WOWOW開局30周年記念 連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」 : 特集

2021年11月1日更新

ある冬の朝、同級生の死体が雪の下から見つかった
大人は頼りない…子供達は前代未聞の手段で真相に迫る
完結間近「ソロモンの偽証」を映画記者が観てみた

画像1

日本全国に選りすぐりの映画やドラマ・スポーツ・音楽・ステージ・ドキュメンタリー・アニメなどのエンタテインメントを届けるテレビ局「WOWOW」。開局30周年を記念して映像化した「連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』」(全8話)が、10月3日から毎週日曜午後10時より放送・配信中だ。

本作、映画.comを利用する映画ファンにこそ鑑賞してもらいたい“逸品”である。

クリスマスの朝、雪の積もった校庭でクラスメイトの死体が見つかる。自殺か他殺か、面倒事を嫌った大人たちが隠蔽工作にはげむなか、子どもたちは自らの手で真相究明を開始。前代未聞の“校内裁判”が始まった――。

(2021年11月1日現在)最終話の放送・配信を目前に控えている同作だが、WOWOWオンデマンドに加入すれば、今すぐ最新話までイッキ観することが可能! 本特集では、その見どころをたっぷり紹介するとともに、映画記者が鑑賞したレビューも掲載するので、ぜひ参考にしていただければ幸いだ。


【予告編】前代未聞の学校内裁判が今ここに始まる。

【作品概要】傑作ミステリー小説を、
“良作連発”WOWOWが総力を挙げて映像化!

画像2

[ストーリー]

クリスマスの朝、雪の積もった校庭で藤野涼子(上白石萌歌)は、クラスメイト・柏木卓也(野村裕基)の死体を発見する。警察や高校が自殺と断定するなか、涼子のもとに“同級生・大出俊次(坂東龍汰)らによる殺人”を告発する匿名の手紙が届く。

自殺か他殺か、転落死をめぐって騒ぎだすマスコミやSNSユーザー。校長の津崎正男(小林薫)は事態の収束を図るも、さらなる事故が起きてしまう。次々に起こる不可解な出来事。大人たちの対応に納得できない涼子は謎の他校生、神原和彦(宮沢氷魚)とともに立ち上がる。

「裁判をしませんか。わたしたちで」――誰が真実を話し、誰が嘘をついているのか。謎に満ちた衝撃の真相とは。

画像3

[狂おしいほど高品質]あのWOWOWが、宮部みゆきの傑作小説を、若手注目キャストで映像化!

WOWOWといえば、視聴者の予想や期待をはるかに上回る高品質なドラマ作品でよく知られている。過去には「パンドラ ~永遠の命~」「空飛ぶタイヤ」「コールドケース ~真実の扉~」「沈まぬ太陽」など、ギャラクシー賞や東京ドラマアワードに輝く名作を連発してきた。

今回、全社をあげて映像化に挑んだのは、国民的人気作家・宮部みゆきが構想に15年、執筆に9年もの歳月を経て完成させたミステリーの金字塔「ソロモンの偽証」。2015年には成島出監督のメガホンで「ソロモンの偽証 前篇・事件」「ソロモンの偽証 後篇・裁判」として映画化され、大ヒットを記録した傑作だ。

画像4

今回、主演を担うのは、大器の片鱗を魅せる若手人気俳優・上白石萌歌。ほか山本舞香、浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)、富田望生ら、綺羅星の如き若手キャストがみずみずしい感性を発露しまくり、宮部みゆきのスリリングな物語と、WOWOW制作陣による重厚な演出と共鳴。狂おしいほどハイクオリティな映像世界が、あなたの目と鼻の先で繰り広げられる。


【レビュー】ドラマはあまり観ない映画記者が、本作を
観てみたら…まんまとイッキ観したくなり大変だった話

画像5

記者・尾崎秋彦:映画好きが高じて入社した、編集部所属の30代。洋画、邦画、ジャンルを問わず幅広く観るが、民放のドラマはほとんど追いかけていない。映画版「ソロモンの偽証」は劇場公開当時に取材&鑑賞済み。


●裁判へ至る過程が痛快無比に強調…拳を突きあげたくなるほどの興奮も

本作の良いところは、なんと言っても学級裁判の斬新性だと再確認した。子どもたちが事件に遭遇し、探偵のように解決するという作品は思い当たる(「名探偵コナン」や、それこそ宮部みゆき著「今夜は眠れない」など)が、真相へのアプローチが、子どもたちによる裁判であるというのは他に聞いたことがない。

本作では設定の斬新さに頼りきらず、そこに至るまでの過程が痛快無比に強調されている。柏木の死において、真実がどこにあるのかを根回しと書類仕事で有耶無耶にしようとする大人たちを見限り、子どもたちが自分たちの手で、自分たちの未来と故人の尊厳を守るため、学級裁判という前代未聞の手段に出る……主人公・藤野涼子が、事件を利用しようとまとわりつく軽薄なテレビ局記者に対し啖呵を切る場面なぞ、観ていて拳を突き上げたくなった。

画像6

●ドラマならでは、時間をかけた重厚かつ丁寧な描写に引き込まれる

1話約50分×8話の猶予があるため、映画の2時間の尺では不可能だった、じっくりと時間をかけた重厚な人物描写が豊かなひとときを味わわせてくれる。優等生だと思われていた生徒が実は……逆に、いじめられっ子が本当に気高い心を持っていて……さらりと説明されると視聴者に刺さらないような展開も、丁寧に、かつ抜群のスリルを盛り込みながら描出されるため、がっつりと感情移入を余儀なくされる。これはドラマならではの良さと言っていいだろう。

また、上述の通りWOWOW制作陣と権野元監督による演出のクオリティはとてつもない領域であり、特に第1話の序盤、藤野涼子が死体を見つけるシーンは驚いた。雪の下に何やら埋まっている、まさかと思いながら少しだけ近づくと……主人公の心情や緊迫感を雄弁に伝える芝居はもちろん、カメラワーク、音楽が渾然一体となり、モニター越しに観ている僕も“事件の当事者”になった瞬間だった。

画像7

2時間尺の映画に慣れているため、最初に「8話ある」と聞き、どうしても「ちょっと長いな、おい……」とハードルを感じてしまっていたものの、観始めたら長さへの懸念は吹き飛んでいった。1話ごとに終盤で強烈な“事件”が起こるため、ありきたりな表現だが、1話を観れば2話を、3話を観たくなり、連続視聴が止まらなかった。仕事を終え夕食をとりながら鑑賞し、気づけば夜中で慌てて風呂に入る、というのも1度や2度ではなかった。

適当なクオリティではない、最高品質の物語が8話分も観られる、これは非常に価値のあることだと膝を打つ。最終話を早く見届けたい気持ちでいっぱいななか、最後にひとつだけ、「観ようかな」と思っているユーザーの皆さまに“道標”を伝えておく。

物語の各所に、印象的な個性派キャストが配置されていることに注視していただきたい。例えば不良少年・大出役の坂東龍汰、テレビ局記者役の橋本じゅん、大出の父役の田中哲司、不良少女役のモトーラ世理奈ら……彼/彼女らの姿を追うと、制作陣がどんなメッセージを強調したいかが見えてくる。舞台を原作の90年代の公立中学校から、2020年代の私立高校へと移した狙いも唸らされる。現代ならではのSNSを通じて、疑心暗鬼を強める生徒たちが向かうは、真実か、それとも破滅か。結末はご自身の目で見届けてほしい。

画像8

【無料トライアル実施中】
WOWOWオンデマンドで、ドラマチックな毎日を

画像9

これまで紹介してきた高品質の「連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』」だが、掲載日(11月1日)時点で第5話が放送済み。「じゃあもう追いつけないじゃん」と絶望するなかれ、WOWOWが運営する「WOWOWオンデマンド」では、放送最新話までズラッとアーカイブ配信中。加入すればPCやタブレット、スマートフォンなどで鑑賞可能、つまり今すぐ、いつでもどこでも「連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』」最新話まで追いつくことができる。

月額料金は2300円(税抜き)。しかし今なら無料トライアルが実施中で、申し込んだその月は無料で利用可能(月の始めの加入がおすすめ)。というわけで……「連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』」をイッキ観して、クライマックスも目撃する、これ以上ないチャンスだ。

画像10

さらにWOWOWでは、本作以外にも高品質なドラマが放送中。さらにライブや演劇やスポーツなど、日々をスペクタクルに彩るコンテンツが雨あられと浴びることができる。筆者(尾崎)はサッカーも好きなので、UEFAチャンピオンズリーグも観戦できることに「おっ」と身を乗り出した。

また、映画好きとして特にお気に入りは、WOWOWシネマで毎週日曜午後9時に放送される「W座からの招待状」。“今、もっとも観て欲しい映画”がセンスよくセレクトされており、普段の自分は手に取らなかっただろうけど、観たら素晴らしい体験ができる、そんな作品と偶然の出合いを果たせる。日曜の夜は、ビールと好きなおつまみを手にテレビの前に座り、豊かな映画の旅に出ることにしている。

見たい、の先へ。ここでしかできない体験をあなたに。WOWOWで、ドラマチックな毎日を堪能しよう。

>>「連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』」WOWOW作品ページ

画像11

※記事の内容は11月1日時点での情報です。予告なく変更される場合がありますので、最新情報はWOWOW公式サイトからご確認ください。
※視聴料金のお支払いは、月単位となっております。日割りでの視聴料金の請求及び返金対応等は行っておりません。
※18歳未満の方はご契約いただけません。
※ご解約をご希望の場合は、契約者ご本人様がお手続きを行ってください。
※ご解約のお手続きを行っていただいた月の末日を以ってご解約成立となります。ただし、無料トライアル期間中のご解約は、お申し込みがあった当日を以ってご解約成立となります。