イヌ(2002)

劇場公開日:

解説

本作で劇場長編デビューとなる北田直俊監督が、26歳の時に雑誌で目にした片足の老犬にインスピレーションを受け、製作を決意。制作費1800万、スタッフを極限に減らし完成までに7年の歳月を費やして完成させた執念の一作。人間たちに翻弄された末、交通事故で死んだ一匹のイヌが異端の姿で生まれ変わり、人間に復讐を企てる異色の実験映画。

2002年製作/日本
配給:アップライジング
劇場公開日:2003年9月20日

ストーリー

数々の犯罪を犯し逃亡中の男は、一匹のイヌを助け、一人と一匹の旅が始まる。人間という不可思議な生命体に翻弄され、さすらいの果てに交通事故に巻き込まれて死んだイヌ。彼は悪魔の導きにより、人間を血祭りにあげるために、カカシとして生まれ変わる。イヌは、最後のエネルギーをふりしぼり、ただ歩き続ける運命を選択する。旅の途中、心優しい純朴な青年との出会いにより、少しずつ「生きる苦痛」を克服してゆくイヌ。だが、化け物の姿をしたその異端者は、町から冷たい視線を投げつけられるだけだった。異端は、いつの世にも、抹殺される運命にあったのだ!

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2023年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

【超異端すぎる度肝を抜く35ミリ自主映画】
最新作となる社会派Jホラー「佇むモンスター」の公開を記念して、北田監督の35ミリデビュー作品『イヌ』(100分)が、2023年6月4日(日)13時から横浜シネマノヴェチェンにて上映される。
約20年間もの間封印されてきた幻の35ミリフィルム。今回1回限りの限定公開。

製作期間10年。制作費1800万円。撮影資金は肉体労働で調達。
監督がたった一人で撮り続けた渾身の長編35ミリ映画『イヌ』

【チラシ文面から抜粋】
口当たりにイイモノが氾濫する[今]
『イヌ』を観た時の居心地悪さは異次元だった。
表現力も語り口も極端に雑で、極端に観心地悪い。
映画になっていない、と言ってもいい。
ただ、ホコロビだらけの画面から、
作り手の熱い[志]だけは垣間見れる。
しかも、35ミリフィルムでの挑戦とは
・・・恐れ知らずメ!
山本政志(映画監督)

こんな形で権力を撃つ手法もあるのですぞ。
永い年月をかけて、これほど実験的精神を
欠かさず、やり続けることは・・・
稀有な作家のタンジョウだ!
渡辺文樹(映画監督)

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にん