全米映画ランキング : 2009年5月8日~2009年5月10日

全米映画ランキング:2009年5月11日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2009年5月8日~2009年5月10日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 スター・トレック

Star Trek
「スター・トレック」

Paramount
(パラマウント)

1 72,500,000 76,500,000
2 1 ウルヴァリン:X-MEN ZERO

X-Men Origins: Wolverine
「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

2 27,000,000 129,600,000
3 2 ゴースト・オブ・ガールフレンズ・パスト 2 10,500,000 30,300,000
4 3 オブセッション 歪んだ愛の果て 3 6,600,000 56,200,000
5 4 セブンティーン・アゲイン

17 Again
「セブンティーン・アゲイン」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

4 4,400,000 54,200,000
6 Next Day Air

Next Day Air

Summit

1 4,000,000 4,000,000
7 6 路上のソリスト

The Soloist
「路上のソリスト」

Dreamworks/Universal
(東宝東和)

3 3,600,000 23,500,000
8 5 モンスターVSエイリアン

Monsters vs. Aliens
「モンスターVSエイリアン」

DreamWorks/Paramount
(パラマウント)

7 3,400,000 186,900,000
9 7 アース

Earth
「アース」

Disneynature
(ギャガ・コミュニケーションズ)

3 2,500,000 26,100,000
10 9 ハンナ・モンタナ ザ・ムービー 5 2,400,000 74,100,000

J・J・エイブラムス版「スター・トレック」が首位デビュー

「ウルヴァリン/X-MEN ZERO」の大ヒットで幕を開けた09年サマーシーズン。第2週となる先週末は、2本の新作が公開されJ・J・エイブラムス監督のSFアドベンチャー大作「スター・トレック」が約7200万ドルを稼ぎだし、見事首位デビューを果たした。同作は「ネメシス/S.T.X」(02)以来となる往年の人気シリーズ11作目の続編ではなく、映像クリエイター、J・J・エイブラムス(「LOST」「M:i:III」「クローバーフィールド/HAKAISHA」)がオリジナルTVシリーズ「宇宙大作戦」からインスピレーションを得てシリーズそのものを再構築した作品。ジェームズ・ボンドが007になるまでが描かれた「007/カジノ・ロワイヤル」や、ブルース・ウェインがバットマンになるまでが描かれた「バットマン・ビギンズ」同様、主人公の青年ジェームズ・T・カークがUSSエンタープライズの船長、キャプテン・カークになるまでの成長物語が描かれている。キャストはカークに、ポストブラピとの呼び声も高い新星クリス・パイン、カークのライバル・スポックに「HEROES/ヒーローズ」のザッカリー・クイント。USSエンタープライズのクルーとしてゾーイ・サルダナ、カール・アーバン、サイモン・ペッグ、ブルース・グリーンウッドらが出演する他、「ミュンヘン」のエリック・バナが敵役を怪演。更には、オリジナルシリーズのキャストであるレナード・ニモイも出演している。公開前の圧倒的な高評価や北米138サイトで上映されているIMAXの成績により爆発的なオープニングが期待されたが、公開3日間で1億ドル突破とはならなかった。2週目以降の成績でグロス2億ドルオーバーで終わるのか、3億ドルに到達するかが決まりそう。2位は先週首位の「ウルヴァリン」。前週比68%ダウンで10日間の累計が約1億2900万ドル。最終的には2億ドルに手が届くかどうかといったところか。興収約400万ドルで6位に初登場となった「Next Day Air」は、宅配業者のミスで大量の麻薬を手にしてしまったボンクラ2人の珍騒動を描いた犯罪コメディ。出演はモス・デフ、マイク・エプス。監督はラッパー50セントのPVなどを手掛けてきたベニー・ブーム。今週末はトム・ハンクス&ロン・ハワード監督のコンビによる「ダ・ヴィンチ・コード」(06)の続編「天使と悪魔」が公開となる。

2009年5月11日更新 藤井竜太朗

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