自分とカーターを救うべくテレルの少年愛好癖の証拠写真を掴み、彼と対決しようとしていたのだった。イージーとマウスの活躍で一味は倒され、ダフネは救われた。コレッタを殺し、イージーを事件に引き込むお膳立てをしていたのはジョッピーであることが明らかになり、マウスが彼を射殺した。そしてダフネは、フランクと共に姿を消した。その後テレルの弱みを握ったカーターは市長に当選、イージーは稼いだ金で私立探偵事務所をはじめた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0映画の効用

2022年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ここのところぽっかり時間が空いたこともあり、久しぶりに続けて映画をみている。日に3本みるのは学生のころ以来かと思う。して、改めて、何につけても量なき質はあり得ないのだと思う。
初日の3本目にみた映画がこの映画だった。今度ロサンゼルスとサンディエゴに行く予定があるから、アメリカ西海岸が舞台の映画を見続けていた。先の2本は特筆すべきことはなにもなかったし、み終えて何か書きたいとも思わなかった。ただ、映画のいいところは例えそれが自分に刺さらない映画でも時間を無駄にしたという感がないことだと思う。それは本についても言えると思う。何が言いたいかと言えば、何かしら学ぶことがあるのだ。文化なり、時代なり、そんなふうなふわっとしたものだ。映画を見てビールが飲みたくなるとか、煙草が吸いたくなるとか、コーヒーうまそうだなとか、そういう何かしらの憧れだったりの積み重ねが日々の生活の中で自己満足の良い時間を作っていくのだ。
この映画は特にそんな風に憧れるシーンが多くあった様に思う。色がとてもよかった。質感とでも言うべきなのか。衣装もとてもかっこよい。埠頭でジャケットの襟を立てるだとか、開け襟のシャツだとか、クッションなしの丈のワークパンツだとか。今でも(というか今だからなのか)全然かっこいいと思う。
あと、若い頃のデンゼルワシントンはエイサップロッキーみたいやなと思った。
映画の最後にも繰り返されるギャングがデンゼルワシントンに言う台詞が耳に残った。
「ドアを出ればトラブルだらけ。大物を巻き込めば勝つ」

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yo_cga

3.0戦後という時代背景があるからこその映画

2021年2月27日
PCから投稿

現代にはもう人種差別がないとは言わないけど、この当時のような感覚はもうないんじゃないかな。
サスペンスとしては、微妙に緊迫感に欠ける気がする。

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UNEmi

3.0ドン・チードル

2018年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

怖い

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kossy

3.5おい、マウス。。。

2016年11月7日
Androidアプリから投稿

マウスの鬼畜っぷりがたまらないですね。
バックに流れる音楽が雰囲気良い。

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ハラオ
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