田中一郎 : ウィキペディア(Wikipedia)

田中 一郎(たなか いちろう、1954年12月8日MMRecords プロフィール - )は、福岡県福岡市出身のミュージシャン、ギタリスト。

来歴

  • 中学時代はドラマーだったが、高校入学後より本格的にギターを始める。
  • 1973年3月、福岡大大濠高校卒業(甲斐バンドの松藤英男は、同校の同級生で音楽仲間だった)。
  • 1974年、照和等で高校時代から活動していたバンド「リンドン」でプロ・デビュー。 ※シングル3枚を出すが、1976年解散。
  • 1977年、バンド「ARB」を結成(リーダー)し、翌年デビュー。在籍中に6枚のアルバムを残す。
  • 1983年9月、ARBを脱退。それまでレコーディングに参加していた甲斐バンドのライヴ・ツアーに参加。
  • 1984年6月に甲斐バンドの正式メンバーとなるが、1986年にバンド解散。
  • 1985年12月にリリースされた近藤真彦の「夢絆 (12インチ)」(NEW VERSION)では、レコーディング時に松下誠と共にギター演奏を担当。
  • 1987年、甲斐よしひろのツアーサポートを皮切りにソロ音楽活動開始。また以降、現在までソロ活動と並行しながらプロデューサーとして、他バンド・ミュージシャンのサウンドプロデュースを手がける。(THE HEART、ECHOES、横道坊主、斉藤光浩、柳葉敏郎他)
  • 1988年、初のソロアルバム『IN』発表。
  • 1993年、ミュージシャン活動と並行して、東芝EMI(現:EMIミュージック・ジャパン)で、レコード・メーカーのプロデューサーとなる。
  • 1995年~2001年、KIT16としてプロデューサー活動やソロ活動も並行させながらバンド活動。
  • 1996年、甲斐バンド期間限定復活に参加。
  • 1998年~、再びフリーのプロデューサーとなり、多くのアーティストの育成を手掛ける。
  • 1999年~2001年・2008年~、甲斐バンド再結成に参加(2009年以降、活動再開)。
  • 2020年現在、ソロ活動の他、洗足学園音楽大学でのギター講師やプロデューサーとしての活動もしている。

活動スタイル

ソロ活動はアコースティックギターでの独演スタイルと、ドラム:西川貴博(THE KIDS)、ベース:市川洋二(ex.THE STREET SLIDERS)、(現在は、One boy players,One boy trio,KIT16のメンバーでもあった榎本高)との3ピースのバンドスタイルの、2スタイルとなっている。

エピソード

  • 父親は、少年院の院長であった。
  • ARB・3代目ギタリストである白浜久の父親も同じ少年院の教官で田中と白浜とは幼馴染。田中と白浜の兄は同級生だった。
  • 甲斐よしひろは1学年先輩であるが、通った幼稚園・小学校・中学校が同じである。
  • 『いかす!!バンド天国』の審査員を務めていた(ARB解散後の白浜久も審査員を務め共演する)。演奏途中にワイプが出て、中止を喰らうバンドにも、しっかり審査し、かつ激励するスタンスで人気がでた。容姿から「アンパンマン一郎」などと言われたりもした。
  • NHK-BS 「BSヤングバトル」の審査員も務めた。
  • 不定期に「R&R CONVERSATION」というタイトルのイベントを主催し、様々なゆかりあるミュージシャンを呼んでいる。直近は2006年7月1日、日比谷野外音楽堂で開催。
  • 毎年12月、行われるアコギワンマンライブは、10年以上続く恒例行事となっている。長らく足立区・梅島YUKOTOPIAで開催されていたが、閉店後は杉並区・高円寺ShowBoatで開催されている。
  • 2010年末、LIVE GATE TOKYO@EBISUにて年越しライブ『Thanks & Hello 2010-2011』を主催。斉藤光浩、BTR、THE KIDS、黒葛原りつ with Le2、THE RISKY DRIVE SHOW、白浜久らが参加
  • プロレス団体「SWS」に所属していた北尾光司、佐野直喜両選手の入場テーマ曲を手がけたことがある。ちなみに当時のSWSのオーナー企業の社長は田中八郎氏。
  • エースコック「スーパーカップ」のCMソング「雨を見たかい」リリース後、ライバル企業が運営していたライブハウスである日清パワーステーションへのライブ公演、出演ができなかった時期がある。出演解禁後に高橋研、井口一彦とのジョイント・ライブに出演。井口がアドリブで「雨を見たかい」を歌い出し「それはダメ」と田中が慌てるが、日清「カップヌードル」のCMソング「翼の折れたエンジェル」(作詞・作曲高橋研)を演奏するというオチをつけた。

ディスコグラフィー

シングル

リリース日 タイトル
田中一郎 and 甲斐よしひろ1988年3月5日あり、か
詳細*RT07-2056*甲斐よしひろをプロデューサーとして迎え、中島みゆきが作詞作曲を手がけた作品。#あり、か#スモーク
田中一郎1988年6月5日0℃の誘惑
詳細*RT07-2094*アルバム『IN』からのシングルカット。#0℃の誘惑#Powerful Par's Pop T.V
田中一郎スーパーノマッド1990年3月14日雨を見たかい
詳細*TOST-2484・東芝EMI*オリコン最高30位。*エースコック「スーパーカップ」CMソング、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのカバー。当時としては珍しいカラオケバージョンが収録されており、冒頭25秒ほどにM-1・2にはない田中のア・カペラが聴ける。ジャケには「◆CDにカラオケヴァージョンも入っている!」と書かれていた。#雨を見たかい#HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN#雨を見たかい(カラオケ)

アルバム

リリース日 タイトル
1st1988年4月29日IN
詳細*CT32-5178・東芝EMI#ジャンク・TV・ボーイ#Miss me#あり、か#Bulldog(一晩中)#スモーク#ゴールデン・モーニング#0℃の誘惑#Black is No.1#パス・ミー・ブルー#嘘ーたわごと
2nd1989年6月14日HOBO
詳細*CT32-5434・東芝EMI*オリコン最高80位。#Midnight Shuffle#Searchlight's Coming#Chicago Bound~シカゴ・バウンドに憧れて#Anchors Aweigh#Naked body#The Mountain Runs#1,2,3,4 Let's Get Love#Permanent Lovers#Someday#Powerful Pair's Pop T.V
3rd1990年11月21日Going To Paradise
詳細*TOCT-5889・東芝EMI#Aiming high#空っぽのボトル#Sissy R&R#Cleaning#E-Blues#小鳥の詩#時限爆弾#CAUTION!#Traffic jam#Going to paradise
4th1991年8月30日my home town
詳細*TOCT-6251・東芝EMI#Black Diamond#GUITAR BOY#1954 Blues#Spanish Night#夢のつづき
5th1992年2月26日morning glow
詳細*TOCT-6418・東芝EMI#I love TOKYO#S.U.R&R#We're only a rock'n roll band#明日への旋風#すべて一瞬の出来事だから#Misty night waltz
6th2003年4月16日Believe in R&R
詳細*KJCD-1006・さくらミュージックエンタテインメント#Believe in R&R#dizzy#Take anything#world#rule#VIOLET SKY#SANTANAKA#Don't worry
7th2005年3月2日It's a Rock
詳細*DDCR-5005・MM Records#Whisky & Vodka#ジャンク・TV・ボーイ#ジェシー(摩天楼バッション)#Check it,my heart#トラブルド・キッズ#Dance Music#赤いドレスは着ないでおくれ#ユニオン・ロッカー#さらば相棒#Roll with me
8th2005年12月21日1954 BLUES
詳細*SCDC-00483・サイトロン・デジタルコンテンツ#Got My Mojo Working#ノクターン・クラブ#やせた女のブルース#HIP,SHAKE,HIP#港からやってきた女#Ariyama vaccine#Susie Q#Little Wing#OH!PLEASE#1954 BLUES
9th2006年6月28日Timeless Rock'n Roll
詳細*DDCR-5016・MM Records#Instant#Time has wings#教会通りのR&R#You#STEP FORWARD#MOON#不思議な夢#K.Y.UL#BLUE MIDNIGHT BLUE#(Bonus track) 海は恋してる
10th2011年5月25日Black & Red
詳細*DQC-686・MM Records#Shuffle 11#Stay with me#ユニオン・ロッカー#存在#Black & Red#何も言うな#Funky New Year#オレンジ色の喫茶店#Go to Go#喫茶店で聞いた会話
田中一郎スーパーノマッド
リリース日 タイトル
田中一郎スーパーノマッド1990年5月30日SUPER NOMAD
詳細*TOTT-5674・東芝EMI*オリコン最高位56位。#移民の歌 IMMIGRANT SONG#チャイナ・グローブ CHINA GROVE#ブラック・マジック・ウーマン BLACK MAGIC WOMAN#しびれるR&R LITTLE T&A#あぁ ちょっとだけ I SHOT THE SHERIFF#ブラック・ナイト BLACK NIGHT#ホンキー・トンク・ウィメン HONKY TONK WOMEN#サンシャイン・オブ・ユア・ラブ SUNSHIN OF YOUR LOVE#呪われた夜 ONE OF THESE NIGHT#雨を見たかい
One boy players
リリース日 タイトル
One boy players1990年GIMME A BREAK
詳細#目を覚ませ#You must know#ビートに乾杯#I'm just a roller#Dreamer 11111
KIT16
  • KIT16(1997年7月25日)
  • Let's Fly Out(1998年6月22日)
  • VEX&CAVE(1999年11月)
  • AAA(2002年1月21日)
詳細はKIT16の項参照。

DVD

  • Acoustic Guitar Technique(教則DVD)(2000年)
  • 東京百歌&Tokyo Acoustic Nite(2006年1月)
  • Still & Move ICHIRO TANAKA R&R CONVERSATION in HIBIYA(2006年7月)
  • TREASURE BOX of Rock'n Roll(教則DVD)(2007年10月26日)
  • 田中一郎のロックン・ロール・ハイスクール上下全6巻(教則DVD)

関連項目

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/07 01:33 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「田中一郎」の人物情報へ