劇場公開日 2024年4月19日

陰陽師0のレビュー・感想・評価

全278件中、121~140件目を表示

3.5楽しめました。

2024年4月25日
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鑑賞方法:映画館

主役請負人、山崎賢人。晴明をしっかりと演じてました。が、どうしても野村萬斎と比較してしまいますね。なので過去作は先ず消してから観たほうが良いと思います。比較すると先入観から入ってしまうので。でも晴明ってこんな性格なの?原作知らないからぶっきらぼうに感じました。そこが山崎賢人流ならそれでいいか。染谷将太の助演はとても良かったです。お見事。味がありました。奈緒さんが若かりし蒼井優に見えたりしますがかわいいから良しです。
さて「呪」というものがどれだけ理解されるでしょうね?精神世界まで掘り下げて作られているのでかなり難しいと思います。人は心の奥底で繋がっている。とてもスピリチュアルな内容も含んでいるので理解できない人はいると思います。そこを語ろうと決めた監督すごいです。この作品が好きになれた理由はそこにあります。人の想いはとても大きなものです。良いものもあれば悪いものもある。精神的な念というものは現実に関わってくるから馬鹿にはできないのです。人を恨んだら自分に返ってきますので止めましょう。

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秀

3.5キャスティング・・・

2024年4月25日
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鑑賞方法:映画館

舞台挨拶中継付き上映にて鑑賞
上映前の奈緒さんと佐藤監督が「一気に平安時代にいざなってくれる平安時代顔のお笑い芸人さん」のお話をされていて、その方々の登場で笑ってしまった。本当にそうだった(笑)

まず冒頭にわかりやすい説明があります。
津田健次郎(呪術廻戦の七海健人の声の主でもある)さんによる素晴らしい声により映画の世界へスムーズにいざなってくれました。
悪役がね、誰であるかが冒頭でわかってしまったのはちょっとがっかり。
あまりにも予想通りだったんだもん…

役者さん達はそれぞれ素晴らしい
染谷将太の博雅さまのちょっと抜けてるところや話し方が可愛いらしくてキュンとしました。染谷将太は良い役者だと思う!
山崎賢人はキリっとした感じも良いです。アクションシーンは少な目でしたが、髪がバサッとロン毛になってからがとても美しかった!
呪術のポーズもカッコイイです(呪術廻戦の五条悟もやってるやつ!)

VFXに関してあまり評判良くない口コミも拝見しましたが、私は気になりませんでした。
平安時代という設定に関して、リアルは求めていないのでファンタジックでとても美しかったと思います。
ちなみに大河ドラマ「光る君へ」ではユースケ・サンタマリアが晴明を演じています…

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こ~なっ

3.5CGだらけ

2024年4月25日
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もっとアクションがあると勝手に思ってた。
ここまでCGだらけだと映画として如何なものか...

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ピピ

5.0楽しかったよ。

2024年4月25日
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映画と言う中の決まった時間の中での
ストーリーだから、仕方ないが
も少し、話を広げて回収してもらいたいな。
続編あればいいな。

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ジッパー

4.0新解釈陰陽師

2024年4月24日
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知的

難しい

幸せ

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ぱおう

3.0可もなく不可もなく

2024年4月24日
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楽しい

興奮

幸せ

最初から無礼な清明(笑)

清明のセリフ回しが哲学的過ぎて
「何いってんだコイツ」みたいな印象を受けた。

キャスティングについては
主演の山崎氏のまた別の面を見せてもらった。

源博雅役の染谷氏はナイスキャスティングと思う。
歴代の俳優の中では一番しっくりきた。

続く…か?
強力な悪役が用意できればいけそうだ。

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YOU

3.5要は思い込みってこと?

2024年4月24日
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そして安倍晴明だけが本物。
世の中、何が真実なのか?と思っていたが、真実は主観により変わり、何が事実なのかってことなのね。あーだから真実は神のみぞ知るなのか。心の内は本人と神様しか分からんわ。

意外に面白かったですわ❤️

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Oyster Boy

4.0深い陰陽道

2024年4月24日
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鑑賞方法:映画館

陰陽師0̸

実写版と言えば山﨑賢人といえるぐらい、本当に色々演ってくれます。何をやっても「山﨑賢人」とはならず、それぞれの役にしっかりハマります。

野村萬斎の安倍晴明の印象が強いので、どうかと思っていました。が、若かりし安倍晴明ということで、陰陽寮の中でも呪術を使いこなし、天才と一目置かれる少し尖った若い晴明に惹き込まれます。

染谷将太の源博雅がすごく良かったですね。これはこれでハマり役なのではないでしょうか。
少々軽めで頼りなさそうですが、心の奥では優しく暖かい心を持ち、それでいて晴明や徽子女王を支えるのです。

その他豪華俳優陣が脇を固め、アクションシーンも面白かったです。康家殺しの罪を着せられた晴明は、得業生をめぐる学生たちから狙われ追われる。そんな時に徽子女王がさらわれたことを知り、徽子女王を探すために陰陽寮を離れなければならないが、学生たちに阻まれる。晴明の動きは打撃を加えるのではなく避けて防ぐことでスルスルと学生たちの間をすり抜ける様は、まさに神業のようで魅了されました。

板垣李光人の帝も良かったですね。美しくそれでいてしっかりと将来を見据えた感じが凛々しかったです。

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Qoo

3.5山崎賢人は色っぽいと思った

2024年4月24日
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お姫様よりも。

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satsuん

5.0陰陽師はレッツゴー!陰陽師しか知らない私がレビューします!

2024年4月24日
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泣ける

楽しい

興奮

1時間53分という限られた時間によくもこれだけ詰め込めたな、というのが第一印象。ミステリー、アクション、ラブストーリー、友情…いろいろやっておきながらそれぞれが雑にならず、魅せるべきところをしっかり魅せてくれます。

冒頭、ナレーションにより時代背景や陰陽師というお仕事に関する説明を丁寧に説明してくれます。これにより、歴史や陰陽師の知識ゼロの方でもすんなり世界に入っていけます。人物紹介などもそこそこに、テンポ良くストーリーが進んでいきます。

今ではすっかりおなじみになった白組のVFXが素晴らしく雅。呪術パートももちろんですが、恋愛パートの見せ方は凄く良かったです。幻想的な雰囲気の中、感情をぶつけ合うシーンは泣けます。私の一番好きなシーンです。

アクションは少し控えめですが、山崎賢人、流石です。キングダムやゴールデンカムイでは無骨でマッチョなアクションでしたが、今作では優雅に踊るようなアクション。美しい。クライマックスでメインビジュアルで見られる長髪姿になるシーンにはドキッとしました。

そして染谷将太。素晴らしい演技でした。表情、セリフ、仕草など、観客を惹きつける魅力を感じました。

あと忘れちゃいけない、音楽!盛り上げ方が凄く良かった!

陰陽師や夢枕獏に対する知識も思い入れも0だからこそ最高に楽しめたのだろうか。原作ファンや過去の陰陽師作品のファンの方々にはどう映ったのだろうか。そのへんは知らん(笑)エンタメ作品として純粋に楽しめました!

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どすこいたろう

4.5面白かった

2024年4月24日
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予告を見てもっと子供っぽい感じかと思ったけどそんなことはなく面白かった。
脇を固める俳優さんたちも良いし山崎賢人が本当にカッコいい。
ぱらりと髪が解けた時はかっこよすぎてハッとしてしまった!
キングダムの役柄よりも安倍晴明役の方が個人的には好き。
映像が綺麗。
細かな説明が盛り込まれていて話にすっと入っていける。
染谷くんもやっぱり良くて、いいコンビだと思う。

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はな

4.5期待してなかったので◎

2024年4月24日
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期待していなかった事もあり、だいぶ楽しめた。映像が美しいし、それなりに筋もしっかりしている(ツッコミ所が目立ってしまうと、アレはどうなったの?終始集中出来なくなってしまう性格😅)ので、陰陽師というファンタジー的な要素にも納得できる展開。そしてなんといっても俳優陣が良い演技で、特に奈緒さんのシーンはともすると陳腐になりがちな所を、心に訴えかけるバランスの取れた物にしてくれて、早くもパート2を期待いたします^ ^

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ゆやん

3.0夢枕獏のオリジナル脚本ですが、クチコミがいいのと山﨑賢人主演なので鑑賞❕

2024年4月24日
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難しい

寝られる

精神世界と現実が混在するなか、ストーリーは難解ですが、とにかく映像がキレイ。
安倍晴明を山崎賢人、源博雅を染谷将太、徽子女王を奈緒が演じるのですが、山﨑賢人、染谷将太の演技は見るものがありますが、奈緒の役柄と演技は彼女らしくないと思いました。

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映画大好きジジイ💓♥️❤️

4.0素晴らしい映像!!山崎賢人イケメン!!

2024年4月24日
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興奮

知的

・映像が素晴らしい!!
・陰陽師の説明がきちんとあり、ストーリーに入りやすい。
・山崎賢人がイケメン過ぎ!!キングダム、ゴールデンカムイと素晴らしい役者です。
・ミステリー的な要素もあり、ストーリーが良く出来ています。

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ノリスケ

4.0真実と事実

2024年4月24日
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どうしてもキングダムのイメージが頭から離れない。

真実と事実がごっちゃになったりした。それでも《別物》としてとても面白かった。

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M U

2.0何処の国のお話かしら?

2024年4月24日
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笑える

楽しい

単純

現代アレンジの平安京、って考えればアレら(有職故実滅っ茶苦茶)も許容範囲になるのかな…(-_-;)? 御簾のない場所から話しかける貴族女性(しかも皇女)ってパラレルでも在りえないよ。
とりあえず、姫の部屋の花びらは片付けようよ。あれじゃあ、風雅とか優雅とかじゃなく、突風が吹き荒れた後で、掃除してない部屋だよ。

役者さんたちの演技は◎、話もそれなりにまとまってる…なだけに色々惜しい。

一番気になったのは、背景が、あまりにもAIに描かせたっぽ過ぎて興ざめ。
自然の描写が草花含め、和風じゃなさ過ぎ。百歩譲ってもアジアじゃない。
これがディズニーアニメなら秀逸な出来だと思うけど、実写版なんで違和感しかない。
清明の過去の記憶のシーン、何で現代の平らな土手が出て来たの?平安の頃なら草ボーボーだろうが。
現実じゃないから、リアルっぽさいらないっていうのはない。夢とは思えない程、リアルに作られた世界って設定なんだから。

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apllo

2.0後に何も残らない

2024年4月24日
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綺麗なCGは良いんだけど
話として何に追い詰められているのかいないのか
全てぼんやりしていて
全体的に平板な展開

なんかそうじゃないんだよな
が多かったと思います

期待が大き過ぎたのかもしれません
原作に興味ない人も
何が起こっているのかなんとなくわかるし
これはこれでいいのかな

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Toshiro Matsunaga

3.0デジタル時代だからこそアナログで

2024年4月24日
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楽しい

興奮

VFXの技術が日進月歩で進む中、これが現代映画の成せる業かと改めて感じました。安倍晴明の映画は昔からその時代のデジタル技術を駆使して制作され、今回はどれくらいの映像を見せてくれるのか?というのも楽しみの一つかもしれません。
しかしながらその時代のリアルな陰陽師を見る事ができずただのSF映画で終わってしまっているのは残念な所です。現実離れしたマジックのような術や光とスピード感で作られた魔物とは一旦おさらばして、アナログで陰陽師を蘇らせて欲しいとも感じました。

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世界の尾張名古屋

3.0真実と事実の違い

2024年4月23日
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予告を観てCGが気になり鑑賞しました。
分かりやすい展開だったので歴史物が苦手な人でも理解しやすい映画だと思います。

疑う事より信じる事のほうが圧倒的に難しいけど、そこから生まれる物は何物にも変え難い大切な物になるんだなと改めて思いました。

予告ほど迫力は無かったけどとにかくCGがきれいで癒されました!

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ともち

4.0女流監督ならではのロマンチックたっぷりな展開。オカルト色を押さえて、呪術の本質を人の心の弱みを突く暗示と催眠であるとクールに規定しているところに好感。

2024年4月23日
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興奮

幸せ

●はじめに
 安倍晴明生誕1100年記念賭して製作されたのが本作です。夢枕獏の小説シリーズ『陰陽師』を原作としていますが、本作は夢枕の全面協力の元、晴明が陰陽師となる前の青年時代を完全オリジナルストーリーとして描がかれていました。
 実は、若い頃から魔法ファンタジー作品ファンだった佐藤監督は、40年前に日本SF大会の会場で、原作者の夢枕と知り合い懇意に。やがて夢枕から『陰陽師』の映像化を要望されるまでになったのです。それだけに佐藤監督は晴明に関する年表を何年もかけて作り上げたり、美術や衣裳など細部に至るまでの考証には一切手を抜くことはなかったそうです。

●ストーリー
 呪いや祟りから都を守る陰陽師の学び舎であり行政機関でもある「陰陽寮」が政治の中心となっていた平安時代。青年・安倍晴明(山﨑賢人)は天才と呼ばれるほどの呪術の才能をもっていたが、陰陽師になる意欲も興味もない人嫌いの変わり者でした。ある日、彼は貴族の源博雅(染谷将太)から、皇族の徽子女王(奈緒)を襲う怪奇現象の解明を頼まれます。衝突しながらもともに真相を追う晴明と博雅は、ある若者が変死したことをきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀と呪に立ち向かうことに…。

●解説
 呪術で国を治めていた平安時代。本作の晴明はまだ「陰陽師見習い」という扱いです。天文や占いをつかさどる陰陽寮の学生(がくしょう)に設定されていました。両親を殺された過去が、心に影を落とすニヒルな一面を持ち、才気がほとばしり、生意気な面も。のちのスーパーヒーローであっても、まだ未熟なところがあった方が、映画の主人公としては面白いとと思いました。だから月とすっぽんくらい身分の違う後醍醐天皇の孫に当たる源博雅が最初晴明にアポナシで相談にやってきても、全く媚びようとしません。
 本作の背景としては、平安時代の身分制がいかに厳しかったかが何度も語られます。当時の日本の人口600万人を僅か165人の上級貴族が独占的に統治する時代では、僅かな身分の違いでも、目上の貴族を立てることが絶対視されていたのにも関わらず、晴明は全く無視していたのです。
 それでも博雅は、晴明の才気に折れ込み、やがては唯一気の置けない存在同志になっていくのです。これは原作者やファンを意識し、探偵ジャーロック・ホームズと助手ワトスンのような相棒の関係を大事にしたものと思われます。

 ところで戦国の世や江戸時代と比べ資料が少なく、想像を膨らませやすい時代性を逆手にとり、美術も人物造形も現代風で遊び心たっぷりです。なかでも大胆なのが、冒頭で現代語で語りますとナレーションで宣言してから、開き直って台詞は現代語にしているところです。これでストーリーが凄くわかりやすくなったものの、さすがに外来語の使用は、プロデューサーに懇願されては避けたそうなのです。(いくつか残っていたけど)
 また美術面でも、原作小説は闇の世界を連想させますが、本作では明るい色彩を多用しています。特に徽子女王の登場シーンは、極彩色に溢れていました。衣装担当の伊藤佐智子によれば、草木染のなかには蛍光色が入っているそうなんです。派手な色に修復されたバチカンのシスティーナ礼拝堂のように、平安京も本当はもっと鮮やかだったと思いをはせることでしょう。

●感想
 陰陽師の物語というと、ついついバケモノとの派手な呪術バトルや異次元の異様な世界を思いつきがちです。けれども本作では、人智を越えた摩訶不思議な世界に追い込む呪術とは、すべて暗示や催眠術を駆使して相手の潜在意識を自在に操ったことに過ぎないという説明に徹していました。そのため晴明は、術に対して至ってクールで、術をかけるものが対象者のどんな心の弱みを掴んで暗示にかけてしまうのか、論理的に分析を重ねていくのでした。その態度は陰陽師というよりも、探偵か刑事を連想させるものです。
 身近な例としてあげるなら、前回のアメリカ大統領選挙におけるトランプ前米大統領をめぐるフェイクニュースがあげられます。。あの大量のフェイクニュースのように「ウソを流して人をコントロール」することは、一種の呪であるといえます。あの時の応酬は、「呪術合戦」なんだといえそうです。フェイクニュースが飛び交う今日。本作は意外と時宜にかなった展開ではないでしょうか。平安時代の物語という先入観を覆すものを感じました。

 それと女流監督ならではのロマンチックもたっぷりな展開なんです。博雅と徽子女王は相思相愛の関係でしたが、身分の違いをお互いに意識しすぎるあまりの互いに好意を打ち明けられずにいたのです。そんな関係を知ってか知らずか、帝は博雅をお召しになり、徽子女王への直筆の親書を渡すように命じます。博雅は親書の中身はすぐアレだと気付きましたが、命ぜられるまま徽子女王に手紙を渡してしまうのですね。それくらい当時の身分の違いは絶対で、たとえ天皇の孫にあたる博雅でも帝の命は絶対だったのです。
 そしてかなり高貴な身分だった徽子女王も同様でして、帝からの文は絶対で、たとえ一度でも開封して帝の言葉に目を通したら、もうノーとは言えず、帝の思いを受け容れざるを得ませんでした。
 徽子女王は愛する博雅に怒りをぶちまけます。なんであなたがこれを届けてきたのかと。そして徽子女王は怒りから金竜に化身し、いずこかに飛び去ってしまうのでした。こんな悲恋を綴れるところが、女流監督ならではでしょう。
 やがて晴明の手引きもあって、ふたりは心の世界で再会することとなります。その時のお互いの恋する思いと帝の命という現実との板挟みの中で、二人が語る台詞の数々が、よくできたメロドラマのようで、陰陽師映画らしからぬ演出でした。

 演技面では、憂いを帯びた晴明役の山崎賢人も悪くありませんが、相棒の博雅役の染谷将太が抜群にうまいと思いました。貴族ながら道化もこなす好人物を演じ、主役を引き立てたところがよかったです。

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流山の小地蔵