キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

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劇場公開日:

解説

スティーブン・スピルバーグ監督が、レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスの共演で描いたクライムドラマ。実在の詐欺師フランク・アバグネイルをモデルに、パイロットや医師になりすまして巨額の詐欺を働いた若き天才詐欺師と、彼を追うFBI捜査官が繰り広げる追跡劇を軽妙なタッチで描く。1960年代。高校生のフランクは両親の離婚をきっかけに家を飛び出し、生活のため小切手詐欺に手を染めるがなかなか上手くいかない。ある時、パイロットになりすませば簡単に人を騙せることに気づいた彼は、各地を飛び回りながら小切手の偽造を繰り返すように。やがて、FBIのベテラン捜査官ハンラティが捜査に乗り出す。フランクの父をクリストファー・ウォーケンが演じ、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

2002年製作/141分/アメリカ
原題:Catch Me If You Can
配給:UIP
劇場公開日:2003年3月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第60回 ゴールデングローブ賞(2003年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) レオナルド・ディカプリオ
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映画評論

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写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

4.5憧れの人になるレオ様

2024年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

実話。詐欺師とFBIの追いかけっこ。

映画『ギルバート・グレイプ』で、アーニー(レオナルド・ディカプリオ)の兄のギルバート(ジョニー・デップ)は長髪イケメン。
今作でフランクを演じたレオナルド・ディカプリオは(アーニーの憧れの兄のように)長髪イケメンの姿を披露した。『タイタニック』ですでに”レオ様”という美男子俳優の座についていたし、今更で間抜けなことを言うが、おめでとうディカプリオ。

今作は、レオナルド・ディカプリオの演技力の良さが生かされていた。
ウハウハでカッコいい憧れの姿になったフランクおめでとう。

フランクを執拗に追うFBI捜査官を演じたトム・ハンクスも最高に美味しい役で、本当におめでとう、今更ながらだしここで言っても本人が読む確率は低いだろうけど。

トイレ行ったり、ディカプリオの濡れ場もあって、リアルで没入感があって面白い。

彼らが年1回電話してるうちに友情(なのか愛なのか何か)が芽生えて、お互い報われて良かった。

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Don-chan(Daisuke.Y)

3.5生クリームをバターに

2024年3月9日
iPhoneアプリから投稿

生クリームに落とされた2匹のネズミ
片方は溺れて死に絶える
片方はもがき続け生クリームをバターにして脱出する

フランクは親の経済的な変化、両親の離婚、という生クリームから脱出しようと奮闘した結果、特筆したスキルを身につけFBIになった。

パイロット、医者、弁護士、FBIのうちなるのが難しい職はなにか?

適切な手段で勉強すれば弁護士になれる。フランクは2週間勉強した?

FBIには突出した能力が必要なのかもしれない。そういったスキルを身につけるのは本気で何かに取り組んだ果てに得られるのかもしれない。

嘘をつかずに真っ直ぐに努力することでハンラティは目的であるフランクの逮捕と優秀な部下を手に入れた。

何かに向け努力することにより、社会から必要とされるスキルは身につく。
その手法が誠実な手法であるか否かによって、対価は変わるのかもしれない。
フランクの対価は少し少ないが、ハンラティは2を手に入れたといえるのかもしれない。

ジョンウィリアムズの音楽が良かった。
フランク以外が無能に見えてしまう部分もあるが、あくまでエンタメ映画としてバランスを取った結果?とも言えるので、これはこれでよいと個人的には思う。

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@R3X

4.0実在するんかい

2024年3月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

知的

ディカプリオとトムハンクスの関係性が終始良い
家族関係修復のため奔走する子供であるディカプリオと嘘をつかず信頼を勝ち取ったトムハンクス
最後にFBIに戻ってきたところに現れてる
FBIで与えられた部屋個室で広すぎ
司法試験2週間で受かる頭

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くっきー

5.0孤独感が彼を犯罪に走らせる

2024年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

主人公フランクの詐欺や身分詐称の手法が鮮やかで、犯罪者なのに関心してしまう。彼は昔から天性の詐欺師としての才覚を持っている。作中では自分が生徒として通う学校において、一週間教師のフリをして授業を行うという信じがたいことをやってのけている。きっと俳優や営業マンになっても物凄い金額を稼げていたことだろう。

彼は早くから小切手詐欺で大金を稼いでいた。それにも関わらず彼は身分詐称や小切手詐欺を止めず危ない橋を渡り続けている。それは、孤独感や周囲の人間から認められたいという承認欲求から来ているのだと思う。

作中では、ライバル的な立ち位置のトム・ハンクス演じるFBI捜査官、カール・ハンラティに、クリスマスの日に電話をしている。そのときカールは「お前が電話をしてきているのは話せる相手がいないからだ」と主人公フランクを嘲笑している。フランクにとって図星の発言だったようで、怒りをあらわにしながら電話を切っている。また、父親にも継続的に手紙を送っている。これらの行動から、彼の周囲には彼を認めてくれるような関係性の人が一人もおらず、孤独感から逃避するためにパイロットや医者等、皆が優秀だと認め憧れるような社会的地位の高い職業の詐称を繰り返しているのだと思う。その契機となったのが両親の離婚であり、彼の心に暗い影を落とし、犯罪に手を染めさせる原因となっているのだろう。

最終的に彼は逮捕され、FBIにおいて今まで詐欺から得た知見を提供しながら働くという、FBI捜査官カール・ハンラティが提示した条件の元に釈放されることになる。そこからは真面目に働き再犯を起こしていないのだが、これもカール・ハンラティがフランクに寄り添うことで孤独感を埋めることができたのが理由だろう。

彼の孤独感や承認欲求が理解できる部分も大いにあり、色々と考えさせられるとても良い映画だった。

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根岸 圭一
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