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西田敏行「落ち武者の次は妖怪」 “非人間”役に苦笑い

 
“非人間”役が続く西田敏行

[映画.com ニュース] 沖浦啓之監督が12年ぶりにメガホンをとった長編アニメ「ももへの手紙」が4月21日、全国277スクリーンで封切られ、東京・有楽町の丸の内ルーブルで沖浦監督をはじめ、主人公ももの声を務める美山加恋、共演の優香と西田敏行が初日舞台挨拶に立った。西田は本作で“妖怪”を演じており、「落ち武者の次は、妖怪ですよ。しばらく人間、やってない」と三谷幸喜監督の「ステキな金縛り」に続く“非人間”キャラに苦笑いを浮かべた。

映画は大自然に囲まれた瀬戸内の小さな島を舞台に、少女ももが体験する不思議な日常を通して、家族の愛やきずなを見つめ直すハートウォーミングストーリー。西田はももの成長を見守る妖怪“見守り組”のリーダー格・イワを西田が演じた。

主人公を演じる美山は「声を入れたのが1年半前で、当時中学2年生だった。今、高校生になって『ずいぶん昔だな』『でもあっという間だな』という不思議な気分」と作品の完成と、自身の成長を重ね合わせた。一方、優香はももの母親いく子役で、初の母親役に挑戦し「テーマは親子の絆。加恋ちゃんと一緒にアフレコできたのが良かった」と笑顔を見せた。

第15回ニューヨーク国際児童映画祭で、日本映画として初めてグランプリを受賞。先日、年内の全米公開が発表されたばかりだが、この日の舞台挨拶では、アメリカの映画配給会社「GKIDS」が全米配給を手がけることが明らかになった。同社は数多くのアカデミー賞候補作品を輩出するほか、「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」といった多くのジブリ作品をはじめ、「サマーウォーズ」など日本の長編アニメを全米に配給した実績をもつ。沖浦監督は「妖怪をはじめ、とても日本的な作品が、予想以上に海外で理解してもらえるのはうれしいこと」と7年の歳月を注いだ本作のさらなる飛躍に、感無量だった。