マッテオ・ガローネ
伊ローマ出身で、父は演劇評論家のニコ・ガローネ。「Terra di mezzo」(96)で長編映画監督デビューし、長編第4作「剥製師」(02)でイタリア映画アカデミーが主催するダビッド・ディ・ドナテッロ賞の脚本賞、助演女優賞を受賞。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に初出品した犯罪映画「ゴモラ」(08)でグランプリを射止め、国際的な注目を集める。続く「リアリティー」(12)で再びカンヌのコンペティション部門グランプリを受賞。寓話的な作風が持ち味で、ファンタジー「五日物語 3つの王国と3人の女」(15)やサスペンス「ドッグマン」(18)でも高い評価を獲得する。2020年にはクリスチャン・ディオールのコレクションのために幻想的な短編映画を制作。名作童話をダークファンタジーとして描き直した「ほんとうのピノッキオ」(19)は、アカデミー賞衣装デザイン賞、メイクアップ&スタイリング賞の2部門にノミネートされた。