全米映画ランキング : 2020年10月16日~2020年10月18日
リーアム・ニーソン主演のアクションスリラー「Honest Thief」が首位デビュー
10月第3週の全米ボックスオフィス。先週末は4本の新作がランクインし、リーアム・ニーソン主演の最新アクションスリラー「Honest Thief」が約370万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。
1000万ドル近くを強奪してきたボストンの凄腕銀行強盗トム(ニーソン)は、ある女性と出会ったことをきっかけに残りの人生をまっとうに生きるべく、FBIに「逮捕しなければ強奪金を返す」と取引を持ちかける。だが、2人の捜査官は大金に目がくらみ、トム殺害を企図する……というストーリー。共演にケイト・ウォルシュ、ジェイ・コートニー、ジェフリー・ドノバン、ロバート・パトリック。監督は「ファミリー・マン ある父の決断」のマーク・ウィリアムズ。ニューヨークやロサンゼルスなどの都市ではまだ劇場が開いていないため、「96時間」シリーズや「アンノウン」「フライト・ゲーム」「トレイン・ミッション」といったニーソン主演の同系統作のOP興収には遠く及ばなかったが、コロナ禍での興行としてはまずまずのスタートとなった。
2位は前週首位だったロバート・デ・ニーロ主演のファミリーコメディ「The War with Grandpa」で10日間の累計は約726万ドル。クリストファー・ノーラン監督の「TENET テネット」は約160万ドルの興収で3位に。累計はようやく5000万ドルを超えた。
約130万ドルのOP興収で4位デビューとなったのは、ハロウィーン合わせでリバイバル公開されたティム・バートン原案のディズニーアニメ「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」。5位もディズニーのリバイバル作品「ホーカス・ポーカス」が続いた。
約56万ドルのOP興収で初登場6位に入ったのは実話ベースのドラマ「2 Hearts」。世界最大のラム酒ブランドのメーカー「バカルディ」一族の故ホルヘ・バカルディ氏とレスリー夫人に起きた「奇跡のような」臓器移植手術に至るまでのストーリーが、のちに臓器提供者となる青年の半生とともに描かれる。レスリー夫人役に「マイ・ボディガード」「メリンダとメリンダ」のラダ・ミッチェル、ホルヘ氏役にエイダン・カントのほか、「キスから始まるものがたり」ジェイコブ・エロルディが出演。
7位と8位にはX-MENのスピンオフ「ニュー・ミュータンツ」、ラッセル・クロウ主演「Unhinged」がそれぞれ順位を下げてランクイン。
初登場9位は、iTunesで同時配信もされているアクションコメディ「Love and Monsters」。巨大モンスター襲来により人類が激減した近未来を舞台に、青年ジョエルのサバイバル生活をコミカルに描いた作品。出演は「メイズ・ランナー」「アメリカン・アサシン」のディラン・オブライエンに、マイケル・ルーカー、ジェシカ・ヘンウィック。製作は「ナイト ミュージアム」シリーズや「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で知られるショーン・レビ。メガホンをとったのは南アフリカ産ウェスタン「ファイブ・ウォリアーズ」(2017)のマイケル・マシューズ。
そして10位にはアダム・ブロディ主演のR指定コメディドラマ「The Kid Detective」が滑り込んだ。
今週末は、ジェームズ・バッジ・デール主演のR指定超自然ホラー「The Empty Man」に、ソニーの新作アニメ「Connected」などが公開予定。23日からはニューヨーク市の郊外で映画館が再開される。
2020年10月20日更新 藤井竜太朗