「鬱屈とした主人公がよかった」アメリカン・フィクション Shihommatsuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0鬱屈とした主人公がよかった

2024年3月1日
iPhoneアプリから投稿

日本人にはこれはわからないと思う気持ちと、いや、これは人間の話と思いたい自分と、でもやっぱり全てを暗喩よ比喩や皮肉を取りきれないし、ただ主人公の気持ちや他の人の気持ちもスムーズに受け止められるんだから、この映画を分かった!と言っていいのかが、わからなかった。面白かったのかと言われると、面白くなかったのだ。ユーモラスな箇所はもちろん面白いんだけど。
分かったような気になるなと言われているような、お前の物語でもあると言われているような両極端な感想を持った。

リアルとはなんなのか、フィクションとは何かと軽いタッチで考えさせてくれる作品だけど、実際の一番言いたいのはただの皮肉だと感じる一面、主人公の父親のパートが核となるリアルなのだと思うと、ならば肌の色は関係ないじゃない?
やはり、これは皮肉に包まれたこの映画をアマプラで賞を取りそうだから選び、家族関係に悩んだりしながらも家で転がりながら観る私の物語だと感じるんだけど、この捉え方が正解なのかもわからない。

Shihommatsu