トム・ヒドルストン : ウィキペディア(Wikipedia)
トーマス・ウィリアム・ヒドルストン(Thomas William Hiddleston, 1981年2月9日 - )は、イギリスの俳優。
人物
キャリア初期はウェスト・エンド・シアターの舞台『シンベリン』(2007年)と『』(2008年)に出演。『シンベリン』での演技でローレンス・オリヴィエ賞 を受賞し、また『オセロ』でのの演技でも同賞にノミネートされた。
マーベル・シネマティック・ユニバースのロキとしてキャスティングされると世間の注目を集めるようになりトム・ヒドルストン、自身のソー役オーディション映像を見せられ照れまくる - シネマトゥデイ、同役での出演は『マイティ・ソー』(2011年)、『アベンジャーズ』(2012年)、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)まで続く。2011年にはエンパイア賞 新人男優賞を受賞し、英国アカデミー賞 ライジング・スター賞にノミネートされた。当時はほかにスティーヴン・スピルバーグ監督の『戦火の馬』(2011年)、『愛情は深い海の如く』(2011年)、ウディ・アレンのロマンティック・コメディ『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)、2012年のBBCのシリーズ『ヘンリー四世』『ヘンリー五世』、ロマンティック・ヴァンパイア映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013年)などに出演した。
2013年末から2014年初頭にかけて、ドンマー・ウエアハウスでの舞台『コリオレイナス』でタイトルキャラクターを演じ、を受賞した。2015年にはギレルモ・デル・トロ監督の『クリムゾン・ピーク』、ベン・ウィートリー監督の『ハイ・ライズ』に出演し、伝記映画『アイ・ソー・ザ・ライト』では問題を抱えたカントリー・ミュージック歌手のハンク・ウィリアムズを演じた。
2016年、AMC/BBCのミニシリーズ『ナイト・マネジャー』で主演および製作総指揮を務め、プライムタイム・エミー賞ではと作品賞(ミニシリーズ部門)の2部門にノミネートされ、ゴールデングローブ賞ではを受賞した。
生い立ち
トーマス・ウィリアム・ヒドルストンは1981年2月9日にロンドンのウェストミンスターで生まれた。母のダイアナ・パトリシア・ヒドルストン(旧姓サーベイズ)はアートマネージャーおよび元舞台マネージャーで、父のジェームズ・ノーマン・ヒドルストンは物理化学者。父はスコットランドのグリーノック出身で、母はサフォーク出身。妹のエマも女優で、姉のサラはインドのジャーナリスト。母方の家系を辿ると、彼は副提督(海軍中将)の曽孫および、実業家の初代準男爵の玄孫にもあたる。
ヒドルストンはウィンブルドンで育ち、のちにオックスフォード近郊の村に移住した。7歳の時にに入学し、1年後にオックスフォードのに転校した。両親は12歳の時に離婚している"The actor who took centre stage: Tom Hiddleston" . The Guardian. Retrieved 13 March 2017。『デイリー・テレグラフ』紙のインタビューでは、彼は両親の離婚について「この出来事によって、人間の弱さへの理解という点で私はより思いやりを持てるようになったと思いたい」と語っている。
13歳の時、ヒドルストンはイートン・カレッジで寮生としての生活を始めた。ケンブリッジ大学のペンブルック・カレッジに進学し、西洋古典学でダブル・ファースト(最優等)の成績を得た。ケンブリッジでの2期目に、彼は芸能プロダクションのハミルトン・ホデルのタレント・エージェント、ロレイン・ハミルトンによる舞台『欲望という名の電車』に出演した。王立演劇学校に進学し演技を学び、2005年に卒業した。
キャリア
2001 - 2010年:キャリア初期
ヒドルストンは学生として演劇を行ううちからテレビ出演を開始し、『ニコラス・ニクルビー』を原作とした監督のITVのテレビ映画『The Life and Adventures of Nicholas Nickleby』(2001年)で初出演となり、続いてBBC/HBO共同製作の『謀議』(2001年)に出演し、BBC/HBOのドラマ『』(2002年)ではウィンストン・チャーチルの息子のを演じた。
RADAを卒業後、ヒドルストンはの初長編監督映画『Unrelated』(2006年)でオークリーを演じ、初めての映画出演を果たした。妹のエマもバッジ役としてこの映画に出演した。彼をこの映画にキャスティングしたキャスティング・ディレクターのルーシー・ビーヴァンは「彼にはとてつもない信頼があった」と述べている。ヒドルストンはの劇団の舞台『The Changeling』(2006年)と『シンベリン』(2007年)で主演を務めた。後者の演技で彼はローレンス・オリヴィエ賞のを受賞した。劇場ドンマー・ウエアハウスでの出演が続き、の演出によるシェイクスピアの『オセロ』(2008年)ではキウェテル・イジョフォーとユアン・マクレガーとの共演のもとキャシオーを演じ、ケネス・ブラナーの演出による、ウェスト・エンド地区でのリバイバルとなるチェーホフの『』(2008年)ではリヴォフを演じた。
2006年、ヒドルストンはBBCのドキュメンタリー『Galapagos Island』でボイスオーバーを務めた。2007年にはのオーディオブック『The Red Necklace』でもナレーションを務めたGardner, Sally. The Red Necklace. Amazon.com. Retrieved 17 April 2012.。ヒドルストンはホッグの2作目の長編映画となる『』(2010年)では主役のエドワードを演じた。彼のテレビ出演のクレジットは他に、BBCの刑事ドラマ『刑事ヴァランダー』(2008年)でのマグナス・マーティンソン、『Suburban Shootout』(2006年)でのビル・ヘーズルディーン、BBCのコスチュームドラマでテレビ映画の『Miss Austen Regrets』(2008年)でのジョン・プランプター、BBCのドラマ・シリーズ『Return to Cranford』(2009年)でのウィリアム・バクストンがある。2007年、彼はケイト・ウィンスレットやオーランド・ブルームなどが載る英国俳優リストに加わり、長期の医療ドラマ『Casualty』にゲスト出演した。
2011 - 2014年:ブレイク
ヒドルストンは、2011年のマーベル・スタジオの映画『マイティ・ソー』のロキの演技でよく知られている。彼はこの映画の監督のケネス・ブラナーと以前に『イワーノフ』と『刑事ヴァランダー』で仕事を共にしており、今作のオーディションにも招待された。ヒドルストンはブラナーについて、「ケン(ケネス)には人生を変える影響があった。彼は幹部陣に『私を信用してください。トムをキャスティングしてくれれば、彼は結果を出します』と言ってくれた。その影響は莫大で、私ができることの範囲を完全に変えた。ケンがブレイクさせてくれたんだ」と述べている。また当初は、彼はソーの役のオーディションを受けていた。「私は当初はソーを演じるオーディションを受けた。私は背が高く髪がブロンドで古典的な訓練を受けてきたので、古典的なキャラクターであるといったソーの型に適していると考えていた。私のオーディション中、これは完全にマーベルと彼らの広い心のおかげだが、彼らは面白い何かを感じ取ってくれた。何かしらの気質を彼らが気に入ってくれたんだ」。キャスティング・ディレクターはヒドルストンに増量のため6週間の猶予を与えると、彼は厳格な食事を続け、20ポンドの筋肉を身に付けた。最終的にブラナーは彼が敵役として適していると判断し、彼をロキにキャスティングした。映画雑誌の『エンパイア』は、ヒドルストンのロキとしての演技を「史上最高の映画キャラクター(Greatest Movie Character of All Time)」の19位にランク付けしており、MCUに登場するキャラクターにおいてこの順位はアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)に次いで2番目に高い。
2010年11月、ヒドルストンはベネディクト・カンバーバッチ、ジェマ・アータートン、エディ・レッドメイン、ローズ・バーンらとともにダニー・ボイルの舞台『The Children's Monologues』に出演し、若い女の子のプルーデンスを演じた。この舞台は南アフリカの子供たちが直接経験したことを様々な俳優が再解釈し演じるという一度限りの舞台だった。
2011年、ヒドルストンはウディ・アレンが脚本・監督を務める映画『ミッドナイト・イン・パリ』で小説家のF・スコット・フィッツジェラルドを演じた。続いて、1982年のマイケル・モーパーゴの小説を原作とする、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『戦火の馬』でキャプテン・ニコルズを演じた。同年、ドラマ映画『愛情は深い海の如く』でRAFパイロットのフレディ・ペイジを演じ、レイチェル・ワイズと共演した。2012年、彼は『アベンジャーズ』でスーパーヴィランのロキを再演した。ソーを演じるクリス・ヘムズワースとの共演シーンの撮影中、監督のジョス・ウェドンは戦う二人が十分にリアルに見えないと言った際、ヒドルストンはヘムズワースに自分を本当に殴るよう伝えた。「私はクリスに言ったんだ。『おい、本当に殴ってくれ。保護しているから大丈夫だ』。彼は『本気か?』と。私は『そうだ、これで良く見えるようになる。さあやってくれ』と」。また彼は2011年に『the Ancient Egyptian Book of the Dead』で、2012年にiTunesにて詩『iF Poems』『The Love Book』で、それぞれボイスオーバーを務めた。
2012年はテレビ映画にも出演し、シェイクスピアの作品群を原作とするBBC Twoシリーズ『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』の一篇『ヘンリー四世 パート1』と『ヘンリー四世 パート2』でハル王子を演じ、ヘンリー4世を演じるジェレミー・アイアンズと共演した。のちに同シリーズの一篇『ヘンリー五世』では王のヘンリー5世としても出演した。2013年、ヒドルストンは『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』でロキを再演し、その後 ジム・ジャームッシュの映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』ではティルダ・スウィントンとミア・ワシコウスカとの共演のもと吸血鬼を演じた。
2013年12月から2014年2月にかけてドンマー・ウエアハウスで行われた、の演出によるウィリアム・シェイクスピアの舞台『コリオレイナス』で、ヒドルストンはタイトルキャラクターを演じた。2014年1月30日にはこれが世界的に生放送された。『バラエティ』誌のデヴィッド・ベネディクトは彼について「焼け付くような演技」と称賛した。彼は2014年の映画『ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー』ではグレート・エスカポとしてカメオ出演した。
2015年 - 現在:様々な役
ヒドルストンはギレルモ・デル・トロ監督のゴシック・ホラー映画『クリムゾン・ピーク』で、降板したベネディクト・カンバーバッチに代わって主演を務めた。この映画は2014年2月からトロントで撮影が開始し、2015年10月に公開された。彼はJ・G・バラードのを原作とするベン・ウィートリー監督の映画『ハイ・ライズ』(2015年)ではロバート・ラングを演じた。
2014年1月、ヴィランをテーマに英国俳優をフィーチャーしたジャガーの新モデルの広告キャンペーン「Good to be Bad」で、ヒドルストンはジャガーのイメージキャラクターを務めた。「Rendezvous」と題された最初のキャンペーンのコマーシャルではマーク・ストロングとベン・キングズレーと共演しており、2014年のスーパーボウルで初めて上映された。
2014年4月、ヒドルストンは続いて「The Art of Villainy」と題されたキャンペーンのコマーシャルにも出演した。こちらはFタイプ・クーペのプロモーションで、YouTubeで公開された。しかしビデオに関して「無責任な運転を奨励している」としてが苦情を受けた。ジャガーランドローバーはこの広告に関して、車が駐車場を出る時に「少し加速した」が、撮影には警察が出席しており制限速度に違反していないことを確認していると述べたが、ASA(イギリス広告基準局)の裁定でコマーシャルは中止された。
2014年には、ヒドルストンが1994年の伝記を原作とする2015年の伝記映画『アイ・ソー・ザ・ライト』でカントリー・ミュージック歌手のハンク・ウィリアムズを演じることが発表された。この映画はマーク・エイブラハムが監督を務め、のスペシャル・プレゼンテーション部門で初披露された。この映画は2016年3月25日にソニー・ピクチャーズ クラシックスより公開された。
ヒドルストンは監督の2015年のドキュメンタリー『Unity』でナレーターの一人を務めた。ヒドルストンは、ジョン・ル・カレのスパイ・探偵もののを原作とした2016年のテレビ・ミニシリーズ『ナイト・マネジャー』でジョナサン・パインを演じた。このシリーズはヒュー・ローリーとの共演で2015年春に撮影が開始され、BBCとAMCで放送された。
2017年、ヒドルストンはレジェンダリー・ピクチャーズのキングコング映画『』に出演した。この映画はジョーダン・ヴォート=ロバーツが監督を務め、3月10日に公開された。また、2017年11月3日に公開された『マイティ・ソー バトルロイヤル』では再びロキを演じ、続く『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)にも同役で出演した。2019年3月5日から6月1日にかけてで上演された、が演出を務めるハロルド・ピンターの舞台『Betrayal』のリバイバルで主演のロバートを演じた。
2018年11月8日、ヒドルストンが再演するロキを中心としたマーベルの新たなミニシリーズが、ディズニーの新たなストリーミング・サービスDisney+で製作される計画が発表された。そのドラマ『ロキ』は2021年6月から配信され、シーズン2への継続も決定した。
進行中の企画
『ナイト・マネジャー』シーズン2への主役の続投についても交渉中となっている。ほかに、ワーナー・ブラザース製作・ベン・ウィートリー監督によるフランク・ミラーのコミック・ミニシリーズ『Hard Boiled』の映像化作品への出演や、ジェームズ・アイヴォリー監督によるシェイクスピアの『リチャード二世』の映像化作品へのタイトルキャラクターとしての出演が予定されている。
私生活とその他の活動
ヒドルストンはロンドン北西部のに住んでいる。また彼は英国を拠点とする慈善団体「Thomas Coram Foundation for Children」のためにカードのデザインとサインをした有名人の一人(ほかにベネディクト・カンバーバッチ、E・L・ジェイムズ、などがいる)。このキャンペーンは「Stampin' Up! UK」社が始めたもので、カードは2014年5月にeBayでオークションに出品された。
彼はUNICEFの英国大使を務めている。2013年初頭には飢餓と栄養失調への見識を深めるためギニアを訪れ、2015年初頭と2016年末には進行中の内戦における国中の大勢の子供たちの命についてリポートを行うため南スーダンを訪れた。また、ヒドルストンはフェミニストを自称している。2018年2月には「Time's Up」ムーブメントの英国版「Justice and Equality Fund」の寄付者の一人となった。また彼は、映画、ゲーム、テレビなどの業界でチャンスを与えられなかった人々への機会の提供を図る「イルミネーティング・BAFTA」キャンペーンの大使でもある。
ヒドルストンはかつて、2008年の『刑事ヴァランダー』のうちの1話で共演した女優と交際し、関係は2011年後半まで続いた。2016年には、ヒドルストンは歌手のテイラー・スウィフトと数か月交際した。
2022年5月、女優との婚約をインタビューで認めた。2022年10月時点で、二人の間には一人の子どもが誕生しているが、性別や名前は明かされていない。
メディア・イメージと演技スタイル
[[File:Kong- Skull Island Japan Premiere Red Carpet- Tom Hiddleston (37422472335).jpg|left|thumb|『』のジャパン・プレミアでのヒドルストン(2017年)]] 英国の大衆文化において最も著名な俳優の一人で、ヒドルストンはが2017年に発表した英国で最も影響力のある人物にリスト入りした。2015年、彼は英国映画協会の最初の公式大使に任命された。2016年には、英国を拠点とする男女の有名人の尻を対象に大衆がノミネートを選ぶ英国の娯楽賞を受賞した。ほかにも複数の賞でスタイリスト賞やベストドレッサーにも選ばれている。『GQ』誌のは彼の実生活での人物像を「スーツを着ることを許された唯一の顔と体を持つ、心の美しい本の虫」と表現した。『クリムゾン・ピーク』の監督のギレルモ・デル・トロとコミック・ライターのスタン・リーは彼を「地球上で/あなたが出会う中で、最も良い人物」と評し、デル・トロはさらに「良い人物と外見が良いだけの人物の間の壁を彼は破壊した」と加えた。
ケネス・ブラナーは、『オセロ』でキャシオーを演じるヒドルストンを初めて見たときに彼がシェイクスピアの完全な自然主義的な話者であることがはっきり分かったと述べた。『ガーディアン』紙のは、ヒドルストンの重要な演技の質は甘い悲しみと輝く怒りを組み合わせられる能力で、彼はひとしきり激烈に怒りながらも強烈な憂鬱を抱えた猛烈な知性を演じることができると評した。ヒドルストンは『アイ・ソー・ザ・ライト』でハンク・ウィリアムズの役のための準備に5週間近く費やし、映画のサウンドトラックのうち7曲を演奏した。その際、彼はメソッド演技法については、自身にとって役に立つほど簡単にはできないと述べている。『テレグラフ』紙のドミニク・キャベンディッシュはヒドルストンが偉人を演じる優れた才能を持っていると評し、『インデペンデント』紙のポール・テイラーは彼の演技の幅がかなり無制限になってきていると評している。『ローリング・ストーン』誌のデヴィッド・フィアーは、トム・ヒドルストンは『ミッドナイト・イン・パリ』、『戦火の馬』、『ナイト・マネジャー』のようなオールドスクールものを演じるスターと、ロキや『ハイ・ライズ』で見られるような予測不可能で不明瞭な奇人を演じる彼という2つの側面があることを述べ、またこれはヒドルストンが1つの特定の役に定着することを拒んでいるからと指摘している。
日本における人気
日本においてはトムヒの愛称で知られ、役としての愛称ロキ様とともにメディアにおいても使用される。2015年に雑誌『SCREEN』と映画チャンネルのイマジカBSが共同開催した英国男優の人気投票「英国男優総選挙2015」では、ヒドルストンはベネディクト・カンバーバッチを抑え第1位を獲得した。『SCREEN』、イマジカBS、HMVの共同開催となった翌年の「英国男優総選挙2016」ではコリン・ファースに次ぎ第2位となった。
ヒドルストンは2017年3月に『』のプロモーションで初来日し、サミュエル・L・ジャクソン、ブリー・ラーソンとともに日本テレビ『スッキリ!!』への生出演や、歌舞伎町でのジャパン・プレミアへの登壇を行った。このプロモーションでの取材で、好きな日本映画に『東京物語』をはじめとする小津安二郎作品を、スタジオジブリ作品では『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』を挙げている。2018年には「東京コミコン2018」のゲストとして2度目の来日を果たし、同イベントで撮影会やサイン会を行った。
出演作品
※太字表記は主演。
映画
年 | 題名 | 役名 | 備考 | 吹き替え | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
2006 | Unrelated | Oakley | |||
2010 | 家族の波紋Archipelago | エドワード | (吹き替え版なし) | ||
2011 | マイティ・ソーThor | ロキ | 平川大輔 | ||
ミッドナイト・イン・パリMidnight in Paris | F・スコット・フィッツジェラルド | 烏丸祐一 | |||
戦火の馬War Horse | ニコルズ大尉 | 村治学 | |||
愛情は深い海の如くThe Deep Blue Sea | フレディ・ペイジ | (吹き替え版なし) | |||
2012 | アベンジャーズThe Avengers | ロキ | 平川大輔 | ||
2013 | オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴOnly Lovers Left Alive | アダム | (吹き替え版なし) | ||
マイティ・ソー/ダーク・ワールドThor: The Dark World | ロキ | 平川大輔 | |||
2014 | ザ・マペッツ2/ワールド・ツアーMuppets Most Wanted | グレート・エスカポ | (吹き替え版なし) | ||
ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船The Pirate Fairy | フック船長 | 声の出演 | 内田直哉 | ||
2015 | アイ・ソー・ザ・ライトI Saw the Light | ハンク・ウィリアムズ | 平川大輔 | ||
ハイ・ライズHigh-Rise | ロバート・ラング | ||||
クリムゾン・ピークCrimson Peak | トーマス・シャープ | ||||
2017 | Kong: Skull Island | ジェームズ・コンラッド | GACKT | ||
マイティ・ソー バトルロイヤルThor: Ragnarok | ロキ | 平川大輔 | |||
2018 | アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜Early Man | ヌース卿 | 声の出演 | 大塚芳忠 | |
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーAvengers: Infinity War | ロキ | 平川大輔 | |||
2019 | アベンジャーズ/エンドゲームAvengers End Game | ||||
2021 | ザ・シンプソンズ ロキとバートたちの大乱闘The Simpsons: The Good, the Bart, and the Loki | 声の出演 | |||
2023 | Ant-Man and the Wasp: Quantumania | クレジットなし | |||
TBA | The Life of Chuck | チャールズ・“チャック”・クランツ | ポストプロダクション | ||
Tenzing | エドモンド・ヒラリー |
テレビ
年 | 題名 | 役名 | 備考 | 吹替 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
2001 | The Life and Adventures of Nicholas Nickleby | Lord | テレビ映画 | ||
Conspiracy | Phone Operator | ||||
Armadillo | Toby Sherrifmuir | ||||
2002 | チャーチル/大英帝国の嵐The Gathering Storm | ランドルフ・チャーチル | |||
2005 | A Waste of Shame | John Hall | |||
2006 | Victoria Cross Heroes | Capt. 'Jack' Randle | 計1話出演: "The Modern Age" | ||
Suburban Shootout | Bill Hazeldine | 計10話出演 | |||
Galápagos | チャールズ・ダーウィン | 声の出演計1話出演: "Islands that Changed the World" | |||
2007 | Casualty | Chris Vaughn | 計1話出演: "The Killing Floor" | ||
2008-2010 | 刑事ヴァランダーWallander | マーティンソン | 計6話出演 | 井上悟 | |
2008 | ジェイン・オースティンの後悔Miss Austen Regrets | Mr. John Plumptre | テレビ映画 | ||
2009 | クランフォードReturn to Cranford | ウィリアム・バクストン | 計2話出演 | ||
Darwin's Secret Notebooks | チャールズ・ダーウィン | 声の出演ドキュメンタリー | |||
2012 | ロボットチキンRobot Chicken | ロラックスのナレーター | 声の出演第6シーズン第12話「Butchered in Burbank」 | ||
ヘンリー四世Henry IV Part I and Part II | ハル王子 | テレビ映画、『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』の一篇日本では映画『【劇場版】嘆きの王冠 〜ホロウ・クラウン〜』としても公開 | |||
ヘンリー五世Henry V | ヘンリー5世 | テレビ映画、『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』の一篇日本では映画『【劇場版】嘆きの王冠 〜ホロウ・クラウン〜』としても公開 | |||
2013 | ファミリー・ガイFamily Guy | グリフィン像 | 声の出演第11シーズン第22話「No Country Club for Old Men」 | ||
2016 | ナイト・マネジャーThe Night Manager | ジョナサン・パイン | 計6話出演兼製作総指揮 | 中川慶一 | |
[[:en:Trollhunters: Tales of Arcadia>Trollhunters: Tales of Arcadia]] | カンジガール | 声の出演第1シーズン第1話「トロールハンター誕生: 前編」 | 蟹江俊介 | ||
2020-2021 | カラーで見る夜の世界Earth At Night In Color | ナレーター | 声の出演計12話出演 | 平川大輔 | |
2021- | ロキLoki | ロキ | 兼製作総指揮 | ||
2021 | マーベル・スタジオ アッセンブルMarvel Studios: Assembled | 本人 / ナレーター | 「ロキの裏側」 | ||
ホワット・イフ...?What If...? | ロキ | 声の出演計3話出演 | |||
2022 | エセックスの蛇The Essex Serpent | ウィル・ランサム | 計6話出演 | 井上悟 | |
TBA | Surviving Pompeii with Tom Hiddeleston | 本人 | 兼製作総指揮ドキュメンタリー番組 |
舞台
年 | 題名 | 役名 | 劇場 | 出典 |
---|---|---|---|---|
1999 | Journey's End | Captain Stanhope | エディンバラ・フェスティバル・フリンジ | |
2005 | Yorgjin Oxo: The Man | Yorgjin Oxo | ||
2006 | The Changeling | Alsemero | /バービカン/ヨーロッパ・ツアー | |
2007 | シンベリン | ポステュマス・リーオネータス/クロートン | /バービカン/ワールド・ツアー | |
2008 | オセロ | ドンマー・ウエアハウス | ||
リヴォフ | ||||
2010 | The Children's Monologues | プルーデンス | オールド・ヴィック・シアター | |
2012 | The Kingdom of Earth | ロット | ||
2014 | コリオレイナス | コリオレイナス | ドンマー・ウエアハウス/コヴェント・ガーデン・シアター | |
2017 | ハムレット | ハムレット | 王立演劇学校 | |
2019 | Betrayal | ロバート |
ビデオゲーム
年 | タイトル | 声の出演 | 備考 |
---|---|---|---|
2011 | [[:en:Thor: God of Thunder>Thor: God of Thunder]] | ロキ |
受賞とノミネート
年 | 賞 | 対象 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|
2007 | 『The Changeling』 | |||
2008 | ローレンス・オリヴィエ賞 (2作品で同時ノミネート) | 『シンベリン』 | ||
2008 | ローレンス・オリヴィエ賞 (2作品で同時ノミネート) | 『オセロ』 | ||
2008 | 三等賞 | 『オセロ』 | ||
2009 | シアターゴーアーズ・チョイス賞 演劇部門 助演男優賞 | 『オセロ』『』 | ||
2009 | (前回受賞者としての特別賞) | 『イワーノフ』 | ||
2010 | 助演男優賞 | 『刑事ヴァランダー』 | ||
2011 | 賞 アンサンブル・キャスト賞 | 『ミッドナイト・イン・パリ』 | ||
2011 | フェニックス映画批評家協会賞 キャスト賞 | 『ミッドナイト・イン・パリ』 | ||
2011 | スクリーム賞 新人男優賞 | 『マイティ・ソー』 | ||
2012 | エンパイア賞 新人男優賞 | 『マイティ・ソー』 | ||
2012 | 主演男優賞 | 『』 | ||
2012 | 英国アカデミー賞 ライジング・スター賞 | 『マイティ・ソー』 | ||
2012 | サターン賞 助演男優賞 | 『マイティ・ソー』 | ||
2012 | ティーン・チョイス・アワード 映画部門 悪役賞 | 『アベンジャーズ』 | ||
2012 | 年間男性部門 | |||
2013 | キッズ・チョイス・アワード 人気悪役賞 | 『アベンジャーズ』 | ||
2013 | MTVムービー・アワード ベスト・ファイト賞 | 『アベンジャーズ』 | ||
2013 | MTVムービー・アワード 悪役賞 | 『アベンジャーズ』 | ||
2014 | エンパイア賞 助演男優賞 | 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』 | ||
2014 | ローレンス・オリヴィエ賞 主演男優賞 | 『コリオレイナス』 | ||
2014 | サターン賞 助演男優賞 | 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』 | ||
2014 | 主演男優賞 | 『コリオレイナス』 | ||
2015 | 演劇部門 主演男優賞 | 『コリオレイナス』 | ||
2015 | クロトルディス賞 助演男優賞 | 『Unrelated』 | ||
2015 | 英国インディペンデント映画賞 主演男優賞 | 『ハイ・ライズ』 | ||
2015 | 主演男優賞 | 『ハイ・ライズ』『クリムゾン・ピーク』 | ||
2016 | 主演男優賞 | 『ナイト・マネジャー』 | ||
2016 | プライムタイム・エミー賞 | 『ナイト・マネジャー』 | ||
2016 | プライムタイム・エミー賞 作品賞 (ミニシリーズ部門) | 『ナイト・マネジャー』 | ||
2016 | 主演男優賞(テレビ映画/ミニシリーズ部門) | 『ナイト・マネジャー』 | ||
2016 | サテライト賞 主演男優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門) | 『ナイト・マネジャー』 | ||
2016 | TVTimes賞 人気男優賞 | 『ナイト・マネジャー』 | ||
2017 | ゴールデングローブ賞 | 『ナイト・マネジャー』 | ||
2017 | 人気ドラマ演技賞 | 『ナイト・マネジャー』 | ||
2017 | デヴィッド・L・ウォルパー賞 長編番組製作者賞 | 『ナイト・マネジャー』 | ||
2017 | ||||
2017 | ティーン・チョイス・アワード 映画部門 SF/ファンタジー男優賞 | 『』 | ||
2018 | ティーン・チョイス・アワード 映画部門 助演賞 | 『マイティ・ソー バトルロイヤル』 |
日本語吹き替え
『マイティ・ソー』以降、主に平川大輔が声を担当している。なお、両者は2024年の大阪コミコンで対面を果たした。
このほかにも、井上悟、中川慶一、烏丸祐一、村治学なども声を当てている。
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/20 14:48 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.