全米映画ランキング : 2020年9月4日~2020年9月6日

クリストファー・ノーラン監督最新作「TENET テネット」が首位デビュー

9月に入った全米ボックスオフィス。レイバー・デイ(労働者の日)の連休を迎えた先週末は、新型コロナ感染拡大により公開延期となっていたクリストファー・ノーラン監督最新作「TENET テネット」が約1カ月半遅れで公開となり、約2000万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。

「コロナ・パンデミック後の最初のブロックバスター」として映画業界全体の期待を背負っていた同作。ニューヨーク州、ニューメキシコ州、ノースカロライナ州の3州に加え、カリフォルニア州のロサンゼルス、サンフランシスコではまだ劇場が閉鎖されているため、上映館数は約2800で、爆発的なOP興収とはならなかった。だが、配給のワーナーはこの作品に関しては短期間勝負ではなくロングランでのヒットを狙う意向を発表しており、「コロナ後」最初の大作としてはまずまずのスタートといって良さそうだ。

内容は、<時間の逆行>を利用して、未来の「第3次世界大戦」勃発を防ぐ使命を課せられた名もなき男の戦いが描かれるスパイアクション。主人公の名もなき男を演じたのはデンゼル・ワシントンの息子ジョン・デビッド・ワシントン。共演にロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、アーロン・テイラー=ジョンソン、マーティン・ドノバンにケネス・ブラナー、マイケル・ケイン。

2位は前週首位だったX-MENシリーズのスピンオフ「ニュー・ミュータンツ」。約280万ドルの興収で累計は約1200万ドルに。3位はラッセル・クロウ主演のスリラー「Unhinged」で約160万ドルの興収。こちらの累計は公開4週目で約1100万ドルに。

今週末はセレーナ・ゴメス製作総指揮のロマンチック・コメディ「The Broken Hearts Gallery」などが公開となる。

2020年9月8日更新 藤井竜太朗

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