吉田徹 : ウィキペディア(Wikipedia)
吉田 徹(よしだ とおる、1961年2月7日 - 、A型・水瓶座)は、日本のアニメーター、メカニックデザイナー、アニメ演出家。香川県綾歌郡綾川町出身。大阪アミューズメントメディア専門学校講師。日本アニメーター・演出協会(JAniCA)会員。
大阪デザイナー専門学校を卒業後、谷口守泰に師事、アニメアール第1スタジオに所属。
メカを作画する後輩格のアニメーターからは、「ムッシュ」の愛称で呼ばれる。
略歴
1980年代、高橋良輔リアルロボット4部作の2作目『装甲騎兵ボトムズ』でメカ作画を担当する。群を抜く鮮烈な作画で他の話数を圧倒、多くのファンを獲得した。
高橋良輔監督からは、「アニメの面白さは『理屈』ではなく『動く』ことから始まることを若手の時点から知っていた」「『動かす』ということに快感を持っている。絵から彼の思い入れが感じられる」と新人の頃から注目していた徳間書店刊「アニメージュ」1986年1月号「新春横断企画 第一線で活躍するアニメ関係者が推薦 '86年のホープを探せ!」p.21より。。
アニメアールの先輩格、毛利和昭を継いだアクションアニメートは、『機甲界ガリアン』第7話「ローダン軍接近」で初の作画監督を経て、沖浦啓之と共にメカ作監を務めた『蒼き流星SPTレイズナー』において頂点を極める。若き日の大平晋也も吉田作画のファンで知られる。
『レイズナー』においては、同じ高橋良輔監督の前作『装甲騎兵ボトムズ』『機甲界ガリアン』で作監チーフであった塩山紀生が手がけていた、作画用メカニックポーズ集の作成も担当した。
『レイズナー』の各話原画担当者には、谷口守泰のキャラクターデザイン表(キャラ表)、表情・ポーズ集とともに、大河原邦男デザイン画、吉田徹によって大胆にリファインされたメカニックポーズ集、吉田担当回のメカ作監修正カットのコピー集、タイムシート付きのエフェクトパターン集が作画参考用としてサンライズから各原画担当者に配布され、『レイズナー』は文字通り吉田徹のメカニック・アクション作画の代表作と言える。
1990年代以降も『機動戦士ガンダム0083』など、一連の高橋系スタッフのOVAでメカ作監として腕を振るう。作画から演出までをもこなし、そのジャンルもメカ物に留まらず、美少女物まで多岐に渡るという、マルチクリエーターぶりを示す。
2000年代、メカ作画は健在で、『機動戦士ガンダムSEED』でメカ作監として参加。
2010年代に入ると松村沙友理(乃木坂46)のPVを監督するなど、さらに活動領域を広げている。
受賞歴
- 1985年『第2回日本アニメ大賞・アトム賞』 OVA部門 最優秀作品賞 『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラスト・レッドショルダー』
参加作品
テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
Webアニメ
- DEVILMAN crybaby(2018年、演出)
- (2019年 - 2020年、原画)
- キャップ革命 ボトルマン(2020年、メカ監修・メカ作画監督)
- T・Pぼん(2024年、原画)
ゲーム
- キャプテンパワー バトルトレーニングビデオ(1988年、原画)
- ヴァリアブル・ジオ(1993年、キャラクターデザイン・原画)
- ADVANCED.V.G.2(1998年、監督・絵コンテ・原画・メカ作監)
- SIGNAL(2001年、原画)
- ANUBIS ZONE OF THE ENDERS(2003年、監督・メカ作監)
- あの街の恋の詩(2006年、Special Thanks!)
- 解放少女(2012年、原画)
- 逆転裁判5(2013年、原画)
CM
- 装甲騎兵ボトムズ ザ・バトリングロード 「タカラSFC版ゲームソフト」CM (1993年、メカ作監)
- デ・ジ・キャラット「ゲーマーズ」CM (1998年、監督)
実写
- 『ψ(PSI)』(2014年、監督)
著書
- 吉田流!アニメエフェクト作画(ボーンデジタル、)
注釈
出典
関連項目
- アニメアール
- アニメ関係者一覧
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/25 14:43 UTC (変更履歴)
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