全米映画ランキング : 2016年7月22日~2016年7月24日

全米映画ランキング:2016年7月25日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2016年7月22日~2016年7月24日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 スター・トレック BEYOND

Star Trek Beyond
「スター・トレック BEYOND」

Paramount
(東和ピクチャーズ)

1 59,253,211 59,253,211
2 1 ペット

The Secret Life of Pets
「ペット」

Universal
(東宝東和)

3 29,607,210 260,985,955
3 ライト/オフ

Lights Out
「ライト/オフ」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 21,688,103 21,688,103
4 アイス・エイジ5 止めろ!惑星大衝突 1 21,373,064 21,373,064
5 2 ゴーストバスターズ

Ghostbusters
「ゴーストバスターズ」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

2 21,009,831 86,266,570
6 4 ファインディング・ドリー 6 7,234,806 460,213,925
7 3 ターザン:REBORN

The Legend of Tarzan
「ターザン:REBORN」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

4 6,576,417 115,970,501
8 5 ウェディング・フィーバー ゲスな男女のハワイ旅行 3 4,385,285 40,343,032
9 37 Hillary's America: The Secret History of the Democratic Party 2 3,964,646 4,056,170
10 8 潜入者

The Infiltrator
「潜入者」

Broad Green Pictures
(クロックワークス)

2 3,328,382 12,274,291

「スター・トレック BEYOND」が首位。「アイス・エイジ」新作は4位デビュー

3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、クリス・パイン、ザッカリー・クイント主演の「スター・トレック BEYOND」が約5900万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。

同作は長寿SFシリーズ「スター・トレック」の第13作で、09年から始まったリブート版の第3作。今回は、航海中のエンタープライズ号が何者かに襲撃され、未知の惑星に取り残されたカーク艦長(パイン)以下、スポック(クイント)、マッコイ、スコットら乗組員たちの決死のサバイバルが描かれる。レビューは上々だったが、OP興収はリブート第1作「スター・トレック」の約7920万ドル、13年の第2作「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の約7020万ドルを下回る成績。作る毎に約1000万ドルずつ興収が減っており、首位デビューながら手放しで喜べないスタートとなった。

共演はゾーイ・サルダナ、カール・アーバン、サイモン・ペッグ、ジョン・チョウ、先月事故で亡くなったアントン・イェルチン氏らレギュラー陣に、敵役のイドリス・エルバ。脚本はリブート版の前2作を手がけたアレックス・カーツマン&ロベルト・オーチーに代わりサイモン・ペッグとダグ・ユングが執筆。監督も前2作でメガホンをとったJ・J・エイブラムスに代わり、「ワイルド・スピード」の第3作~第6作まで計4作を手がけたジャスティン・リンが務めた。

2位はアニメ「ペット」。3週目の週末も約2960万ドルを稼ぎ、累計は約2億6000万ドルに。OP興収約2170万ドルで3位デビューとなったのは「死霊館」「インシディアス」で知られるジェームズ・ワン製作のホラー「ライト/オフ」。YouTubeで1億5000万回以上再生された3分間の短編を、スウェーデンの新鋭デビッド・F・サンドバーグ監督が長編としてセルフリメイク。家の電気(ライト)が消えると出現する謎の生き物の恐怖が描かれる。レビューはまずまずで、業界の予想を上回るOP成績となった。出演は「ウォーム・ボディーズ」「X-ミッション」のテリーサ・パーマーに、「ペイバック」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のマリア・ベロ。

「ライト/オフ」と僅差の約2130万ドルのOP興収で4位デビューとなったのはFOXとブルースカイ・スタジオのアニメ「アイス・エイジ」シリーズの第5作「Ice Age: Collision Course」。第2作ではOP興収約6800万ドルでグロス約1億9500万ドルを稼ぐ人気シリーズだったが、今作はさすがにネタ切れか、厳しいレビューが多く集まり、2000万ドル近辺からのスタートとなった。

その他9位には「不人気対決」と揶揄される16年米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏をフィーチャーしたドキュメンタリー「Hillary's America: The Secret History of the Democratic Party」が入った。

今週末は、マット・デイモン主演の人気アクションシリーズ最新作「ジェイソン・ボーン」(ポール・グリーングラス監督)に、ミラ・クニス、クリスティーナ・アップルゲイト、クリステン・ベル共演のコメディ「Bad Moms」が公開となる。

2016年7月25日更新 藤井竜太朗

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