吉田大八 : ウィキペディア(Wikipedia)
吉田 大八(よしだ だいはち、1963年10月2日 - )は、日本の映画監督、CMディレクター。鹿児島県出身。2013年、『桐島、部活やめるってよ』で第36回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀作品賞を始め各賞を受賞。
経歴
、早稲田大学第一文学部卒業。高校までは音楽をやっていて映画はあまり関心がなかったが、上京後に観た『爆裂都市 BURST CITY』で映画にはまり映画『紙の月』監督 吉田 大八さん - Creative Village、大学4年間で映画を観まくり、『仁義なき戦い』や『太陽を盗んだ男』などに感銘を受けた吉田大八インタビュー - HogaHolic | ホウガホリック。
1987年にCM制作会社のティー・ワイ・オーに入社。以降、20年間CMディレクターとして数百本のテレビCMを手掛け、様々な広告賞を受賞している。テレビCM以外には、ミュージック・ビデオやテレビドラマ、ショートムービーなども演出しており、2007年には、初の長編劇場用映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を監督し、同年の第60回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門に招待され話題となる。
2013年、『桐島、部活やめるってよ』で第36回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀作品賞を始め各賞を受賞。同作は初動こそ振るわなかったものの、鑑賞者による口コミの広がりにより6か月以上に及ぶ異例のロングラン上映となった。
2017年に「僕そのものの考え方を半分くらい作った」と語る程、自身の創作に多大な影響を受けていたミュージシャン平沢進と対談を行うCDジャーナル 2017年5月号 。
作品
映画
- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年、ファントム・フィルム)- 監督・脚本
- クヒオ大佐(2009年、ショウゲート)- 監督・脚本
- パーマネント野ばら(2010年、ショウゲート)- 監督
- 桐島、部活やめるってよ(2012年、ショウゲート)- 監督・脚本
- 紙の月(2014年、松竹)- 監督
- 美しい星(2017年、ギャガ)- 監督・脚本
- 羊の木(2018年2月3日公開、アスミック・エース) - 監督
- 騙し絵の牙(2021年3月26日公開、松竹) - 監督・脚本
- No Return(2021年7月14日配信、Amazon Music) - 監督・脚本
- 敵(2025年1月17日公開予定、ハピネットファントム・スタジオ/ギークピクチュアズ)- 監督・脚本
舞台
ショートムービー
- 男の子はみんな飛行機が好き(出演:三浦友和)*『SO-RUN MOVIE ソーラン・ムービー』の中の1編
- dolce 実況ホテル/2つの教室/カリスマ写真家
- ミツワ(出演:板尾創路、樋口可南子、市川実日子、中村獅童)
テレビドラマ
PV
- スピッツ「流れ星」「愛のしるし」(撮影:松永正之)
- 高橋優「陽はまた昇る」
映画祭実績
- 男の子はみんな飛行機が好き
- ショートショートフィルムフェスティバル2002 招待上映
- 第6回水戸短編映像祭 招待上映
- TJSFF トロント日本短編映画祭(カナダ/2004)
- (フランス/2005年)
- プラネット映画祭05
- ドレスデン・アニメーション&短編国際映画祭(ドイツ/2005年)
- THE JAPANESE FILM SEASON(ロンドン/2005年)
- 「dolce 実況ホテル/2つの教室/カリスマ写真家」
- クレルモン=フェラン国際短編映画祭 参加(フランス/2003年)
- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
- カンヌ国際映画祭 "批評家週間"
- カルロヴィヴァリ国際映画祭 Another View部門
- 釜山国際映画祭 A Window On Asian Cinema部門
- ワルシャワ国際映画祭 Free Spirit Competition部門 大賞受賞
- "2Morrow" 国際映画祭(モスクワ)コンペティション部門
- AFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)International Feature Competition部門
- パーマネント野ばら
- プチョン国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(アジア最優秀映画賞)
- 紙の月
- 第27回東京国際映画祭観客賞
- 敵
- 第37回東京国際映画祭東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀監督賞
受賞歴
- 第34回ヨコハマ映画祭作品賞および監督賞(『桐島、部活やめるってよ』)
- 第67回毎日映画コンクール日本映画優秀賞および監督賞(『桐島、部活やめるってよ』)
- 第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞及び最優秀監督賞(『桐島、部活やめるってよ』)
- 第38回日本アカデミー賞優秀監督賞(『紙の月』)第38回日本アカデミー賞最優秀賞発表!、日本アカデミー賞公式サイト、2015年1月16日閲覧。
- 第27回東京国際映画祭観客賞(『紙の月』)
- 第37回東京国際映画祭東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀監督賞(『敵』)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/31 15:00 UTC (変更履歴)
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