ウケ・ホーヘンダイク
オランダ生まれ。舞台監督としてキャリアをスタートさせ、ホロコーストを逃れた700人のオランダ系ユダヤ人を描いた「Een gelukkige tijd - het verhaal van de Barneveldjoden」(98)が、オランダ・アカデミー賞で最優秀テレビ・ドキュメンタリー賞を受賞するなど、社会派ドキュメンタリー監督として活躍する。オランダ最大の美術館であるアムステルダム国立美術館が2004年、開館以来の大規模改築に向けて動き出すと、その関係者を05年から08年の4年間にわたり取材し、ドキュメンタリー「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」(08)を完成させる。同作の反響を得て、14年には続編「みんなのアムステルダム国立美術館へ」も手がけた。19年には、オランダ黄金時代に活躍した巨匠レンブラントの絵画をめぐり、アートに魅せられた人々の愛と欲が交錯する様子を描いたドキュメンタリー「レンブラントは誰の手に」を発表。美術を題材としたドキュメンタリー作品で知られる。