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「蜜のあわれ」二階堂ふみの熱演に穂村弘氏「命がけでイチャイチャしている感じがすごく出ていた」

2016年3月3日 12:00

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(左から)石井岳龍監督、二階堂ふみ、歌人の穂村弘氏
(左から)石井岳龍監督、二階堂ふみ、歌人の穂村弘氏

[映画.com ニュース] 大正期に活躍した詩人・小説家の室生犀星が晩年に発表した小説を映画化した「蜜のあわれ」の試写会イベントが、現在開催中の東京国際文芸フェスティバルの一環として3月2日行われ、主演の二階堂ふみ石井岳龍監督、歌人の穂村弘氏が登壇した。

室生が晩年の1959年に発表した原作は、自分のことを「あたい」と呼ぶ金魚の赤子と、赤子から「おじさま」と呼ばれる作家の会話のみで構成されたシュルレアリスム小説の古典として知られている。映画は、大杉漣が演じる老作家と、変幻自在の金魚の姿をもつ少女の赤子(二階堂)との奇妙な関係を幻想的なタッチで描き出している。

原作のファンだという穂村氏は「映像化はできないのではと思い込んでいた。それが、アニメーションではなくて生身の形で映像化され、素晴らしい金魚像だった」と映画の感想を述べた。そして、「“あたい”ってかわいく言うだけでも難しい。老人と金魚はどちらも長く生きられないんです。だから命がけでイチャイチャしている感じがすごく出ていて、スパークしていた。最後に人間が望むもの、捨てられない夢は何なのかが、ふたりのやり取りから浮かび上がる気がして目が離せなかった」と、恋する金魚になりきった二階堂の熱演を絶賛した。

二階堂は「言葉に意味を持たせないで、発するようにした。動きに関しては止まっていても、どこか泳ぎ続けているような、動きまわっているように心がけた」と役作りを振り返る。さらに、「原作の良さが映画にも残っていて、見る人に対して自由な映画になった。この映画を見てどんなことを思っても正解がなく、すべて正解。見る方にゆだねられる映画になったので、そういう作品に携われてよかった」と感無量の面持ちで語った。

石井監督は、「特殊な世界がほころんではいけないと思っていた。この世界にふさわしい人たちに出てもらった」と、金魚や幽霊など人間以外のものが登場する、独特の世界観をつくりあげることに注力したと明かした。また、「小説のタイトルがすごく好き。金魚も作家も生きることの無常、あわれを感じて、“蜜”という言葉がそれによって引き立つ。その両面を描いた映画になればよいと思っていて、ベストキャスト、ベストスタッフ、ベストタイミングでできてうれしく思う」と自信を見せた。

蜜のあわれ」は、4月1日から全国公開。

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