インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国のレビュー・感想・評価
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SF全振りのクライマックスに戸惑うも、コレはコレでアリ。
これは好き好きだとは思うのだが、このシリーズにノスタルジックな宝探しアドベンチャーを期待する者として、ルーカスが打ち出したSF路線には戸惑いがデカい。逆にルーカスは、同じところにとどまるのを良しとしなかったのだろうと思うし、そもそもの荒唐無稽さを考えれば「インディ・ジョーンズ 未知との遭遇」と改題したほうがいいと思える内容も、ルーカスのチャレンジ精神の賜物だったのだろうと納得はできる。
とはいえ見せ場を数珠つなぎにしただけで、物語がハネないという欠点はいかんともしがたく、新規参入組であるシャイア・ラブーフやケイト・ブランシェットもあまり生かされていない。かろうじて、本来はヘンリー・ジョーンズ(ショーン・コネリー)を想定して書かれていたというジョン・ハートの狂人っぷりと、常に敵と味方の狭間にいるレイ・ウィンストンの不遜さが、過去作にない魅力だと感じた。
いや、序盤の1950年代らしい空気はさすがで、大学を出るまでのテンポもいい。しかし、思えば1作目3作目の完成度とは別に、2作めのグダグダ加減もまた「連続活劇」らしさなので、年月を経て、これはこれでアリだという気がしてきた。
ケイト・ブランシェットのヒールが新鮮
BSで録画視聴。
ハラハラドキドキ感満載なのは健在。
ストーリーは単調。インデイジョーンズシリーズは仕方ない。
このシリーズはヒールのケイㇳ・ブランシェット。
彼女の演技がなかなかいい。それだけでも観て良かった。
観るアトラクション
昨日ディズニーシーでインディ・ジョーンズに乗りそびれたので代わりに(?)鑑賞。
これぞ冒険活劇という感じ。
楽しい!
最後はぶっ飛びエンディング。
ラストの結婚式シーンが個人的に好き。
なつかしい
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ロシアの女将軍が、クリスタルスカルを奪おうとする。
インディアナジョーンズが昔携わった仕事に関係があり、
強引にジョーンズの力を利用しようとする。
最終的にジョーンズがクリスタルスカルを手に入れたが、
女将軍がそれを奪い、祭壇にささげた。
で、よくわからないが、そこから宇宙人が生まれた感じだった。
で、将軍は死亡しジョーンズらは逃げ切って終了。
元妻がジョーンズの子を産んでおり、
最初はお互い知らずに接していたが、やがて関係が明らかに。
ケンカし合うが、結局は仲良くなって最後は再婚し、本当の親子に。
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こないだこのシリーズの旧作を見て古いと書いたところだが、
新しいこの作品はやはり見やすく、面白かった。
相変わらず盛り沢山で、動く床や軍隊蟻や大蛇、食肉人種に宇宙人と、
人によっては色々あり過ぎと感じそうな内容だったが、面白かった。
よくわからない点も多かったけど。
ジョーンジー!
昔ながらの冒険、スリル、アクション、ちょっとだけロマンス、全て詰め込んだルーカスフィルム。懐かしくもあり新しくもある、不思議な映画だなー。インディジョーンズシリーズは世代ではないが、たまに観るとホッとする何か憎めない映画。ラストのSF落ちには驚いたが、スカルが登場した時点で先が読めた。でも何の捻りもないストーリーもこれまた楽しい。流石にハリソン歳だしシリーズ終了かと思われたが、続編あるし笑
つーか、敵役女優が実はケイトブランシェットだと後から気付いて、かなり驚いた記憶がある。それにしてもマリオン老けたな〜笑
3回大きな滝壺に落ちてへっちゃらなタフな人たち
久々に2度目の鑑賞
監督は『激突!』『ジョーズ』『E.T.』『ジュラシック・パーク』『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』『マイノリティ・リポート』『ターミナル』『ウエスト・サイド・ストーリー(2021年)』のスティーブン・スピルバーグ
脚本は『ジュラシックパーク』『ミッション:インポッシブル』『スパイダーマン』『宇宙戦争』『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』のデビッド・コープ
2008年の作品
『最後の聖戦』から19年ぶりにまさかの制作公開されたシリーズ4作目
当時ハリソン・フォード60代半ばのおじいちゃん
これで終わりかと思ったら2023年になってまだ最新作って正気の沙汰じゃない
前作まで1930年代だったかな
今作は大戦も終わり1957年
ナチス教団ナチス今回はソ連KGB
強い磁力があるクリスタルの頭蓋骨をめぐって争う形
後頭部の形からいって明らかに宇宙人
インディアナ・ジョーンズ
愛称インディ
本名ヘンリー・ジョーンズ・ジュニア
表向きは考古学者だがトレジャーハンター
そして冒険家
諜報員として二重スパイも
女をとっかえひっかえのプレイボーイ
平凡な男の夢か
シニアは前作に登場しショーン・コネリーが演じたわけだが今回は写真だけの出演
前作で聖杯の水を飲み永遠の命を手に入れたわけだがまたどこかで宝探しをしているのだろうか
今回は第1作のヒロインとその彼女が産んだヘンリー・ジョーンズ三世3世が冒険に参加
宛らターザンになった3世や軍隊アリを含めてジャングルでのカーチェイスならびに車をゴムボート代わりに3回滝壺に落ちる一連の流れが一番の見どころ
前作もそうだが裏切り者でも助けようとするインディはわりと良いやつ
だから多くの人に好かれるんだな
蛇嫌いの設定わすれていた
テリーマンの義足みたいなものだ
別にそれもういいだろと
『インディ・ジョーンズ』観てたつもりだがいつのまにか『未知との遭遇』を観たような感じになってしまった
この作品は時代背景は20世紀だが21世紀なりの『インディ・ジョーンズ』だ
スピルバーグやルーカスの集大成の一つだろう
最後はなんやかんやで大変遅ればせながら2人の結婚式でハッピーエンド
2023 97本目
TVでの再視聴です。
当時期待を胸に映画館に行って
期待を裏切られた思い出があります笑
ハラハラドキドキが薄く、宇宙人かぁというのが印象でした。
当時シャイアラブーフが後継者かとか言われてましたね。
スピルバーグ作品にしてはがっかりでした
ルーカスがこういうの好きなのかなぁ
第一印象は「老けたなぁ」でした。
そりゃそーだ。ハリソン・フォードは66歳ですもん。
役中のインディは56〜57歳でしょうか。まぁ、話が進むにつれ、マットくんも目を丸くするほどの「ケンカの強さ」「修羅場慣れ」「超一流の冒険家」としての姿が見えてくるので違和感は解消されていきます。
ただ、肝心のストーリーはどちらかと言えば2作目に近いかもしれません。
マリオンの登場で、インディとマット、双方の微妙な心理の機微がちょこちょこ垣間見えるなど、そういう細やかなトピックは面白いんですけどね。
笑えるシーン満載です。
こういうところは、ハリソン・フォードという一流役者の演技力・役作り力が為せる技なのでしょうか。
第2作に関しては、スピルバーグは3部作中最悪と評しているのに対し、ルーカスは「大好き」と述べているんですよね。
スピルバーグは「ストーリー重視・エモーショナル重視・ストーリーとアクションの黄金比を大切にする・フィルムの芸術性重視・デジタル化には慎重」なのに比べ、
ルーカスは「面白い事大好き・新しいこと大好き・最新技術は率先して取り入れる」なのかもしれません。
決してルーカスがストーリーを軽視しているわけではないけれど多くの人々にとって「大切にして欲しい箇所」にルーカスは拘泥しないのかもしれませんね。
かと言ってルーカスの性格は「商業主義」とは正反対のところにあるようです。伝え聞く話では、内気で内向的、人付き合いが苦手。
子供の頃からSF好きで、常に未来を見つめてきたルーカスにとっては宇宙人も高次元生命体の存在も、少しも荒唐無稽ではなく、もしかしたらファンタジーですらなく
「現実として当たり前に存在するもの」なのかもしれない・・・と考えてしまった本作でありました。
ルーカスの天才的感性は、常人の理解を超えたところにあるのかもしれません。
1957年頃といえば冷戦に宇宙進出競争(スプートニク打ち上げはこの年)
核開発競争に赤狩り。
そんな深刻な世相を意に介さず若者達はジェームス・ディーンにエルビス・プレスリー、アメリカン・グラフィティーよろしくカーレースなどにうつつを抜かす。
そんな時代背景が描かれていて興味深かったですし、マットくんが殺されそうになる前に髪をセットしてみせるなど、若者は若者で彼らなりのポリシーを有している一幕は好感がもてました。
前3部作や他のルーカス作品・スピルバーグ作品等へのセルフパロディ満載で、笑えるシーンも多くて楽しい事は楽しいんですけれどね。
齢(よわい)66にしてもハリソンのアクションは健在で「カッコいいジジイ」としてラストのウェディングをキメるところは良い落とし所だったと思います。
星は3.7〜8って印象だけど、レビュー評価も低いのでオマケしときます。
やっぱロマンだぜ
ちょっと年取ったインディ。でも、まだまだ若い者にゃー負けてないぜ。ナチスに代わってソ連と勝負さ!
サイキックパワーと考古学、関連ある?と思いながらも、インカ文明に繋げてきて、けっこう面白く観ていられる。遺跡が変貌するところが圧巻。こういうところはさすがスピルバーグだよね。ロマンだわ〜。
ソ連の科学者ケイト・ブランシェットがかっこいい。アリをひざでつぶすところが最高! アリ…とても怖い。
すごい大団円で終わったので、これで完結でも良かったように思うが、15年後にまだやらねばならないことがあったのか。期待しておこう。
日テレ金曜ロードショーを視聴。
なんでそっち方向へ行くのか
個人的には楽しめましたが、前作から間が開きすぎですね。
ストーリー前半は面白かったんだけどなぁ、後半からがなんか…受け付けず。
最後は宇宙人落ち?って言うのがちょっと・・・。
シリーズは大好きなんですけどね。
第一作目のヒロインのマリオン、年齢はかんじましたが、相変わらずキュート!
ストーリーの序盤で、一瞬「アーク」が映りましたね!
そこでちょっとうれしくなりました。
既知との遭遇
金曜ロードショーの新作に合わせたプロモーション放映もついにラストの村井國夫吹替版。
こんなに有名なシリーズなのに、ちゃんと観たことなかったんで、なんだかんだいいものを観たという気持ち。
シリーズを通してハリソン・フォードはほんとにチャーミングでかっこいいし、トレジャーハンティング版の007みたいだった。ジョジョ2部のジョナサンの元ネタなのは知ってたけど、ほぼそのまんま過ぎて驚いちゃう。
で、長いインターバルののちに4作目。CGもバリバリ使える時代になって作られただけあって全体にゴージャス。撮影はおなじみヤヌス・カミンスキーになっていたけど、往年のあの感じをちゃんと感じさせる画面だった。
話がすごい面白いとかじゃないけど、安定の演出のうまさ、テンポのよさでついついラストまで見てしまった。
ロズウェル事件だの、南米に残るオーパーツだの、一定の年齢以上の人なら懐かしさで脳がかゆくなるような「ムー」的ネタがてんこもり。
冒頭の核実験の再現場面や作目ジャングルでのチェイスシーン、軍隊アリの恐怖やラストの未知との遭遇シーンなど、「これどうやって撮ってるんだろ」と思うような場面や見せ場がいくつもあって普通に楽しい。
当然スタントも使ってるだろうけど、ハリソン・フォードはちゃんと動ける人に見えるし、乗馬シーンもあってサービス満点。
その後のインディはどうしていたの?という疑問にもさらっと答えたり、全体に散りばめられたアイデアがしっかり回収されててうまくできてると思う。まあアメリカのスパイとかいうのは正直余計だと思うけど…
あと、いつもは現地の人の描き方に配慮があったと思うけど、今回はちょっと一方的な「原住民」描写で後退してる感は否めず。
公開当時はこの後もスターウォーズのリブートだのブレードランナーだの、さらに5作目まで、あの頃のハリソン・フォード祭りになるなんて思いもよらなかっただろうなぁ。そういう意味では多少無茶しててもスリルがなかった。
なお過去3作は観終わる頃にはお腹いっぱい、もう勘弁という疲労感があったけど、本作ではそれがなかった。なぜでしょう…?
これは、いい♪
初めて観ました。
80年代の3部作が面白いと思えなかったので、ほったらかしだったけど、
新作の為に、やっと観ました。
予感していたが、これは面白かった♪
ケイト・ブランシェットが秀逸で、存在感あるわ演技うまいわ、
やっぱり、素晴らしい俳優だな…と。
この方の、おかげで、かなり映画の価値が上がってると思います。
この役は彼女がベストキャスティングだと思う。
珍しくボブカットしてますが、初期の椎名林檎さんみたいで、
まー、カッコイイです(笑)
舞台が50年代で『乱暴者』のマーロン・ブランドみたいな人が出てきたり、
エルヴィス・プレスリーの「HOUND DOG」で始まったり、
個人的に刺さりました(笑)
脚本的には、
クリスタルスカル、コーンヘッド、ロズウェル事件、が出てきて、
都市伝説ファンには、おなじみの、興味深いテーマでした。
過去、やりすぎ都市伝説でも言及されてたのですよ、この映画…
一応、伏せておきますが、今回は家族的な新展開もあり、シリーズ中の重要作では?
面白いので、もう1回観たい♪
よく出来た名作だと思う。
LIKE IT♪
インディ・ジョーンズ 家族はつらいよ
私の約45年にわたる映画遍歴の中でも、最高のヒーローの一人インディージョーンズ‼️第4弾製作の噂は、実は1990年代からありまして、映画雑誌でも度々ニュースになっておりました‼️でもなかなか製作が進まず、理由としてはスピルバーグ、ルーカス、ハリソンを納得させる脚本が出来上がらないというものでした‼️そのために遅れに遅れて当時出演に意欲的だったショーン・コネリーも出演を辞退されました‼️そーゆー紆余曲折を経て、ようやく完成した第4弾「クリスタルスカルの王国」ですが、結論から言うとやはり三部作には遥かに及ばずと言う出来栄えになってしまいました‼️やはり1番の理由はこんな脚本を3人はずっと待ってたんですか?と言わざるを得ないストーリー展開‼️ 1950年代を舞台にクリスタルスカルをめぐってロシア軍と戦うという物語はいいと思うんですが、やはりオチを宇宙人ものにしたというのは良くなかったですね‼️ルーカス監督によれば、1950年代というのは、核兵器開発や冷戦の恐怖が宇宙人侵略という形でいろいろな映画に登場したという事が頭にあったみたいです‼️しかし世界中を駆け回って、古代遺跡を発掘、人類の歴史に関与してきた秘宝を追い求める、というインディ・ジョーンズのスタイルに、やはり宇宙人は合わなかったと思います‼️ストーリー以外で見てみれば、アクションシーンはなかなか見ごたえのあるものだったと思います‼️特にジャングルを舞台にしたロシア軍との攻防では、戦車の上でのフェンシング対決や、お猿さん達のターザン、軍隊蟻の攻撃、滝壺への車ごとのダイブなど、まさにスピルバーグ監督でなければ演出できない傑作アクションシーンです‼️ハリソン・フォードも当時66歳で素晴らしい演技と身体の動きでした‼️ただ核問題を軽んじているとしか言いようがない冷蔵庫のシーンや、全く魅力的ではないジョン・ハートのキャラクターや、マーカス・プロディの後釜と思われるインディの上司、そして問題視シャイア・ラブーフのインディの息子マット・ウィリアムズ‼️ひょっとしたらルーカスフィルムとしてはこのマットを新たな主人公としてシリーズを続けていく思惑だったのかもしれませんが、見事に思惑が外れ今回第5作の公開となりました‼️こうなったら2作目「魔宮の伝説」のウィリー・スコットとの間にも実は息子がいたという設定にして、新たにシリーズを続けるのはどうでしょうか❓ダメかな、やっぱり⁉️
規模はデカいようでちっちゃい?
そっち方向に走っちゃったか〜。シリーズで最も評価が低いのも納得。当時のスピルバーグの流行りだったのかな。馬や縄のアクションがカッコイイのに、SFだらけのアドベンチャーだったらそれが見れないもんね。初めて眠たくなっちゃった。
前半はしっかりインディ・ジョーンズやってて面白かったのに、途中から迷走して1作品目の女性キャラ登場。そしてまさかの展開??このシリーズぽくもないし、スピルバーグぽくもない。なんでこんなラストにしちゃったんだろう。ワクワクが詰まっていて、大興奮で元気が漲る、シリーズ1番の魅力はどこへ。なんだかな〜。
全然面白いんだけど、色々と無理があるというか。登場人物の増やしすぎは、観客をガッカリさせる原因の一つですよ。ラストだけ考えて、回りくどく冒険した感じ。せっかくのケイト・ブランシェットも勿体ない。何十年ぶりの新作なら、過去の焼き回しじゃなくて新たな物語がみたいよね。最新作もこうならないように願うばかり。
4本だったので、あっという間に見ちゃいました。
さて新作。本作ですら少し老いを感じてヒヤヒヤしちゃったのに、最新作は大丈夫か?不安は残るけど、映画館で見れることにワクワクが止まりません。
インディ・ジョーンズ 家族珍道中で未知との遭遇
最新作前に、シリーズ再見。
『~最後の聖戦』から実に19年ぶりとなる、2008年の4作目。
私のインディ初劇場鑑賞。
前3作は(当時)VHSなどで何度も見ていて、初めて劇場で観るインディを首を長くして待った。
私が映画にどっぷり浸かるようになった高校生時代くらい(1997年~1999年辺り)から新作製作の話が流れ、公開時期や新たなキャストが浮かんでは消えたのは幾度だった事か。
ようやく出発したインディ新たな冒険と秘宝は…
謎の力を秘めた“水晶髑髏(クリスタル・スカル)”。
それを幻の黄金都市“エル・ドラド”に戻せば、その力が宿る。
狙うはナチス…じゃなくて、ソ連のKGB。1957年、東西冷戦。政治的対立も絡み、あの頃とは敵も時代も変わった。
謎の“クリスタル・スカル”を巡って繰り広げられる冒険と争奪戦…。
この時66歳だったハリソン。
初老ながらも魅せる身体を張ったアクション。シリーズ名物、屈強な敵との格闘も。
アクションの最大の見せ場は、ジャングルでのカーチェイス。相手の車に乗り移って乗り移って、断崖絶壁のスリル。車上で剣を付き合わせ、猿やツタをスイングしてのターザン・ジャンプ。
コミカルなアクションも多い。序盤、勤める大学内でのバイク・チェイスも。
そんなアクション・シーンでハリソン共々身体を張るのは、今回の相棒。
シャイア・ラブーフ演じる青年、マット。
革ジャンにバイク、ポマード付けたヘアスタイルの“50年代ジェームズ・ディーン風”。
イケイケな若者ながら、初めての闘いや虫などにちょいビビり腰。
彼の母親がかつてインディと親しい仲。その母親というのが…、
第1作目のヒロイン、マリオン。カレン・アレンがカムバック。登場時、1作目を彷彿させる「インディアナ・ジョーンズ」の言い回しやジャングル・チェイスで運転奮闘。
1作目オマージュでは、あの“聖櫃”が一瞬…。
1作目の後、結婚する筈だったインディとマリオン。が、土壇場で逃げたインディ。その時マリオンは妊娠していて…。
そう。マットの本名は“ヘンリー・ジョーンズ3世”。インディの息子!
所々それを思わせる描写も。敵を振り切って笑うマットにブスッとした表情のインディ。これ、『~最後の聖戦』でのヘンリーとインディのやり取りのワンシーン。
息子と分かると、「ジュニア」と。対して「ジュニアと呼ぶな」。これなんかまさに。
大学を辞めたマットに、当初インディは「自分の好きな道を行け」。が、息子と分かると、「大学を辞めるな!」。途端に親心。
インディ、マリオン、マットの家族珍道中。
他旅の仲間に、インディとは古い友人の考古学者、オックス。“クリスタル・スカル”の影響で気が触れ、訳の分からない言葉を繰り返すが、彼が謎を解く鍵。ジョン・ハートが妙演。
当初オックスの役所はヘンリーに当てられる予定だったが、ショーン・コネリーがすでに引退していた為再演叶わず。(ヘンリーの役が大変お気に入りだったコネリーは復帰を真剣に悩んだという)
その為、ヘンリーは他界した設定に。インディの机に父の遺影。それを見つめるインディの眼差し…。
学部長マーカス役のデンホルム・エリオットはすでに故人で、ジム・ブロードベントが新たな学部長に。インディがKGBにマークされた事で事実上の解雇を告げるが、本人も職を辞し…。
以上がインディの仲間側。
敵対するのは…
インディと幾度も危機を経験し、頼れる相棒と思っていたマック。借金でKGBに寝返り。…いや、二重スパイ? …いや、本当は?
そして立ち塞がる最大の敵は、ソ連軍大佐でKGBエージェントのイリーナ。
格闘や剣術に長け、超能力を求め“クリスタル・スカル”とその不思議な力を執拗に狙う。
おかっぱ頭で、ロシア人を非ロシア人が演じる今でなら“ホワイト・ウォッシング”だが、そこはケイト・ブランシェットがインパクト充分に巧演&怪演。
ケイト自身もシリーズのファンだったという。が、周りの女性がインディとキスしたいと思う中、ケイトは“インディになりたかった”。それは叶わなかったが、敵としてインディを窮地に追い詰める。
何せ19年ぶりの新作。待ちに待ったファンの期待は凄まじいもの。
暗く思いシリアス作品が続き、スピルバーグも久々の娯楽作を楽しんで撮ったかのよう。
エンタメ性とサービス精神はたっぷり。
勿論充分楽しめたが、前3作ほどでは…。ちょっと気になる点も…。
“核の冷蔵庫”と揶揄される冒頭シーン。核実験場に紛れ込んでしまい、寸での所で鉛製冷蔵庫に入って難を免れる。巨大なキノコ雲も目撃。核爆発を冷蔵庫で凌ぐ…? あんな至近距離でキノコ雲を…? ハリウッド映画によくある核へのお粗末描写…。やられた側は忘れないが、やった側はその恐ろしさを知らない。
序盤の保管倉庫や“クリスタル・スカル”からも薄々分かる通り、宇宙人絡み。
ルーカスは50年代B級SFへのオマージュとして作るも、当初スピルバーグやハリソンは反対。脚本は何度も練られ(M・ナイト・シャマランやフランク・ダラボンも携わった)、今の形に。でも結局、最後はもろSF。宇宙人やUFOまで出るし…。
何か前3作までの毛色とは違う…。オカルト的な超常現象ミステリーの線を越えて欲しくなかったかな…。
まあでも、個人的インディ初劇場は楽しんだ。
ラストシーンはインディとマリオンの結婚式。
インディも遂に身を納める…? あの帽子を被るは、マット…?
…いやいや、まだまだ!
15年ぶり、最後の冒険へ!
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